=第179回= 平成の名作映画を振り返る part3 | 3110 - 映画研究会

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会長の3110です。

今月ももう半分を切ったのに、更新は2回目です。

というわけで、約1カ月もかかってしまいましたが、平成21~30年の作品を紹介して、「平成の名作映画を振り返る」を終わりにしたいと思います。

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

 

平成21年

  『天使と悪魔』

  

  2009年 138分 監督:ロン・ハワード

 

象徴学者ロバート・ラングドンが主人公の、シリーズ2作目。

実は、原作では『ダ・ヴィンチ・コード』(第93回)よりこちらが先のお話なんですよねぇ。

ダ・ヴィンチ・コード』といい『インフェルノ』といい、原作はなかなかのボリュームなので、映画にすると展開が駆け足気味なのですが(『インフェルノ』に至ってはもはや別物)、このスピーディーさは原作とはまた別の楽しさがありますね。

 

 

 

平成22年

  『おまえうまそうだな』第31回

  

   2010年 89分 監督:藤森雅也

 

宮西達也さんの絵本シリーズを映画化した作品。

おまえ うまそうだな』、『あなたをずっとずっとあいしてる』、『きみはほんとうにステキだね』の3作品を原作としています。

本作は原作を読んでから観てほしいですね。脚本の出来のよさがわかるはずです。三つの作品をこう繋げたかぁ、と。

対象年齢は低めに思えて、大人になってから観てみるといろいろと感想が変わる作品だと思います。

 

 

 

平成23年

  『コクリコ坂から』

  

   2011年 91分 監督:宮崎吾郎

 

私が5番目に好きなジブリ映画です。

私が生まれるよりずっと前の話なんですが、なぜか懐かしい感じがしますね。

古い部室棟の取り壊しをめぐり、少年少女の爽やかだったりそうでなかったりする青春を描きます。

ヒロインの海にとても好感が持てましてね、魅力的なヒロインがたくさん登場するジブリ映画の中でも一、二番に好きかもしれません。

 

 

 

平成24年

  『テルマエ・ロマエ』

  

   2012年 108分 監督:武内英樹

 

邦画ではトップクラスに好きな作品です。

浴場設計技師のルシウスが現代にタイムスリップし、日本の風呂からアイデアを得てローマのテルマエ文化を発展させていくお話。

阿部寛とその他ソース顔俳優がめちゃくちゃはまり役です。

笑って観られる作品ですが、途中から突然シリアスになるので、落差が苦手な人は注意してね。

日本の技術の高さに何度も敗北感を味わうルシウスですが、それを古代ローマでほぼ完璧に再現できるルシウスもすげーと思います。

 

 

 

平成25年

『鑑定士と顔のない依頼人』第111回

  

2013年 124分 監督:ジュゼッペ。ペルナトーレ

 

ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が手掛けたミステリー映画。

美術鑑定士のヴァージルと、不自然なほど姿を見せない依頼人のすれ違いまくる恋愛を描きます。

「これのどこがミステリーなの?」と初めて観たときは思いましたが、最後の最後でわかります。

想定外の伏線が至る所に張られていて、それが一気に回収されるのがとてつもなく爽快。まあ、主人公の立場からしたら少しも爽快ではないんですけどね。

 

 

 

平成26年

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』第176回

  

  2014年 113分 監督:ダグ・リーマン

 

日本のライトノベルが原作のSF映画。

エイリアンとの戦争で前線に駆り出されてしまった報道官が、謎のループ現象に巻き込まれるお話。

優男を演じるトム・クルーズがなかなか新鮮でしたね。

とにかく主人公が死にまくる。そしてヒロインも死にまくる。

何度も死んでループを繰り返すのですが、その積み重ねが終盤、ループができなくなった時の緊張感を倍増させてくれます。

 

 

 

平成27年

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』第39回

  

  2015年 125分 監督:アラン・テイラー

 

シリーズ1作目と2作目のリスペクトが光るリブート作品。

2029年から1984年にカイル・リースとT-800がタイムスリップするところまでは1作目と同じですが、そこから突然私たちの知らない『ターミネーター』が始まります。

既に戦士となっていたサラ・コナー、もう一人のT-800、そしてなぜか1984年にいるT-1000。

シリーズのお約束は守りつつ、これまでのターミネーターと一味違う魅力も持っている作品ではないかと思います。

 

 

 

平成28年

  『シン・ゴジラ』第95回

  

   2016年 119分 監督:庵野秀明

 

『エヴァンゲリオン』の庵野秀明が監督を務めた、『ゴジラ』シリーズ(第21回)29作目。

ゴジラ以外の怪獣は一切登場しません。これは、1984年以来32年ぶりです。

これまで29作も作られたシリーズにもかかわらず、本作はトップクラスに異彩を放っています。

ここまでしっかり人間とゴジラの戦いを描いたのも、初代『ゴジラ』以来ですね。

硬派な特撮が好きな人には自信を持っておすすめする作品です。

 

 

 

平成29年

『キングコング:髑髏島の巨神』第101回

  

2017年 118分 監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ

 

最後まで島から出ないコングってなかなかいないんじゃないでしょうか。

元祖『キング・コング』(第76回)は言うまでもない名作なのですが、本作は最新のCG技術を用いたバトルシーンは、元祖とはまったく異なる方向で素晴らしいですね。

人間サイドもキャラの濃い人が多くて飽きません。

来年ゴジラと共演するらしいですね。

 

 

 

平成30年

  『15時17分、パリ行き』第64回

  

2018年 94分 監督:クリント・イーストウッド

 

実際にあったテロ事件を題材に、乗客を救った3人の若者を主人公として映画化した作品。3人は本人たちが演じています。

作中で描かれるのは事件そのものより、そこに至るまでの3人の人生です。

様々な因果の重なりがあったことがわかり、なんとも運命めいたものが感じられますね。

やはりイーストウッド監督は実話を映画にするのがうまいです。

 

 

     ―=ΞΣ((( / ・ω・)/

 

やっと終わったー。

なんか最近ずっと言ってる気がしますが、みなさんの記事全然見られなくてすみません。

時間がある時にゆーっくりと読ませていただきます。

 

 

続く……次の更新はいつになることやら