関空からの直行便でマカオに行っていた。一年前に前日にどたキャンすることになった旅程で再度挑戦したが、今回は問題無く旅行を終えることが出来た。最大の目的はThe House of Dancing Waterというショーを見ることだったが、噂通り素晴らしい出来だった。通常は満席でなかなかチケットのとれないショーなのだが、香港のデモのせいだと思うが、8割程度の入りだったのは意外。ほとんどの外国人は香港からマカオ入りするらしい。
マカオ航空はLCCではないのだが、機内エンターテイメントはほぼ無いに等しい。行きが4時間15分、帰りは3時間30分の飛行で、タブレットで映画を見た。
[見所]
スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマン主演の名作「パピヨン (1973)」のリメイク。名作中の名作のリメイクなのだが、かなり健闘しており、見応えのある作品に仕上がっている。
原題:Papillon (2017) 米国版Blu-ray
2017年 チェコ・スペイン映画 133分(アメリカ劇場公開:2018.8.24)
邦題:パピヨン (日本劇場公開:2019.6.21)
ジャンル:冒険、伝記、犯罪、ドラマ
監督:マイケル・ノアー
脚本:アーロン・グジコウスキ
原作:アンリ・シャリエール「パピヨン Pappilon (1969)」「パピヨンは死なない Banco (1973)」
ダルトン・トランボ、ロレンツォ・センプル・Jr(1973年版映画の脚本)
製作:ラム・バーグマン、ロジャー・コルビ、デヴィッド・コプラン、ジョーイ・マクファーランド
製作総指揮:テレンス・チャン、ダニー・ディムボート、ヤン・フィッシャー=ロマノフスキー、サミュエル・ハディダ、マーティン・ヘルスターン、ジョシュア・D・マウラー、クリスチャン・マーキュリー、ケヴァン・ヴァン・トンプソン、
音楽:デヴィッド・バックリー
撮影:ハーゲン・ボグダンスキー
編集:ジョン・アクセルラッド、リー・ハウゲン
出演:
チャーリー・ハナム(パピヨン、アンリ・シャリエール、金庫破り)
ラミ・マレック(ルイ・ドガ、債券偽造屋)
ローランド・ムーラー(セリエ)
トミー・フラナガン(ブレトン)
[ストーリー]
1930年代のパリ、胸にパピヨン(蝶)の入れ墨のある男アンリ・シャリエール(チャーリー・ハナム)は、盗んだ宝石を全部暗黒街のボスに持っていくことになっていたが、一部をちょろまかして、愛人にあげていた。それがばれ、無実の殺人の罪で有罪になる。当時、フランスでは凶悪犯は南米フレンチ・ギアナにある刑務所に送られ、彼らは二度とフランスの地を踏むことはなかった。
パピヨンは船の中で、債権を偽造し多くの庶民をどん底に送り込んだ男ルイ・ドガ(ラミ・マレック)に出会う。ドガは大金を隠し持っていたが、体力が無く、刑務所で生き残るためには用心棒が必要だった。ドガは金と引き換えにパピヨンの用心棒役となる。
金だけの繋がりの2人だったが、やがて2人の間には深い友情が生まれる。
[感想]
パピヨンをスティーブ・マックイーン、ドガをダスティン・ホフマンが演じた1973年版の「パピヨン」は、映画ファンなら誰でも知る名作。リメイク版の本作は、前作の脚本を下敷きにしており、後日談が加わるラストを除いてほぼ同じストーリー。
1973年版の思い入れが強いため、米国版Blu-rayを発売と同時に購入したものの、なかなか本作を見る気にはなれなかった。
さて見た感想は、予想したよりもずっと良く出来ており、最後まで一気に見てしまいそうだった(実際は、飛行機の中なので寝てしまい、往復で半分ずつ見た)。強い友情に結ばれながらも離ればなれに生きる道を選ぶシーンはジーンとくる。一番の見所は、2年間懲罰房に入れられたパピヨンにドガがココナッツを差し入れたことがばれ、食事を半分に減された上に真っ暗闇にされながらも、パピヨンはドガの名を吐かず耐え抜くシーンだが、チャーリー・ハナムの演技もスティーブ・マックイーンに負けず劣らず素晴らしい。
[補足]
チャーリー・ハナムは懲罰房のシーンを演じるために20kg近く減量している。
[お勧め]
前作には及ばないが、前作のファンでも問題無く楽しめる。
日本版映画公式サイト: http://transformer.co.jp/m/Papillon/
[ソフト]
米国版Blu-ray
英語音声、英語・スペイン語字幕
画質・音質とも非常に良い
日本版DVD、Blu-rayは2019.12.4発売予定になっている