夕食後、私はいそいそとシャワーを浴びた。
早くベットに入り、彼のオナニーの手伝いを
してあげたかったのだ。
しかし彼は、『行列の出来る法律相談所』の番組に
釘付けになっていて、ちっともお風呂に入るそぶりを見せない。
何度か、シャワーを早く浴びてくるよう促したが、
彼は、そんな私にはお構いなしだった。
「早く、浴びてきてよ!」
思わず口に出た私の一言に彼は少し驚いた。
「何~?何でそうやってせかすわけ??」
「え、え~え~とね。手伝ってあげようと思って。。」
「は?何を??」
「あなたのオナニー。。。」
「はぁぁぁ~あ?」
「だから、手伝ってあげるって言ったでしょ。」
「は?そんなのいいよ。」
「え?なんで~?」
「恥ずかしいし、アホじゃん、俺。」
「でも、あなたが一人でエッチしてるのいやだもん。」
「は~。じゃあ、AV捨ててくるよ。」
「じゃあ、どうするの?」
「夢精するしかないだろう!」
「嘘だ!」
「仕方がないだろう。そんなに嫌がるなら。。。」
彼は、少し怒っていた。
確かに、AVを取り上げたところで
何が変わるわけではない。
それに、男の人が無理やり
オナニーを我慢するなんて
なんだかとっても不健康だ。
けれでも、結婚を決めている二人が
セックスを我慢する方が
よっぽど不健康だと思うのだが。。。。
その後、話は結婚後のセックスの相性にまで
発展していき、私は散々彼に彼との性の不一致について
話してしまったのであった。
で、しまいには結婚取りやめ宣言まで
思わず口から飛び出してしまった。
まぁ、もちろん本気じゃなかったけど。。。。
こんな私のご機嫌をもとにもどす為
彼は、優しいキスで私をかわしてくれた。
結局、私の名案は、彼にとっては
ちっとも名案ではい事を知り、
つくづく、男と女って複雑だぁ、
と実感したのであった。
いい考えだと思ったのになぁ。。。