大変なことが起きている。
社内を丸ごと「別会社」に移行させる
驚愕の脱法的手法。
「別会社」で採用される人たちは
今より大幅に低い賃金で差別される。
労働者の分断と差別を是とする新聞社が
どうして読者の信頼を得られようか。
全徳島新聞労組のたたかいを支持します。

 

 

 新入社員の賃金をめぐって徳島新聞の記者らがストライキです。
 
 (徳島新聞社の労働組合)「次世代搾取を許さないぞ~!」

 3月14日、2時間のストライキを行ったのは徳島新聞社の記者ら従業員でつくる労働組合です。組合によりますと、経営側は去年11月に設立した新会社に編集部門の社員を現行の賃金水準のまま出向させたうえ、来年4月以降の新入社員についてはこの会社で採用して賃金水準を現在の75%に抑える計画を進めているということです。

 組合は計画の全面撤回を求めています。

 (全徳島新聞労働組合 阿部司委員長)「今まだ物言えぬ、これから入ってくる未来の新入社員を対象とした人件費削減や、働きにくさを生むような会社の提案。社内で分断が生まれることがあってはならない」

 今回のストライキで新聞の発行に影響はないということです。

 

 

「会社、嫌いになりたくない」 徳島新聞労組がスト決行、デモ行進も

 

 

 徳島県の地方紙、徳島新聞を発行する一般社団法人徳島新聞社(徳島市)が人件費削減策として取材や記事の執筆などを担う編集部門を分社化する計画をめぐり、労働組合は14日、計画撤回の回答が経営側からなかったとして、29年ぶりにストライキを決行した。午後2時から約2時間、組合員らが業務から離脱した。

  労組によると、ストには約120人の組合員ほぼ全員が参加した。徳島市内では、スト決行に合わせて労組が集会を開き、約70人が集まった。

  昨年末に分社化案に反対する声を上げ、労組に取り組みを促した若手組合員の一人、美馬支局長の藤川紫音さん(27)は、「みんな、地域の報道を支えるために、どうすればいいのか考え、一生懸命働いてきた。誇りも持っている。だから、会社を嫌いになりたくない。(経営側は)真摯(しんし)に声を受け止め、納得のいく説明をしてほしい」と訴えた。
 

 経営側が提示した計画は、分社化で2025年以降に採用する新入社員の賃金水準を大幅に引き下げることが柱。集会後、組合員らは「次世代搾取No!」と記した横断幕を先頭にデモ行進した。本社屋の前では「地域報道、守り抜こう」「立派な社説が泣いてるぞ」などとシュプレヒコールを上げた。徳島新聞社は、この日のストについて「(業務に)影響はなかった」とコメントした。(山田健悟)