くどログ

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工藤圭一オフィシャルブログ。

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ブログを書くの、久々になります。


Twitterの方では既に告知済みですが、今回、新曲「君がくれた宝物」が株式会社サンセルモさまのCMで流して頂ける事が決まりました!👏👏


フルサイズで聴ける特別サイトがこちら↓↓

聴いてブログを読んで頂いた方が楽しいかも。


https://suncelmo.co.jp/cm/


是非イヤホンやヘッドホンで聴いて下さい。


サンセルモ(セルモグループ)は冠婚葬祭の会社です。僕は以前冠婚の歌を作らせて頂きました。

それはこちら↓↓beautiful song


https://youtu.be/uSJbXPDIJM8


そして今回有り難い事に再びお話を頂いたのが葬祭のCMソングで、お話を頂いた時どんな曲が良いのかな。お葬式すぐ浮かんだのは「千の風になって」や「トイレの神様」などの死を連想させる曲でした。どちらも名バラード。


だが!!


CMは大体15秒、長めで30秒。その中でどれだけの情報量を出せるか、耳に残るか。バラードもいいけど出来たらポップな曲調がいいなって思いながら去年の夏に広島に行って(広島地域から流れる事がわかってたので)、実際自分で終活してみたり初めて宮島行ったりetc…色んなことを体験しまして、曲作りに入ったのですが、まぁ難産でした。何曲もボツにして。ボツって言ってもCMに合わないなと思っただけで曲は生きてますが


音楽的な話をすると、サビのドレミドソ〜(君が居た〜)が出てくるまでかなり時間がかかりました。お風呂で思いついて鼻歌で(ラララ)ドレミドソ〜ドレミソソ〜レレ ミレド〜ドドレミララ〜ソソ。

この、歌詞で言うと(この胸にい〜ます)のドドレミララ〜って伸びた音、ララ〜の音が自分の中でだいぶ切なくて、この方向で作り始めた気がします。


丁度武漢でコロナが出た時くらいだったと思います。。


プロデュースはSUNNYさんに初めてお願いしました!

SUNNYさんにはbeautiful songの時からずっとピアノを弾いて頂いていて、2019年3月に熊本へ一緒にヴォルターズの応援をしに行った時にいつか是非プロデュースをして下さいとお願いしていたので一年越しに実現出来て大変嬉しいです!


普段は大体自分で作るイントロや間奏など、丸投げお任せしまーす!!という感じでした。Mr.Children&ウカスカジーファンの方はよく聞くフレーズかもしれません。メンバー紹介の時に桜井さんはSUNNYさんを天才と評しますが、なるほど、なるほど、なるほど、と僕は今回のセクションで何回なるほどと言ったか思ったかわかりません。笑


少しだけ裏話を。「君がくれた宝物」は何回も転調するんですが、僕は最初ずっとC#keyで歌ってたんです。でもそうすると全体を通して非常に高いkeyになる。今でも高くはありますが、そこで魔法をかけて頂きました。

A、BメロはDkey、サビで一音下げてCkeyへ。この考え全くなかったんです。提案して頂いた時、え?そんなん流れ的に可能ですか?って思ったくらいです。で、最後サビ一番盛り上がる所にストリングスの軽やかな導きで半音上げの歌いたかったC#keyへ辿り着きます。曲もドラマチックになったし、すげー。。っていう素敵アレンジをして頂きました。間奏も転調してE♭に行くのですが、そのストリングスのメロディーもサビメロをうまーく使って頂いた泣きメロです…(個人差はあります。あくまでも僕的に)


歌詞は大きく言えば2回書き直しました。勿論微調整はいくつもしてます。

最初は、お葬式を意識して死を重きに書いてたんですが、CMのコンセプトを聞いた時、別れはあるけど暖かい歌にしたいと思い歌詞を書きました。どの様に聴いて頂けるか楽しみです。


演奏して頂いたミュージシャンやエンジニアさんのお話を。SUNNYさんにお願いをしまして、散々我儘を言い、この方に是非お願い出来たらと皆さまお話を引き受けて下さりました。

ギター、沼能友樹さん。

ベース、寺岡呼人さん。

ドラム、神宮司治さん。

ストリングス、門脇大輔さん。


友樹さんはウカスカジーで、神宮司さんは僕レミオロメンずっと好きでインディーズの頃から聴いてて。丁度上京してすぐくらいの時に立川のグランデュオ(ってデパートがある)の山野楽器のCD視聴コーナーでインディー版「雨上がり」を聴いてからのファンです。

呼人さんはですね、もうきっかけと言いますか。中学生の時に初めてアコギで弾けるようになった曲がゆずの「夏色」だったんです!それからからっぽとか、いつかとか、高校生の頃なんかカラオケ行ったら友達みんなで「嗚呼、青春の日々」歌ってた。大合唱だよ。多感な時期に呼人さんが作ってきた音楽を沢山聴いて生きてきました。涙が出るくらい嬉しかったですね。




