【ウィンターストーム:雪山の悪夢】
離婚した妻と暮らす長男、次男君を
一時的に預かる事になった親父さん
おやつにとパンケーキでも焼いて
ハートフルな数日間になるはずが
つい親父らしいところを見せようと
雪深い山へと息子たちを連れ出し
｢俺も親父から習ったものだ｣
なんて猟銃の撃ち方を教え大満足？
（父親の威厳を見せたい？）
（年頃の長男は少し迷惑。。。）
その帰り、運転したいと言う長男に
何事も経験とハンドルを任せるが
見事に事故ってゴクロウサン。。。
人も通らず雪の降り続く山のなかで
一晩過ごす事になった三人だったが
親父さんにとっては息子たちとの
嬉しい思い出になる。。。はずが
この休暇後ママの再婚相手と共に
自分たちもロンドンへ引っ越すと
次男君が口を滑らせ話してしまい
それを聞いた親父さんは怒り心頭！
なんだか様子がおかしくなりだし
（初めて？の運転にドキドキ。。。）
（怒り狂う親父にドキドキ？）
翌朝、とにかく暖まれる場所へと
湖の氷が割れて落ちたりしながらも
山奥の狩猟小屋まで移動する三人
あ、狩猟小屋は誰でも自由に利用し
休憩にも宿泊にも使えるそうです
帰る時には使った薪なんかを補充
次の人のために備えるのがルール？
怯える息子たちの前で親父さんは
愛するお前たちを失いたくないと
号泣して逆に息子たちに慰められ
これで親子の愛が深まっただとか？
そんな作品ではないのであしからず
（鍵もないみたいですね）
そんな小屋に外国人二人が訪れる
狩猟に来たが車がエンストしたから
雪が収まるまで一緒にいいかと。。。
と、驚いた次男君が猟銃を構えて
それを親父さんがいさめる事はなく
むしろ自分が猟銃を手にし向けると
息子たちを俺が守るとか言い出し
二人を脅し始めたからさぁ大変！
ま、とにかく男たちが良い人たちで
ここはなんとか丸く収まるが。。。
（いきなり銃を向けられビックリ？）
ここから親父さんが完全にイカれる
翌日、ひとりになった片方の男を
｢渡さない。。。逃がさない｣
とかブツブツ言ってる親父さんが
口をふさいで窒息死させてしまい
様子がおかしと気づくもうひとりも
馬乗りになって殴り追い払って。。。
その姿に完全にビビる息子たちを
どこにも行かずここで暮らそうと
小屋の部屋へと閉じ込めてしまう
（完全におかしくなりました。。。）
パパは普通じゃないと怯えながら
弟を助け逃げる方法を考える長男
と、部屋の床板が緩い事に気づき
一枚をはがし弟を先に逃がす。。。
が、床下には先に殺した男の死体！
それでも必死に逃げ出した次男君
森を抜け追い払われた男と再会
一方、長男ははがした床板などに
火をつけてから小屋を抜けだすが
火事と息子たちの逃走に怒り狂う
親父さんが後を追いかけてきて
（床下で死体とバッタリ。。。）
長男が捕まりそこに現れた次男君
「パパと一緒にここで暮らしたい」
なんて親父さんの情に訴え。。。
そこへ次男君と再会した男が登場
仲間の仇だと襲い掛かって。。。
その隙に逃げた長男と次男君は
修理された男の車に飛び乗り発車
追いすがる親父さんを振り切って
走る車内で涙を流す次男君。。。
その涙の意味はいったい何なのか
暗くて意味深な映像で THE END
（その涙の意味は。。。）
真っ白な雪原や自然豊かな山野と
静かで淡々とした映像が続く中
リストラ、離婚、息子たちとの別れと
様々な要因が重なり積み重なって
ジワジワ父親の狂気が目覚め。。。
後半は完全にキレた父親の独壇場
特別な残酷描写はないのですが
それがかえって怖さを増していて
観終えた後に凹む作品でしたよ（爆
最後が救われないのもいい感じ？
ってか、次男君が流す涙の意味は
無事に命が助かったからなのか
それともパパとの決別が。。。
なんていろいろ考えさせられるのも
良作だったからなのでしょうね！
登場人物が少なく無駄もないですし
役者さんたちが皆さん素晴らしく。。。
ちなみに長男役はトム・ホランド
ホムカミ版のスパイダーマンですね
親父さん役はジョエル・キナマン
「スーサイド・スクワッド」のなかで
悪党軍団を率いた大佐さんですね
って、そういう意味では本作って
「フラッグ大佐vsスパイダーマン」？
なんてワケないですよね(^o^;)
どちらにしても見応えある良作なので
気になった方は観てみては？
