秋の薔薇が咲きました。
義母から数年前にもらった鉢植え。
ろくにお世話もしなかったのに、夏から何度も花を咲かせて、静かで強いたたずまい。
大学4年の長男の就職が決まりました。
10月に無事、内定式を終えて正式に採用されることになりました。
離れて暮らしているから、就職活動の話はほとんど聞くこともなく、3月に関東の会社から内定をもらったと言われたきりだったけど、次に連絡があったのは5月。
「本命の会社の最終面接が来週あるけど、面接って何を気をつけたらいい?」と。
小さな時から旅好きの私が国内外を連れまわった結果、飛行機が大好きで、大学では観光学部に進んんだ長男。中学生の時からずっと空港で働きたいと言っていたけれど、最終面接にこぎつけた会社は某関西の国際空港運営会社。
電話をもらって二週間、祈る気持ちで面接の結果を待ち、幸いなことに内定をいただきました😆❗️
大学進学を機に新潟を離れて和歌山に行った長男がここに戻ることはなくなりました。来春から遠い大阪で社会人になると思うと、いよいよ巣立ちなのね少し寂しく感じています。
私には息子が二人いて、長男は初めての子。
夫は昭和の男で😅、子育ては私に任せきり。夫の単身赴任も多く、実家も遠かった私は、仕事をしながら次男が生まれるまでの6年半、長男と二人三脚のような暮らし。
育てたというより、二人で一緒に成長してきたのだと思う。
自分で言うのもなんだけど、私はあまり人に対して感情を露わにするタイプでない。
だけど、自分のお腹から出てきた一番近い存在の長男は、私に向かってストレートにむき出しの感情をぶつけてきて、勢い、私も感情を長男にぶつけてしまうことが多かった。(次男はタイプが違ってあまりそういうことはなかったけど)子育てをして、自分の知らない一面を知りました😅。
今となっては、子育て初心者の母と二人三脚で頑張ってくれた長男には随分と助けてもらったなと感謝しています。
仕事と子育てに追われてなかなか二人目の子どもをもつ決心がつかなかった時も
「一人でもいいからどうしても兄弟がほしい。自分が面倒を見るから。」(長男、5歳の時の言葉です)
と言ったとおり、6歳年下の次男の面倒を本当によく見てくれました。
こんな風に書くとまるで出来の良い息子のようだけど、仕事に追われた私がロクな躾もしなかったので色々とだらしないし、成長すべきことはまだまだたくさんある未熟な長男。でも彼に与えてもらった幸せはうんとある。
とりあえず、そんな長男が自らの力で夢を叶えて、今まさに巣立とうとしています。
子育ては大変だったし、至らないこともたくさんあったけれど、いざ自分の手元から飛び立つと思うとなんとも言えない感慨があります。
気づけば、小学校の卒業式で長男たちが歌った
「はばたけ鳥よ」を思い出しました。
いつも一杯一杯で子どものことで感傷にひたる暇さえなかったけれど、あの時だけはなんとなく長男が手を離れていくようで家に帰って涙が出たっけ。
それが今まさに現実になるのだなぁ。
けれど、いつまでも子どもを手元に置いてはいけない。子どもってきっと預かりもののようなものだから、ちゃんと社会に放たなくちゃね。
空を見上げて見てごらん
きっと飛びたくなるだろう
いまこそ みんな出発だ
はばたけ鳥よ 空高く
雲にさわってみてごらん
きっとすてきな宇宙船
未来をめざし どこまでも
はばたけ鳥よ 果てしなく
はばたけ鳥よ 果てしなく
内定式の夜、オーストラリアに飛び立ち、無事にソーラーカーレース出場の夢を叶えた息子たち
完走は叶わなかったけど、君たちの夢はしっかりと後輩たちが引き継いでくれるはず!

