「美女と液体人間」! | 怒りくまのブログ(仮)

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気が向いた時、だらだら書いてます
一部、ネタバレもあるのでご注意を

昨日観た作品もそうですが。。。


やっぱりイタリアのホラーは良作が多いですよねぇ


でも、日本の怪奇特撮だって負けてはいません!


ってことで、今日観た作品はコレ!


  ナゾの人【美女と液体人間】ナゾの人


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「吸血鬼ゴケミドロ」は松竹製作の作品ですが


本作はゴジラの東宝製作で、監督本多猪四郎


特技監督円谷英二、製作田中友幸と、


泣く子も黙る面子が揃った名作です!


ある雨の晩、ギャングの三崎が数人の目の前で


洋服や所持品を残し忽然と姿を消す事件が発生する



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    (裸で逃げたのか?)



遺留品から麻薬絡みの事件と考えた富永刑事たちは、


さっそく消えた三崎の部屋へ乗り込むと。。。


そこには三崎の恋人でキャバレー歌手千加子の姿が


警察へ同行し事情を聞かれる千加子だったが、


彼女も三崎の行方は知らないらしく。。。


富永刑事は千加子を泳がせて様子を見る事にする


するとキャバレーで歌う千加子に近づく謎の男!


すぐに張っていた刑事が男を取り押さえるが。。。


なんと男は富永刑事の友人で科学者の政田!


“死の灰”の人体への影響を研究している彼は、


あの晩の雨に含まれていた放射性物質が


三崎の体を溶かしたのではと考えていて。。。


キャバレーの千加子に会いに行ったのも、


三崎が被爆した過去がないか聞くためだったと話す


まぁ、当然そんな話は信じてもらず


これ以上、首を突っ込むなと富永刑事に念を押される


そんな中、千加子が部屋へ帰るとそこには


三崎の仲間のギャングが待ち伏せしていた!


どうやらギャングたちも三崎を追っているらしく。。。


下手な事を喋るなと千加子を脅し窓から逃げる


と、突然響く銃声!そして千加子の悲鳴!


外で張っていた刑事がそこで見たモノは、


窓から逃げたギャングの洋服と所持品。。。



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   (また裸?変質者なのか?)


再び起きた謎の失踪事件


と、ここで政田に連れられた富永刑事たちは


漂流船に出会い生き残った漁師の下へ


入院している二人の漁師の話では。。。


漂流している船を発見し乗り込んだ漁師一行


そこには人の姿は無く、着ていた作業服や


所持品だけがそのまま残されていて。。。


その時!一人の漁師の足元にゼリー状のモノが!


悶え苦しむ漁師は仲間の目の前で溶け。。。


慌てて逃げる漁師達の前に姿を現したものは


謎の生物液体人間!Σ(゚д゚;)



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    (新種のスライムか?)


結局、漂流船から逃げ延びたのは生存者の二人だけ


あとは液体人間の餌食になったらしく。。。


その後、半信半疑の富永刑事を連れ政田は研究室へ


そこである実験を披露することに


ある一定の条件で強力な放射線をカエルに照射すると


ドロドロとカエルが溶け出し液化!


その“液体カエル”を顕微鏡で観察すると。。。


ドロドロと蠢いている!



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   (リアルスライム。。。だな)



実験結果から政田はあの漂流船の液体人間の正体は、


核実験に遭遇し被爆した漂流船の船員と推理


液体人間を乗せた漂流船がどこかに漂着、


今回の一連の事件を起こしているのでは。。。


が、コレと事件とはまた別の話と相手にしない富永刑事


あくまでも麻薬絡みのギャングの抗争として捜査を進めます


液体人間の仕業として調べを進める政田と千加子


そして政田が師事する真木博士もそれに協力


一方、富永刑事たち警察はギャングを追い。。。


そんな中、キャバレーのボーイが不振な動きをしているとの

千加子のタレこみに富永たち警察が動く


キャバレーにいたギャングたちが次々と捕まるなか、


下水の中から這い出すゼリー状の生物。。。液体人間!


キャバレーに侵入した液体人間に襲われる人々!



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    (最初はボーイが。。。)



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    (次はダンサーが。。。)



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  (そして刑事までも犠牲に!)


自分の目で現場を見た富永刑事は、


政田の話が間違っていないことを痛感


すぐに警察上層部に報告し対策会議を開く


火が弱点という真木博士の進言から、


火炎での攻撃を実行に移す警察


その頃。。。千加子のアパートに1台のタクシーが


政田の迎えということで乗り込む千加子だったが。。。


運転していたのはギャングの男!


前々から千加子を自分のモノにしようと。。。


って、今頃登場してそんな事言われてもねぇ


車を降りた男は千加子と共に下水へ入り、


隠してあった大量の麻薬を取り出し


千加子を連れて逃げようとするが。。。


下水道に潜む液体人間を焼却するため、


出入り口は多くの警官に囲まれていた!


事情を知らない男は千加子を探していると勘違い


機転を利かせ千加子に服を脱ぐよう指示する


「洋服を見ればお前が死んだと思い捜索を止めるはず」


意外と頭良い。。。なんて言ってるうちに焼却作戦開始!


大量のガソリンが下水に投入!


。。。今だったら環境がどうこうって怒られるな


一方、千加子の洋服を見つけた政田は下水の中へ!


点火された炎が下水道を焼きながら少しずつ進み。。。


と、ここでギャングの男は残念ながら液体人間の餌食に


下水を一人彷徨う千加子は無事に政田と出会い、


無事に警官隊と合流命拾いする


そんな彼らの目の前に液体人間が姿を現す!


容赦なく浴びせられる火炎放射と、


燃え上がるガソリンの炎に包まれ。。。



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  (炎の中立ち上がる液体人間)


全てが灰と化し事件は解決。。。


ここで、記者に質問された真木博士が答える


「東京に現れた液体人間はこれで絶滅したと考えてよい


しかし今後絶対に発生しないとは断言できません。


もし地球が死の灰に覆われて、我々人類が滅亡した時


次に地球を支配するのは液体人間であるかもしれない」


。。。【終】


『ゴジラ』と同じで根底にあるテーマは重いです


それもあってか底知れぬ怖さがあると言うか。。。


液体人間が登場しない前半はサスペンス色が強く、


少しモヤモヤした展開で話は進みます


まぁ、観てるコッチは犯人が分かっているので


「志村!後ろ!後ろ!」的なノリで楽しめますけどね


で、後半に入り液体人間が登場すると


今度は怪奇色が強くなり。。。


あとはラストまで一気に観れちゃう感じですね


途中で飽きるなんてことはありませんでした


映像に関してなんですが。。。


古い作品とは思えないほどの完成度です!


見せ方が上手いのか全てセットなのか。。。


シトシトと雨の降り続くくらい街並みは、


まるでヨーロッパの街角のようにも見えました


ってか、全部セットだとしたらスゴイ事です


液体人間、燃え上がる下水道。。。


CGなんて無い時代でこの映像ですからねぇ


日本の特撮技術恐るべしですよ!


とにかく一度は観て欲しい作品です!


多少映像が劣化しているようですが。。。


それでも観て損は無いかと!


もしどこかで観る機会があればぜひ!(o^-')b