そしてエンジニアには平沼浩司さん。

平沼さんはMr.Childrenのアルバムを何枚も一緒に作って来られた方で。話が長くなるけど僕は高校生の時、悩みまくって10日間ほど学校行かなかった時があったんです。家出してアコギ持って九州へフェリーで渡って博多の中洲で流しでもしてその日暮らし出来たらいいや〜みたいなしょっぱい時期があったの。九州渡る前に捕まったけど笑

高2でしたね。体育祭の前とかでした。足は早かったんですよ。意外でしょ?一個上の先輩集団とは僕も当時いきりまくってたのでめちゃくちゃ仲悪かったしトイレ呼び出されたり笑、まぁ軽い喧嘩みたいなのをしてたんですが、リレー頼むから出てくれって集団で実家まで来られた記憶がありますね。。所詮はその程度の喧嘩なんですけど、来られた時はビックリしました笑

で、しゃーねー行ってやるかぐらい性格悪かった僕は、とりあえず家を出て地元愛媛県宇和島市の商店街を歩いてた時に有線だったと思うんですが、Mr.Childrenの「終わりなき旅」が流れてきてミスチル好きでも嫌いでもなかった、洋楽ばかり聴いてた時に刺さってしまったんです。

最後サビの「胸に抱え込んだ迷いがプラスの力に変わる様に〜」のとこでだーっと涙出てきて、救われたんですね。学校行こう早く行こうと思いました。「終わりなき旅」が入ってるアルバム買って帰って何度も聴きました。

で、終わりなき旅のイントロ皆さんわかりますか?ギャンゴンギャンゴンみたいなエレキギターの音から始まるんですけど。僕ね、その時そのギャンゴンて音が出したくて出したくてたまらなかったのよ!テレキャスターって楽器の音なんですけどね。そこから秘密でバイトしたり貯めてたお年玉でテレキャス買ったんです。田舎で情報もなかったしライブハウスも当時はなかったから誰も教えてくれない。テレキャス買っても終わりなき旅の音出ないじゃん!って感じではありましたが。今でもエレキはテレキャスを弾きます。一番歌いやすいです。



そこからミスチルに傾倒して行き、当時「HERO」が最新シングルだったけど、高校卒業し上京する日に、僕汽車で宇和島駅から東京行ったんですよ。ありがちですけど友達とか何人か有り難い事に見送りに来てくれてね。頑張れよとか言うわけですよ。デビューしろよ!とか。

泣きますよね。堪えられなかったですね。

汽車が走り出して、見慣れた地元の景色が見えなくなり、当時の最先端!MDプレイヤーを取って初めに聴いたのが「終わりなき旅」です。それこそわかりやすーく泣きながら聴いて上京しました。


長くなりましたが、平沼さんはその終わりなき旅を録った方なんです。ギターのアンプのメモリ1ついじっただけで音は変わりますし、そこまで意識して音楽を聴く必要はないですが、このマイクのポジションじゃなきゃ録れない音があるし、その人じゃなきゃ録れない音があるんです。

目立ちはしないかもしれないですが、エンジニアさんに支えられ音楽が出来上がります。

平沼さん、とっても優しい方で素晴らしい音を作ってくれました。またご一緒出来るよう頑張ります!

そして、マスタリングはアメリカのスターリングへクリス・ゲーリンガー氏にお願いしました。

一般的に有名なアーティストだとテイラースイフトとかマドンナのマスタリングやってる方ですよ。。やばいよね。

SUNNYさんのご尽力あっての事ですが、縁が縁を呼び、信じられないレコーディングとなりました。皆さまに感謝です!


そして、ごめんね、だいぶ長いよね。でもほんと書ききれないほど沢山あって。


CMがアニメーションになるってお話は最初に聞いてて、ダメ元でそのアニメーションを朱夏さんにお願いしてナレーション神谷浩史さんにやって頂けたら夏目友人帳に近くなりますよねと言ってみたんですね。大好きなアニメなので。

色んな方のご尽力により、お話が結ばれました。言ってみるものですと言うよりは動かなければ何も始まらないと言うことが改めてわかりました。

夏目友人帳参から約10年。またご縁を頂き本当に嬉しいです。今回のプロジェクトはキーワードが縁ですね。。

神谷さんのナレーション録りの日も音のチェックがあったので見学したんですけど、凄い声でした。声で空気にマイナスイオン勝手に出てる感じ。あれはあの声は出んいや、そもそも出るわけないんだけど。

神谷さんとても素晴らしい方でした!またご一緒出来るよう頑張ろうと思います。


また、同時期にもう一曲、とても大切な歌をレコーディングしました。「同じ夢を見ていた」という楽曲なのですが、これはまたの機会にご紹介します。


纏めると、これまで沢山の別れがありました。二度と会えない大切な人も猫も居ます。

でも、生きることをやめなければ、一生懸命生きていたら、違う形でまた巡り合えるんじゃないかと期待する自分が居ます。

それは希望です。今回のレコーディングだって僕には夢みたいな話です。希望を絶やさない様、大変な時代ではありますが皆さまと一緒に生きていけたらと思っています。

曲、よかったら沢山聴いて下さい(^^)


工藤圭一