先週は仕事でヒヤヒヤすることが何度かあった。

来年度予算に必要な経費を入れ忘れた、とか、定期監査で事務処理が間違っているのではないかと指摘された、とか。


部下が

「課長、良くないご報告があります」

と来るたび、まずは感情をフラットにして事態の把握に努めてはみたものの、部下にも私にも解決策が浮かばず、これはアウトかな…と思わざるを得ないものばかりだった。

何度も状況や規則などを確認したが、調べれば調べるほど、私の裁量ではどうにもならないなと腹をくくらざるを得ませんでした😭。


課長になってちょうど丸三年。

今までも色々あったけど、最後はなんとかなってきた。まぁ、アウトでもなんとかなるかなぁと不思議と落ち着いている自分に、

「私、ちょっと成長したかも」

なんて思ったりして😅。


ところがである❗️

立て続けに発覚したこれらの問題は、次々とまさかのセーフに転じたのである😳❗️

それもどう考えても、起こり得ないだろう偶然の賜物によって。

私、今年の運を使いきっちゃったかも…。

あまりの偶然や、あり得ない展開で解決したので思わず神様に感謝しちゃいましたよ。


運が良いとか悪いとか、そういうものが本当にあるかどうかはわからない。

ただ今回はラッキーだったのは事実。


逆に、課長になった最初の年、メンタルを病みそうになるくらいトラブルが続いたことがある。

ちょうど突発性難聴で入院した直後、仕事の不祥事、国の会計検査の指摘、政治がらみの苦情案件…。あの時はもうお祓いに行かなきゃいけないんじゃないかと思ったし、自分も経験が浅く自信がなかったので本当にしんどかった。

なんでこんなに悪いことばかり続くのだろうと。

けれど、ある時を境に連続して起こったトラブルが一気に片付いて、すごく不思議な気持ちになったものです。

やはり運の良い時、悪い時というのはあるのかもしれません。

ただ、その時のしんどい経験は間違いなく私に課長としての技量を与えてくれました。

結果的にアンラッキーな出来事ではなかったなと感じています。

ちなみにその時、私は大殺界一年目でしたが、そこで全ての厄を落としたのか?、本厄であったはずの昨年は特に大きな問題はなかった。

いや、あったけど経験が増えたことで、しんどいと感じるレベルが下がったのかもしれません。


今、私が課長としてもっと身につけたいと感じているのは、ズバリ「野生の勘」❗️


野生で生きる生き物たちは皆、命がけ。

一歩足を踏み出すたびに、大丈夫なのか、大丈夫ではないのかを全神経で判断している。

これは決して当てずっぽうではない。

言葉や根拠、理論で説明する以前に、これまでの経験と自分の中の全ての情報をもって瞬時に働くセンサーのようなもの。


管理職としての危機管理、そして物事をベストなタイミングで動かしていくには、こうした能力が絶対必要ではないかと最近強く感じています。

これは管理職でなくても、大事ですよね。

それには、自分の直感をどれだけ信じることができるかも重要。


私はようやく、この野生の勘のようなものを少しだけ身につけることができたと感じています。

だけど、やはり運はかかせない。

生きるということは、自分の努力だけではどうにもならないことがあるから。


少しの運と、野生の勘。

これが今、一番必要だと感じている力。


まるで藤城清治さんの影絵のような夕暮れ。

空の美しさを感じる余裕がなくなったら、野生の勘は働かないはず!