新薬の価格 | 浜田みやかわ眼科のブログ

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レーバー先天性黒内障という極めてまれな遺伝性の網膜変性疾患に対して遺伝子治療薬である「ラクスターナ」が2017年12月にアメリカ食品医薬品局(FDA)に承認されています。

 

遺伝性網膜疾患に対する初の遺伝子治療薬です。

 

FDAに承認されると、いずれは日本でも保険適応薬として承認されることになるかと思います。

 

遺伝性網膜疾患の中でも特に希少な疾患なので対象となる患者さんはアメリカ国内でも1000人程度ではありますが、臨床試験では効果が証明され、患者さんにとっては福音となるでしょう。

近年、ノーベル賞で有名になった本庶先生の研究により開発された、オプジーボの費用が超高額であることは知られていることと思います。

 

このラクスターナはさらに超高額で両眼に使用すれば約85万ドル(日本円で約9500万円)の価格だそうです。

新薬の開発には莫大な費用がかかることは想像に難くないのですが、価格設定はほとんど製薬会社の言い値で決まってしまいます。

これではいったい誰のための薬なのかと考えてしまいます。

医学は目覚ましいスピードで進化し、iPS細胞などの再生医療、そして遺伝子治療といった、一昔前では夢のような治療の扉がせっかく開かれつつあるのですが、今後も超高額な薬剤の承認が続くようです。

適正な薬価設定が行われないと公的医療保険財政の破綻も加速してしまいます。

 

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