涙と微笑 | 院長のひとりごと

院長のひとりごと

901治療院のブログ

あけましておめでとうございます。
お正月は、いかがでしたか?

 

僕は、元旦はお休みさせていただき、
久しぶりに家族や兄弟たちと、呑みました。

 

2日から、通常通りの診療を始めたのですが、
なぜか、今日まで、
おなじみ様、初診の方も、すべて他府県・・・


どうしたの?大阪府民、地元の方・・・

きっと、正月休みということで、
遠方の方に“譲って”くださったんですね。
どうぞ、遠慮なさらず、お越しください。
お待ちしております。

 

2日、3日と忙しくさせていただきながらも、
去年暮れから読み始めた、

瀬地山 角 著作の 『お笑いジェンダー論』

読み終わりました。

 

去年の後半は、ジェンダーやLGBTに関する読書が多かったんですが、
よく考えたら、著者は、圧倒的に女性でした。

 

図書館で、偶然見つけたこの本、
著者が“めずらしく”男性だということと、
“お笑い・・・”というタイトルにひかれて
読むことに。

 

もう16年前の著作のせいか、
ほとんど笑えるところは、ありませんでした(苦笑)。
でも、この著者の、言わんとするところは、
とても納得できるし、
(今頃ですが)新しい、知識や見方を知ることができました。

 

ジェンダーは、女性だけの問題ではなく
男女双方の問題なのに、
性別を超えて、生き方の問題なのに、
あらためて男性側からのアプローチが少ないことに
気づかされました。

 

また、セックスワークについての考察は、
自分自身への問いかけと、ヒント、アドバイスが豊富で、
とても役に立ちました。

 

もっと、瀬地山さんのものを読んでみようと
ネット検索したのですが・・・無いようですね。
教授業と講演が忙しいようです(笑)。

 

901治療院を始めて3年、
本当に楽しんで、天職としてやらせてもらっていますが、
自分の仕事に対する誇りを、
さらに固めさせてもらいました。

 


去年、気になっていたのに
見逃した映画がありました。

 

『人生は小説よりも奇なり』

 

高齢の画家と、初老の音楽教師の
ゲイのカップルの物語です。


ニューヨークのマンハッタンで長年暮らした二人は
2011年、ニューヨーク州が
同性婚を合法化したことで、
家族や友人たちにも祝福されて、結婚します。

 

二人の生活と老後を、盤石なものにするために。

ところが、“合法的”に結婚したのに、
音楽教師は解雇され、
すでに年金生活者の画家との、二人の生活が
維持できなくなります。

 

“自由の国”アメリカは、
トランプさんの件にでもわかるように、
超保守派が、驚くほど力を持っています。

“悪者”は、どこにもいないのに
愛する二人が、一緒に暮らせない・・・
だから、深刻なんです。

 

愛し合っているのに、
別れて暮らすことになった二人・・・

年齢を重ねて、身体も、社会的にも、経済的にも
今まで以上にお互いの支えが必要なのに
離れて暮らさざるをえない無念。

 

生きていくために、
何が必要なのか、
その優先順位はどうなのか、
いろんなことを考えました。

 

暖かいけど、とても苦いコーヒーを
飲んだ気分です。
でも、後味は、さわやかで
涙と微笑が同時に浮かんできました。

 

久しぶりにレンタルDVDで観ました。

 

是非、観てください。


パートナーのいらっしゃる方は、
絶対に一緒に見てください。

 

もちろん、ゲイ以外のすべての方にも、お勧めします!