【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は21日、東京の靖国神社で始まった春季例大祭に合わせ岸田文雄首相が「真榊(まさかき)」と呼ばれる供物を奉納したことについて、「深い失望と遺憾」を表す報道官論評を出した。

 論評は「政府は日本の責任ある指導者たちが歴史を直視し、過去の歴史に対する謙虚な省察と真摯(しんし)な反省を行動で示すことを促す」として、「これは未来志向の韓日関係発展の重要な土台であることを改めて強調する」と述べた。

 岸田首相は2021年の就任後、靖国神社の参拝はせず、真榊を奉納している。一部の閣僚はこの日、靖国神社を参拝した。

 靖国神社には太平洋戦争のA級戦犯14人が合祀(ごうし)されている。

 

新藤経済再生相 靖国神社に参拝

 
 
新藤経済再生担当大臣は21日、春の例大祭が行われている東京 九段の靖国神社に参拝しました。

靖国神社では21日から3日間、春の例大祭が行われていて、新藤経済再生担当大臣は午前8時半ごろ靖国神社を訪れました。

そして、本殿に昇殿して参拝しました。

このあと新藤大臣は記者団に「かつて国のために精魂込めてはたらいた方々の御霊に対して尊崇の念を込めてお参りをさせていただいた。またあわせて、3月の末に硫黄島で日米の合同慰霊祭を行ったことも報告させていただいた」と述べました。

新藤大臣は去年9月の就任以降、秋の例大祭とことしの元日に参拝しています。

また、総務大臣だった平成25年と26年にも、春と秋の例大祭の期間中や8月15日の「終戦の日」に参拝しています。

 

 

 

韓国政府が日本の教科書検定巡り遺憾表明 日本大使呼び抗議

 
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は19日、日本政府が独島や旧日本軍の慰安婦被害者などについて偏った内容を掲載した中学の歴史教科書2点を検定で合格させたことに対し遺憾を表明した。
 
 外交部は同日、「独島に対する不当な主張や慰安婦被害者問題、強制徴用問題、(日本による)植民地支配について極めて非常識で理解できないうその記述が含まれた教科書を日本政府が検定で通過(合格)させたことに対し深い遺憾を表明し、即刻是正するよう促す」とする報道官声明を出した。

 声明は「歴史的・地理的・国際法的に明白なわが国固有の領土である独島に対する不当な主張が盛り込まれた教科書を日本政府が再び検定で通過させたことに強く抗議する。独島に対する日本のいかなる主張も受け入れられないことを明確にする」と強調。「過去の過ちに対する謝罪と反省はおろか、過ちを美化する内容で溢れた教科書を容認したことは両国関係発展の流れに逆行するのはもちろん、青少年たちに歪曲(わいきょく)された歴史観を教える無責任な行動であることを明確にする」と指摘した。

 また「両国関係の未来はもちろん日本の未来を築いていく世代が、偏りがある歪曲された歴史教育を受ける場合に抱くことになる偏見に対し懸念を禁じ得ない。日本政府は歴史を直視しながら未来世代の教育により責任ある姿勢を示すべきだ」と強調した。

 外交部の姜仁仙(カン・インソン)第2次官は同日午後、日本の相星孝一駐韓大使を同部庁舎に呼び、抗議の立場を伝えた。
 
 
 
こんな歴史教科書では世界に通用しないどころか、受験でも通用しないのでは。

朝岡晶子
作家の竹田恒泰氏が社長の「令和書籍」歴史教科書が検定を通過。修正前には「教育勅語」を取り上げたコラムを載せていたような教科書は、単なる歴史観の違いで片付けられない。この教科書を合格させた文科省の見識が問われるし、それを「朗報」として喜ぶ人物が国会議員である日本。声を上げないと…
 
南野 森
「『後白河天皇の院政』を『後白河上皇の院政』に、『健保元年』を『建保元年』と修正した箇所もあった」👉こんなの使わされる生徒が気の毒。選ぶ学校、教育委員会の見識が問われます。追跡報道にも期待★南野 森(MINAMINO Shigeru)@sspmi誰がこのトンデモ「教科書」を書いているのかと嫌々ながら竹田氏のブログ?を瞥見したところ「正しい教科書を普及させる…ために有志が集い、始まったのが『国史教科書』編纂計画…。主筆である私と、竹田研究会学生部の大学生四名で執筆に取り組むことになった」と。学問を、教育を舐めすぎです。

日本を「現存する世界最古の国家」とした記述を「皇室は現存する『世界最古の王家』とも言われます」とするなど、100カ所以上を修正して検定を通過しました。
 
教科書検定で指摘を受けた申請段階の令和書籍の教科書。「現存する世界最古の国家は、我が国なのです」という記述は改められた=東京都千代田区で2024年、宮武祐希撮影
 
 
 文部科学省は19日、2025年度から中学生が使う教科書の検定で「未了」となっていた社会の歴史の2点について、合格にしたと発表した。過去4回にわたり不合格とされた「令和書籍」の教科書で、日本を「現存する世界最古の国家」とした記述など100カ所以上を修正して検定を通過した。
 

 同社は多くの欠陥を指摘されたこれまでの申請図書を「文部科学省検定不合格教科書」と銘打ちネットなどで販売してきた。保守色の強い中学の歴史教科書は、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した自由社版や、育鵬社版などがあるが、文科省によると、24年度の需要に対するシェアは両社合わせて約1%にとどまる。

 「令和書籍」の社長は作家の竹田恒泰氏。21年度検定版として販売した「不合格教科書」の前書きによると、17年に教科書執筆に乗り出した。「(日本の子供が)日本の建国の経緯を知らない」「中学の歴史教科書は、きわめて反日色の強い不適切なものが長年使われてきた」ことなどから、竹田氏が主筆となり「国史教科書」を執筆することにしたとしている。
 

 だが、18年度を皮切りに4回の教科書検定で不合格になり、20年度は600カ所以上の欠陥を指摘された。21年度版は、中国の呼称を「支那」、新型コロナウイルスを「武漢肺炎」と表記したことにも指摘が入ったという。
 

 人類の誕生や旧石器時代の説明で始まる歴史教科書が多い中、令和書籍版の冒頭は、神々が日本列島を造ったとする「古事記」の日本神話を紹介。教育基本法が掲げる「個人の価値の尊重」を「ただの権利の享受ではなく、より正しい形で理解できるように」として戦前の「教育勅語」を取り上げたコラムを載せ、従軍慰安婦問題に関する韓国の対応を「蒸し返し」と表現した記述もあった。
 

 今回の検定では、国家や王朝の成立に関し「(国連加盟国中)現存する世界最古の国家は、我が国なのです」とした部分が「生徒にとって理解し難い」との指摘を受け「皇室は現存する『世界最古の王家』とも言われます」などに改められた。「後白河天皇の院政」を「後白河上皇の院政」に、「健保元年」を「建保元年」と修正した箇所もあった。
 

 竹田氏は19日夜、自身のX(ツイッター)アカウントで「令和書籍の中学歴史教科書が、文科省教科書検定で合格となりました。6年がかりで合格に至りました。長年応援してくださった方々に御礼申し上げます。今後は採択に向けて活動していきます」と投稿した。
 

 文科省によると、検定結果公表直前に「教科書の申請内容が外部に流出している」という趣旨の通報が外部から寄せられたため、検定結果の公表を保留。その後、同社の情報管理が適切だったか精査し、検定規則への違反はなかったと結論付けた。【李英浩、西本紗保美】