パレスチナ制作のメロドラマの舞台裏。
これにはイスラエルの検問所の兵士も深く関わり…
2018年
パレスチナ人のサラムは、出演者の言語指導を担当している人気メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の制作現場に向かう際、イスラエルの検問所を通っていた。ある日彼は、イスラエル軍司令官のアッシに呼び止められる。そこでサラムはドラマの脚本家だと口から出まかせを言ってしまう。それを信じたアッシは、ドラマの大ファンである妻に自慢しようと、サラムが検問所を通るたびに脚本のアイデアを出す。
シネマトゥデイより
映画のタイトルはこの中で彼らが制作しているドラマのタイトルです。
パレスチナ人のサラムはイスラエルに住んでいてヘブライ語は堪能。
パレスチナ制作のドラマの中にイスラエル人も登場するため、
叔父のコネでこのドラマのセリフの場面をバイト程度に手伝っている。
イスラエルとパレスチナの間には検問所が。
サラムはここの責任者アッシに、自分はドラマの脚本家だと嘘をついてしまったため、
このドラマファンのアッシがIDカードを盾に、サラムにドラマの内容を口出してくる。
しかも本物の脚本家が登板。サラムも制作側の大きな一員になります。
制作中のドラマは1967年が舞台。
第3次中東戦争の真っただ中。
パレスチナの女スパイと関わる同胞とイスラエル将軍の恋愛。
両国民に人気のメロドラマです。
兎に角主人公のサラムが不甲斐ない。
この状況下では仕方ないのかも知れませんが、
言葉の選び方が上手なこと以外魅力が無く、
何故幼馴染の美人女医が彼に興味持つのか分からない。
一方、メロドラマの主役を演じたルブナ嬢は流石の貫禄。
先月「灼熱の魂」が無料配信していたのを再見したばかりです。
イスラエル兵のアッシ。
こいつは悪よの~でも憎めない。
彼は兵士よりもやりたいことがあったのです。
ドラマの方も現実も最後はビックリの展開。
こんなことは現実には無いだろうな~
パレスチナとイスラエル。
現代と1967年舞台のドラマを交差しているのは面白かったのですが、
前述のように、主人公に魅力が感じられないところがマイナスかな。
でも、作品中に何度か出てくるセリフ、
「占領」が頭の中に残っています。