30 剥がれたメッキ 鍍金(めっき)をやり直す ファスナー | クリーニング業者や主婦が「洗ったら思わぬ結果になった」あらゆる衣類を復元!

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「メッキ」

 

と言えば、去年トーア復元研究所が出演したNHKの

 

「東京ファッションエクスプレス」

 

でもメッキ加工をやり直す工程が動画で紹介されていましたが

 

(実際の動画はこちら)、その時もご登場いただいた

 

「斉藤メッキ」

 

さんに今回も依頼しました。 

 

斉藤メッキさんは大ロットの大量生産品を手がける大手ですが、

 

トーア復元研究所のように

 

「たった一つ」

 

のメッキでも嫌な顔一つせずに、請け負ってくださいます。

 

ちょっとその現場をご覧に入れましょう。

 

 

 

 

 

すごい数ですね。 メッキと一言で言っても、実にいろんな種類の

 

メッキがあります。 斉藤メッキさんは、そのほとんどをこなす

 

「メッキのエキスパート」

 

なのです。

 

こちらに今回のファスナーの持ち手を持ち込んで再メッキを頼んだ

 

のですが、ここで大問題が発生してしまいました。

 

「これは金属じゃないですね。 プラスチックかな?」

 

「えええっ???」

 

びっくりした私は、手紙に貼り付けられた持ち手を剥がして手に持った

 

担当さんに、

 

「金属じゃないんですか?!」

 

と驚いて、その持ち手をじっと見つめました。

 

「えぇ。 ほら、軽いでしょ?」

 

そういう担当さんから持ち手を受け取ると、確かに軽い。

 

「これはプラスチックか、もしかしたらアルミか・・・ プラスチックだと

 

もしかしたらメッキしても、すぐに剥がれてきてしまうかも知れません。」

 

と言うのです。 それはまずい・・・

 

「でも、この剥がれた部分はオレンジ色っぽいですよね? これは

 

銅のコーティングなんです。 銅のコーティングの上にならメッキ

 

が乗ります。 銅のコーティングも剥離している部分があると、そこは

 

剥がれてしまうので、これはやってみないと何とも言えません。」

 

今回、ご依頼主が大変急いでいる事情は昨日、お話しした通りです。

 

もし斉藤メッキさんが出来なかったら、他の業者を探さねばなりません

 

が、そのアテもありません。 

 

「じゃあ、やってみて下さい」

 

私が正式に依頼したところ、明日には結論が出る、とのことでした。

 

ご依頼主にもその旨お話しし、

 

「もし駄目だったら、新たに業者を探さねばなりませんから、納期の

 

メドが立たなくなってしまいます・・・」

 

「そうですか・・・」

 

「明日、結論が出るので、とりあえず明日まで待って下さい」

 

不安そうにしているご依頼主には気の毒ですが、ここは腹をくくって

 

斉藤メッキさんの結論を待つしかありません。 

 

その翌日・・・