血液の数値は移植したからと言ってすぐには上がりません。特に血小板の上がり方は鈍いですがいずれ上がってきます。点滴(ステロイド、免疫抑制剤、他など)の量が減り、大きなGVHDが出なければ退院の日は見えてきます。


退院してからですが、基本的に入院中と何ら変わらない制限がありますが精神的には晴れ晴れとしたものがあります。しかし骨粗鬆症の為、体は思うように動かず手の振るえやしびれなどが残り病院と変わらず寝たきりの生活が続きました。


寝てばかりいると体は弱り食欲もなくなり足腰も弱くなってきます。又、この時から、味覚障害が出てきて

一段と食欲もなくなり退院時60kg強あった体重も日に日に減り始め2,3ヶ月で10kg以上減りはじめました。


退院してからまる二ヶ月をむかえようとした時、相変わらず全身のしびれは続いていましたが震え方が異常な程になり病院でみてもらったところ、原因として知らず知らずのうちに精神的・神経的に病んでいる事がわかりました。


女性の方に多く男性には少ない症状らしいですが、移植患者には見られる症状でこの治療の為、再び三週間程入院しました。


退院後、毎週定期外来にて診察してきましたが約一ヶ月後、今度は『急性腎不全』と診断され緊急入院となりました。自覚症状はほとんどありませんでした。


薬(プログラフ)による副作用と普段あまり水分を取らない事が原因ではないかとの事で約一ヶ月の入院となりました。


本退院後再々入院となりましたので治療よりも精神的に辛く長い一ヶ月となりました。


退院後、定期外来受診を受け、しばらく何事もなく体調もよくなり体力も少しつき始め社会復帰を視野に入れ始めました。でもまだまだ試練は続きます。


目標どおりに社会復帰(職場復帰)を果たし完全復帰に希望に胸を膨らませていた矢先、突然の高熱と血尿があり外来で診察してもらったところ今度は『急性腎盂炎』との診察をうけました。当然緊急入院で治療を行いましたが、尿路感染症の痛みは辛く再び痛みとの闘いとなりました。


治療としてはとにかく水分を多くとり点滴の量も増え20分おきにトイレに行くというつらいものでした。ここまで何で辛い思いをしなければならないのか!と自分にあたりちらしましたがここで思い直したことは、


ここまで頑張ったのだからあともう少し頑張る!


と気持ちを入替とにかく痛みに耐え頑張りました。

頑張った後、痛みから解放された時はうれしくてたまりません。又、これだけさまざまな痛みや苦しみに耐えてきて自分も精神的にも肉体的にも強くなっている事に気づきはじめました。


そんな矢先、約二週間で急性腎盂炎は回復してきましたが再び腎盂炎から『急性腎不全』になってしまいました。


やはり薬の副作用の要因が高くこの時は尿素窒素とクレアチニンの数値が異常に高くこのままの状況が続けば人工透析を必要とするまで悪化してしまいました。


人工透析をするようになると仕事にも日常生活にも影響を及ぼすとの事で、人工透析を拒みしばらく様子を見ることになりました。


結果は人工透析することなく治療に専念し二週間の治療で回復して退院の日をむかえる事が出来ました。