ー番外ー 『墓場鬼太郎』 (感想) | 3110 - 映画研究会

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会長の3110です。

今期の鬼太郎、なかなか面白くて、これから数週間に1回くらい感想を投稿するかもしれません。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

 

   『墓場鬼太郎』 

  

    2008年 全11話

 

  ※画像をお借りしています。

 

  〔あらすじ〕

 会社員の水木は、ある病院で一人の患者がまるで幽霊のようになった事件の原因究明を任される。

 先日、自宅の隣の寺に越してきた夫婦が事件に関係しているらしいことがわかり、水木はその寺を訪れる。

 住んでいた不気味な夫婦から話を聞くと、2人は幽霊族最後の生き残りであることを明かす。

 子供が生まれるまで自分たちのことを黙っていてほしいと夫婦に頼まれた水木が数日後、再び寺を訪れると、夫婦は既に死亡していた。

 水木は母親の遺体を墓場に埋め、その場を去ろうとした。しかし、直後に泣き声が響いたかと思うと、たった今母親を埋めた場所から、一人の赤ん坊がはい出てきたのだった……。

 

     ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ コ コ マ デ!

 

 

というわけで、今回は2008年放送の深夜アニメ、『墓場鬼太郎』の感想を書いていきたいと思います。土日で全話観ました。

 

水木しげる氏の『墓場鬼太郎』をアニメ化しようとした際、「墓場」というフレーズをタイトルに入れるのにスポンサーが難色を示したため、鬼太郎のアニメ化は見送られることとなりました。

そして1年後、タイトルの変更を得て、『ゲゲゲの鬼太郎』がアニメ化されたというわけです。

 

 

で、鬼太郎といえばヒーローのイメージが強い人が多いと思いますが、初期の漫画は相当ブラックな内容で、鬼太郎の性格もヒーローとは程遠いものでした。

そんな初期の内容を地上波の限界ギリギリまで再現した本作は、それはそれはショッキングでした。

 

 

 

↑本作の鬼太郎です。

みんなが知ってるゲゲゲの方と全然違いますね。作中でも、結婚願望を口にした時、目玉おやじに「お前の顔では無理じゃ」なんて言われています。

 

本作の鬼太郎はなかなか歪んだ性格をしていて、ぶっちゃけねずみ男と大差ないものです。

作中よく「ヒッヒッヒ……」と、主人公とは思えない笑いを漏らしています。↓

 

 

 

話の内容も勧善懲悪ではありません。

悪い妖怪を鬼太郎が退治する……なんて話はほとんどありません。

純粋な怪奇ものですね。ゲゲゲの方に慣れていた私にとっては、新鮮で楽しめました。

 

 

そして話に救いがなさすぎる。とにかく登場人物が救われない。

特に酷いと感じたのは、水木,寝子,ニセ鬼太郎の3人。

 

 

 

 

↑ネタバレなんで詳しいことは言いませんが、簡単に言うと自分のせいで命の危機に瀕した水木を「じゃ」の一言で見捨てる鬼太郎の図、ですかね。

ちなみにこの直前鬼太郎は水木に小遣いをもらっています。

 

 

 

↑いわゆる初代ねこ娘である少女、寝子です。

ねずみや魚を見ると猫になってしまう、一種の獣憑き。

この子は理不尽な目に合いすぎて本当にかわいそう。

 

 

とまぁとにかく救いのない話ばっかりの『墓場鬼太郎』でした。

声優は、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第1,2期の初代メンバーが鬼太郎,目玉おやじ,ねずみ男を演じます。

古い鬼太郎はちょっとしか観たことありませんが、懐かしい気分になりました。はまり役ってこういうのを言うんでしょうな。

 

 

↑主題歌、電気グルーヴの「モノノケダンス」です。

耳に残ります。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

 

以上、『墓場鬼太郎』の感想でした。

全然話の内容とかはわからなかったと思いますが、興味があれば観てはいかがでしょうか。ちょうど『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が始まりましたし。

ちなみに、6期には『墓場鬼太郎』の設定が一部登場しています。

 

 

続く……人間って、面白いやつらですね