法壇を降りる そして 被告人に

 優しく話しかける


 その心にしても 表情にしても

 とても優しい


 人間として 裁判官として

 一番いい姿が そこにあるような気がする 


上から物を言うのでもなくて

 自分がすごい とか 勘違い や

おごりの心があるのでもなくて


 罪を犯してしまった人に対して

 優しい 物言いをする


 本当にその人の心を考えて

人生を 未来を考えて

 暖かい言葉が出てくる


 そしてちゃんと その 優しい心が

相手の心にも伝わっていく


 だからその人が 

自分がしてしまったことを 

悔い改めることができる


本当の意味で それがわかるから

 その人は 二度と

同じ間違いを 繰り返さなくなる