投資のいろは(突然サプライズ)
日銀がまたリーク情報を出しました。
狙ってやっているのだと思いますが今月の金融政策決定会合で国債買い入れ額を減少させるのは確定したと思います。それがリークされた時点で市場に激震が走っています。これで実際に利上げを行うところまで次々回以降に進んだらある意味でインフレは収まるでしょう。
何しろ大不況がやってきて、尚且つ輸入物価は高止まりするので大勢が住宅ローンやその他のローンの支払いに難儀したうえに失業や企業倒産が続発するので人が物を買えなくなるからです。つまり強制的に需要が大幅に縮小するわけです。
トラス政権の時のイギリスと同じことになりそうです。
それはそうと、このイベント自体は私にとって真の意味でサプライズでした。
リークが起こったのが市場が閉まってからなので、本日は日経平均先物日足の3ヶ月チャートを出しています。一番右側のローソク足は本日のナイトセッションの先物の動きから作られています。
窓を開けて一気に38300円台まで下がってきました。アイアンコンドルのプット側オプションの値が跳ねています。流石にここから37500円を目指して動くことは無いでしょうが、日経平均にとっては需給も悪く上値はかなり重いと思います。
おそらく明日には結構な人たちが現物を持っていても先物を持っていても大きな損失を出すのではないだろうかと懸念しています。私にとっては先日紹介した銘柄などを買う最初のチャンスが来るかもと考えています。
ただ、このタイミングで日銀が情報をリークするというのは様々な視点からリスクが大きすぎると思います。市場が日銀のリーク待ちになると、このリークというのにはルールも何もありませんから、市場は次第に疑心暗鬼になるからです。
FRBがFOMCで何かを発表し、その前にわざわざブラックアウト期間を設けて情報の統制を図っているのとは真逆の手法です。市場との立場において対等な関係よりも主導権を取りたいという意図が見え見えです。これでは本当に日本円が外国勢の圧力に晒されたときに大変危険なことになるように思います。
当然グローバルな情報のネットワークを日銀はコントロールできません。ある事無いこと書かれて大混乱に陥るでしょう。そういう時には米中が対立しているとか、そういう事情で日本に対する助け船がどこから来ると期待しない方が良いです。金融においてはアメリカの金融機関も中国の金融機関も同じ動機で動いています。円を攻撃してひとつの世紀に一度起こるか起こらないかの機会が到来したと見たら、はっきり言って全世界の資金がそこに集まります。
とりあえず国債の買い入れを減額することについては市場が織り込み始めると少なくとも日経平均は落ち着いた動きとなり、MSQが近いこともあって市場の値動きはそれほど荒くならないと思います。しかしこれで高いところを狙ってプットバックスプレッドを組成しようとした作戦は破綻しました。少しコストを多く支払わないとならなそうです。余計なことをしてくれたという印象です。
とりあえず現物を保有しているのならこれから含み損が増大していくので気を付けた方が良いでしょう。先物やオプションの口座に資金がある場合、こういうタイミングでポジションを取りたくなるかもしれませんが、少し待った方が良いかもしれません。粘って来週の頭辺りに7月限でポジションを組成すると良いでしょう。
さて本日までの成績です。
サンコール(5985)
800株@480円 +2400円(確定)
パーソルグループHD(2181)
3000株@215円 ±0円(確定)
3000株@232.4円 -12900円
北恵(9872)
1000株@860円(概算) +10000円(確定)
パーク24(4666)
100株@1700円 +9200円(確定)
200株@1762.5円 +5900円(確定)
クイック(4318)
300株@2181円 -9900円
小計 +4700円
4月までの損益 +727300円
オプションの4月までの損益 -82500円
5月限P38500売り@605×1枚
5月限P38000買い@450×2枚 +76000円(確定)
5月限P36000円売り@135円×1枚
5月限P34000円買い@21円×8枚 ±0円(確定、概算)
6月限C40000円売り@365円×1枚
6月限C40500円買い@250円×1枚 +9700円
6月限P37500円売り@425円×1枚
6月限P37000円買い@310円×1枚 +4200円
6月限P36500円売り@320円×1枚
6月限P35500円買い@165円×1枚 +13500円
6月限C41000円売り@79円×1枚
6月限C42000円買い@27円×1枚 +5000円(確定)
小計 +32400円