こんにちは、談話喫茶"ホーボー軒”へようこそ。
店主の Klavi-Seli でございます。
本日は間もなく閉店、その前に是非申しておかねば、と。
もうアチコチで何度も、餅、当Blog でも再三取上げていることなのだが、またもやハケ~ンしたので。
年齢を問わず、ピアノを独習されておられる、比較的初期段階の皆さまへ。
アノンを用いるのは良いのですが、速弾きは御法度です。
これ、拙の個人的意見とか、ましてや感想じゃござんせん。
youtube動画でもアノンを説く方で、速弾きを奨励されているのは殆ど無い。ほどほどに、とアドバイスされている。
世間的に著名な先生やピアニストの発言も多数あります。
何故か?
アノンはウォーミングアップなんです。
スポーツで云えば、準備運動やラジオ体操みたいなもの。
ラジオ体操を、倍速でやりますか?
アノンを速弾きする、とはそういう事です。
だから手・腕・指を痛める可能性が高くなる。
🎹歴史上、何人もの🎹学習者が見舞われましたよ。
しかも何時、不具合になるのかは分かりません。
やり過ぎたその日に腱鞘炎になった人もいる。
長年ピアニストとして活動してきたのに、絶頂期に突然、手が動いてくれなくなる。特に右手が。こういう奏者に、拙は相当数お目にかかりました。
「良いだろ。オレがどういう練習しようがオレの自由だぜ」
「テンポなんて、人それぞれよ。それぞれにやり方の向き不向きがあるから、独学で頑張ってるのよ。余計なチャチャ入れないで」
いいえ入れます。
もし習っていたら自由にも出来ないし、人それぞれにもなりません。色々、🎹の演奏が達者でも、
指導の拙い先生や、
性格のイヤ味な先生や、
つまんないテキストしか与えない先生や、
その他アレ之れ、自分にとってモンスターな先生やお教室は沢山あるかもしれない。
が、いま時、アノンの速弾き練習させるような無謀な指導者は、一人もいないと云って良い。
皆さんの気持ちは分かります。
マコトちゃんが悩むグワシの如きややこしい音型を掌中に収めれば、🎹が上達するに違いない、と思うのもムリはありません。
でも貴方は🎹の何を知っているというのか?
なぜ弦が交差しているのか。
なぜ高域は3本弦で、中低音部が2本で、低音が1弦か。
なぜグランドピアノの蓋の全開状態が丁度直角なのか。
直角である、ということさえ、云われなければ気付かぬ也。
なぜ弦は鍵盤に対して平行ではなく、ナナメに張ってあるのか。
なぜ電子🎹は🎹の音がするのか。
何故ハンマーが無くても電子🎹はタッチセンスが付くのか。
なぜ鍵盤数が88と決められているのか。
なぜグランドとアップライトの、形状の異なる2種類があるのか。
なぜグランドは連打がラクなのに、アップライトはツラいか。
独学で、どれほどの事を知り得たのだろうか?
対して、ロックバンドのギタリストは大半が独学なのに、たった3ヶ月くらいでロックの定番曲くらいはスラスラ弾けるようになるのか。
彼らは上手くなって当然だ。
ギターに対して、
エレキギターに対して、
短期間で楽器構造を知り尽くすからだ。
👆に掲げた様な事こそを独学で独習しているのだ。
それに比べたら🎹の事、何も知らぬのではないか?
だから練習方法も思いつきに過ぎないのだ。
🎹を独学ではなく、ちゃんとした指導者に教わる、とはそういう事である。
手・腕・指の敏捷性向上。
それは確実な知識によって、初めて得られる。
ここがスポーツとは違うのである。
あ、今から友人のLive、応援に出かけますので、本日はこれにて閉店です、またのお越しを。