低侵襲の緑内障手術 | 浜田みやかわ眼科のブログ

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MIGS

 Minimally Invasive Glaucoma Surgeryの頭文字をとった略語です。

低侵襲の緑内障手術という意味です。

ただでさえ小さい器官である眼球ですが、手術でも小切開、低侵襲の波が来ています。

 

従来からの古典的手術といえば線維柱帯切除術や線維柱帯切開術が代表的です。

線維柱帯切除術は眼内の水(房水)を、切除して作成したバイパスを通して結膜の下に濾過胞というため池を作り眼圧を下げる手術です。

 

線維柱帯切開術は房水が通過して流れ出る網目の部分を細い針金のような器具で切開して眼圧を下げる手術です。

 

どちらの手術も結膜を一度切開し、結膜の下にある強膜にも切れ込みを入れて弁を作って切除あるいは切開をし、最後に結膜をまた被せて縫合します。

手術時間も30分以上かかり、術後も厳格な管理を必要とするため、眼球にとっては割と大きなストレスがかかります。

また、結膜を切開しているので術後しばらく異物感や充血が続きます。

 

こういった患者さんへの負担を減らすため、MIGSに進歩してきました。

 

いくつか術式がありますが、眼球内部から線維柱帯切開術ができる方法や、線維柱帯にチタン製のステントを埋め込む方法などがあります。

 

後者の手術は白内障手術併用眼内ドレーンと言い、欧州では2004年から、米国では2012年から、わが国では2016年から保険適応で使用できるようになりました。

 

必ず白内障手術と併施しないといけませんが、白内障手術も含め15分かからない時間で終了します。結膜も切開しないので術後の異物感もほとんどありません。

 

注意点として、緑内障治療の基本は点眼薬で眼圧を下げることです。点眼薬で眼圧が安定している患者さんには本来手術は必要ありません。また、手術をしたから緑内障が治るわけでもありません。

 

点眼薬の効果が乏しい患者さんや、点眼薬のアレルギーで継続が困難な場合に、手術で眼圧を下げるということです。

 

また、MIGSは線維柱帯切除術のように強力に眼圧を下降させることができる手術ではありません。

 

これまで使用していた点眼薬を1剤減らせる位の眼圧下降効果です。

 

まだ初期の緑内障の患者さんが手術を行い、点眼薬が少なくなればご負担が減るのではないでしょうか。

 

MIGSの対象になるかどうかは慎重に見極めて術式選択を行って参ります。

ご来院の際にはお気軽にお尋ねください。

 

浜田みやかわ眼科のHPはこちら

http://www.miyakawa-eye.com/

 

 

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