夢のようなスイデンテラスでの休暇は終わり、今日から仕事。
あ〜、本当に楽しかった。久しぶりに旅をした。
おかげでしばらく前向きに頑張れます!
さて、ひたすら読書と温泉、ご当地グルメに徹した鶴岡の旅でしたが、最終日に一箇所だけ、立ち寄った場所があります。
鶴岡カトリック教会。
鶴岡には西洋建築が多く残されていて、こちらもそのひとつですが、ガイドブックでもそれほど目立つことなく…
宗教は?と聞かれれば
「仏教徒です」と答えるけれど、熱心な信者かと問われれば苦笑いする私。
実家に仏壇があり祖父母や両親が亡くなっているので、仏壇を参るという習慣はあるけど😅。
そんな私ですが、教会や神社、その他の宗教のお寺など、宗教的建築には何故か心惹かれるものがあり、旅先で立ち寄ることが多い気がします。
鶴岡のカトリック教会は、6年前に初めて鶴岡を旅した時にとても印象に残った場所。
小さな教会ですが、1903年に建てられた国の重要文化財で、日本で唯一、黒いマリア様の像があるのです😳。
教会が建てられた年にフランスの修道院から贈られたものだそうで、日本では唯一、世界的にも数少ない褐色のマリア様なのだそう。
他にも、貼り絵によるステンドグラスの窓絵があり、これも日本で唯一のもの。
教会の隣には幼稚園が隣接され、子供たちの声が聞こえてきます。
教会は地域にも、観光客にも常に開かれ、写真撮影さえも許される場所。
教会と言えば長崎や函館を思い出しますが、山形のこんな小さな教会に、そんな貴重なマリア像や窓絵があるなんて。
初めて訪れた時の驚きが大きく、どうしてももう一度訪れてみたかった。
6年ぶりの教会は以前と変わることなく、マリア様もそのままにありました。
月曜ということもあり、私たちの他に訪れる者もなく、静かにマリア像の前にたたずむと。
もう一度拝見できたことになんとも言えない感謝の気持ちがわいてきました。
なぜ?褐色なのかは諸説あるようですが、なんだか親しみやすいお顔をされているような…。
胸に抱かれた幼いキリスト様も同じく褐色の肌をされています。
この6年間で両親を亡くし、自分を取り巻く状況も目まぐるしく変化しました。
姉妹のように育った幼なじみが亡くなり、なんの前触れもなく人生が突然終わってしまう事があるのだと思い知らされた気がします。
何気ないことも、後で振り返り、奇跡のような貴重な時間だった思う事があり、こうしてもう一度この場所に来れたことだけでも有り難いのです。
年齢を重ねて、人間の力ではどうしようもないことがあるのだと思い知らされ、祈るという意味が少しずつわかってきた気がしています。
世界にたくさんの宗教があり、信者がいるということは、祈る事で何かを受け入れようとする、乗り越えようとする、許そうとする、人間の大切な生きる術なのだと思います。
これからも機会を見つけて祈りの建築を訪れた後思っています。
皆さんも、鶴岡に行かれたら褐色のマリア像に会いに行ってはいかがでしょうか(あえて写真は載せません)。


