ひっこしの春
いつの間にか休眠していました。
見に来てくれていた少ないおかた、ありがとうございます。
世の中はブログをするならアメーバ、らしいのですが、
時代に逆らいたいので違うところでひっそりと「はちへるつ」を起こしています。
内容は変わりませんが、
2007年で19歳だった私が、2012年で24歳になっています。
これだけでも興味深いですね!
あたらしい「はちへるつ」はこちら
http://8hertz.jugem.jp
むこうでも会いましょう ciao
死闘!坊vs油!
爪の手入れを始めようと思った午前零時、
おいらは
キッチンの異変に気がついた。
チヂミのにおいがする・・・
まさか!今日はうなぎだったではないか!!
1秒後、
ポタ、ポタ
と、重たいしずくの音に気がついたと同時に目を疑う光景を見た。
あの円すい形のごま油のびんが、
口をあけたまま倒れているではないか・・・!
広がる黄色い油の渚・・・・
おいらは慌てて新聞紙を敷いた・・・あぁこれは後でじっくり読もうと思っていた朝日新聞夕刊の水曜アート・・・。
もうそんなことはどうでもよい。
おいらはキッチンの復元に全力を尽くした。
だれも見ていないのに、だ。
いまだかつて人に見られていないのに全力で頑張ったことがあっただろうか。
新聞紙が吸っていく油を見ながら、おいらは、
高校一年のときの担任で、不思議な目の色をしたチャーリーという英語の先生がなにかにつけ
「加油!加油!」
と言っていたことをおもいだした。
もはやそんなこともどうでもよい。わたしはもっと有益なことを思い出すべきなのだ。
しばらく立ち尽くすおいらをよそに、とてもよい仕事をしてくれる新聞紙。
新聞紙には負けられないと頭をひねったそのとき、
界面活性剤の絵が浮かんだ。
そう。親水基と親油基を究極にデフォルメしたまると棒の絵。
そうだ、これだ。
洗剤を溶いた水に雑巾を浸す。
あの棒の部分がしっかりごま油をキャッチするように念じながら拭くと、
効果抜群。
ごま油が調理台の汚れを逆に吸着したようにも見えた。
こうして新聞紙と理論派なおいらの見事なコラボレーションにより、
無事キッチンは復元した。
この功績を誰かに認めてもらいたい。
少なくともキャップをカチッとなるまで閉めなかった人に。
調理台のまんなかに、堂々と口を開けたまま立つごま油のびんを設置することに決めた。
内容量は1cmを切っているから万万が一倒れてももう流れ出ることはない。
入念に角度を決めて、聳え立つびんを演出することに成功した。
だが、手が、油っぽい。爪が・・・。
これでは手入れをして上から何かを塗ってもきたなくなるだけだ。
そうか、この死闘は、神様がおいらにくれた「早く寝なさい」のメッセージだったのか・・・。
そうにちがいない。もうねます。