**** トーア復元研究所へのご依頼は ****
もう一つのキャンセル品、「肘当て合皮のジャケット」。 こちらの方は、新品の合皮と交換することはとても簡単です。 ですが、合皮に交換すると、じきまた剥離が起こってしまいます。 「別の素材ではどうか？」というご依頼主のお尋ねもあり、フエルトを勧めてみましたが、「耐久性は抜群ですが、見た目のテイストはかなり変わります」と私がアドバイスしたところ、それはお気に召さないとのことで、結局合皮にしたとしても寿命が短いし、このジャケットについては直すのをあきらめる、ということになりました。 私個人的には肘当ての部分だけの合皮交換であれば、それほど高い金額にもならないのだから、剥離する度に合皮を交換するのでもいいのでは？ と思いましたが、その辺はご依頼主のご意向最優先なので仕方ありません。
では最後に正式に発注されたH&Mのジャケットのしみ抜きを明日、お見せしましょう。
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