つい二週間前にも仕事のことを占ってもらった占い師さん。とても感じが良くて信頼できる人。
先日、占ってもらった時は
「問題の渦中にいる時は占いに来ないようにしています。頼ってしまって判断を誤るといけないから。問題が片付いた時に答え合わせに来ています。」なんて言ったくせに、渦中の真っ只中にやってきた私。
先日占ってもらった翌日に出会ってしまったK君。
こんなことになって、たかだか20日後にまた来ることになるなんて…。
なんとなく占い師さんは、いつものように仕事の話か?と思っていたようですが…。
「実はこれこれ、こういう経緯で出会った人にいきなり恋に落ちました。お互い既婚者だから、誰かに相談しづらいし、相手に気持ちを聞くわけにも伝えるわけにもいきません。苦しくて占いに来ました。」と伝えました。その瞬間、「しまった、私はK君の名前しか知らない。占いの定番、生年月日も血液型も知らなかった」と思ったけれど、あとのまつり…。
ところがである。相手は霊感占い師。霊視とやらでK君の名前さえ聞かずにツラツラと話し始めた。
「これはね。悪いお話ではないわ。
彼もあなたと同じ気持ち。むしろ、家庭のことは家庭のこととして既に出来上がったものと割り切っていて、そこは壊す気はないし、でも彼はあなたと付き合いたいと思ってる。
私、本当はこの手の話は好きではないから、あまりこの言葉を使わないようにしているのだけど、彼とあなたはいわゆるソウルメイトのようなもの。
お互いがお互いを必要として出会った。それも今だから。彼はずっとあなたのことを大事に思っていて、ただきっかけがなくて今まで連絡できなかっただけ。二人とも人生でお互いの存在が支えになるから、そのために今、出会ったの。彼はあなたのことをとても大切にしたいと考えている。
そうね、そのうちに会いにくるんじゃないかしら。
そんなようなこと言わない?」
確かに私からすればとても遠い新潟と東北だけど、いつも営業で300キロ近く移動しているK君からは
「だから新潟は遠いと思っていません。」と言われたことがあった。
それでもお互い既婚者であることが後ろめたいと言う私に、占い師さんはニッコリ笑って言った。
「これは本当に良いお話よ。とても良いお話ね。
誰しも、こんな相手に出会えるとは限らない。例えばアイドルを好きになる時に旦那さんに許可をもらう?もらわないでしょう。それと同じよ。大切にしてLINEや電話で楽しくコミュニケーションをして、相手が来るなら会ってご飯を食べたり、お酒を飲んだらいい。すごく近くにいて、それが頻繁になったらまた問題だろうけど、離れているからそうはならない。コツはね、不倫だとか湿っぽく考えないこと。それと彼にも色々な事情があって、ちょっと様子が違うなと思うことがあると思う。でも、あなたはそこに触れないこと。あくまでいつもの調子で明るく接して、彼を暗い場所からあなたのいる明るい場所に引き上げてあげたら良い。あなただって彼に自分の家庭の現実的なところを見られたくないでしょう?お互いがお互いにとってそういう存在として出会ったのよ。これは良いお話なのよ。」と力強く言われた。
思わず「すごいですね。私、彼の名前さえ言っていないのに…。」と言うと、占い師さんは
「だって一人しか視えないから、すぐわかった」と言う😅。
かくして、占いに行ったら、そっと無かったことにしようと思っていたはずなのに、私の中で小さな欲が少しずつ膨らんだ。
お互いの家庭を壊さないでいられるのなら、誰にも迷惑をかけないのなら、K君の心を少しだけ私に向けで欲しいと。
そして、これは占い師さんには言われなかったのだけれど、占いに向かう途中であることを思い出した。そう言えば、まだ夫と付き合いたての若い頃も何度か占いに行ったなと。
その時に別の占い師さんが私の手相を見て、
「うん、あなたは20代半ばくらいで結婚する運勢だね。」と言った。「そうか、結婚するんだ」と嬉しくなった一方で私の手相には結婚線が二本あった…。占い師さんはそれには触れなかったけど、これはなんだろうなとその時ひっかかったのを思い出した。
私の右手には二本のくっきりした結婚線がある。
おそらく夫との結婚が一本目。26歳の時。
今、その上にそれよりも赤くくっきりとした二本目の結婚線がある。
ネットを見ればそれは必ずも籍を入れる結婚の意味には限らず、そのくらい深く精神的に結びつく相手との出会いを示すと書いてあった。
たかが占いだけど、悩んで煮詰まっていた私はなんとなく観念した。
運命ならば仕方がない。このまま自分の気持ちに正直に流されるしかないのではないかしらと。
それから3週間ほどして、K君の気持ちを聞いた時、あまりに占い師さんに言われたとおりで度肝を抜かれることになる。
あの占い師さん、半端ない❗️


