順番は逆ですが、紅白で、泉谷しげるが唄っていたとき、携帯をチェックしていたヨメが突然声を上げました。
「えーっ、大瀧詠一死んだんだって・・。」
私は耳を疑いました。ヨメにしてみたら有名な人の訃報ぐらいに思ったかもしれません。しかし私の受けた衝撃はとんでもないものでした。
私の回りは基本は松田聖子、中森明菜のアイドルが好きな人。とそうじゃないニューミュージック(佐野元春やオフコース、YMOなどテレビに出ない人)というジャンルが好きな人、カルチャークラブ・デュランデュラン等の洋楽に走る人が分かれていました。
私は柔道部という事もあり、女性に興味をもつのは恥ずかしかったです。
そんな時、友人の家でであったのが大瀧詠一の「A LONG VACATION」でした。
とても洗練されて、都会的で、朴訥だった私には全く別の世界に感じました。私の中学から高校時代の思い出は、大げさに言うならば大瀧詠一と共にあったと言っても過言ではありません。
ペーパーバックは「紙袋」だと思い、バッグの代わりに紙袋を持ち歩いていました。
好きな飲み物はアイスティーと答えていました。
高2の時、始めて付き合った彼女と別れたとき、「恋するカレン」を録音したテープを贈ったのですが、未練タップリだったので「ペパーミントブルー」を改めて贈りました(当然返事は無かったですが)。
永井博のイラストポスターを探して本屋を歩き回りました。
そんな大瀧詠一が亡くなってしまいました。
「A LONG VACATION」の後「EACH TIME」を聞き、その後大瀧詠一のLPを探してまずは地元の貸しレコード屋「YOU & 愛」の会員になり、借りた「NIAGARA CALENDAR」であまりのギャップ(だってナイアガラ音頭ですから)に衝撃を受け、こんな筈ではないと続けて「GO!GO!NIAGARA」と「NIAGARA MOON」は中学生には難しすぎました。
ウルフルズの「大阪ストラット」が出たときは「なんだ、福生ストラットじゃん!!」と言い、友人に怪訝な顔をされました。
それからNIAGARA一直線です。
佐野元春・杉真理・伊藤銀次・山下達郎・須藤薫・・・
「幸せの結末」はやっつけ仕事で好きではありません。大瀧詠一が好きな人ならわかると思います。
あれはやっつけ仕事。あれが代表作みたいに新聞で報じられていますが断じて違う。
真骨頂はハウスプリンです(笑)
前も書きましたが今の安いラブソングで感動したとか言っている人は是非聞いて欲しい。
なんとかカナとか、何とかブクロとか、何とかチルドレンとか、何とかがかりとか、あんな薄っぺらいものはなんなの?大瀧詠一が作った道を冒涜するなと思います。
気付けば始めて知った中学生の時から約30年。新曲は数える程しかないのです。
でも、今でも大瀧詠一は一番好きなのです。
そしてこれからも好きなのでしょう。、