まさかの四国八十八ヶ所遍路道 -5ページ目

12日目 25・26番(晴)

2007年2月10日(→津照寺→金剛頂寺)

昨日体調をくずしたが、よく寝たせいか今日は超回復!!
本日のお寺も階段あり、山道ありでなかなか険しい。

第一関門は津照寺の階段超え↓
$まさかの四国八十八ヶ所遍路道


なんと次の金剛頂寺にも階段が・・・↓
$まさかの四国八十八ヶ所遍路道

ここに白衣を着た遍路犬ラブラドールがいたので写真を撮らせていただきました、可愛い(^O^)
まさかの四国八十八ヶ所遍路道

このお寺は宿坊があり旅館なみの宿坊らしい。
宿泊したかったが、まだ時間的に早いのと昨日の遅れを取り戻すためスルーして歩く。

5時間ほど歩いたところでペースダウン。
足全体が疲れている、結局8時間歩いたがこれくらいが限度に感じる。

さて今日は温泉宿だ。
少々高い気もするが、温泉が今の唯一の楽しみだ。
ちなみにトロトロ温泉で気持ちいい。
露天風呂には小石がひいてあり、これが足裏のツボを刺激して疲れにいい感じがするので、ここでも歩きまわった。
部屋はきれい、温泉もGOODだが、食事が美味しくなかった・・・

(出費)
ジュース 150
お菓子 200
納経×2 600
二十三士温泉(朝のみ)8,085
温泉内にて夕食 780
小計 9,815
合計 144,802

(photo)26番 金剛頂寺
まさかの四国八十八ヶ所遍路道
まさかの四国八十八ヶ所遍路道

11日目 24番(曇のち雨)

2007年2月9日(最御崎寺)

今日は序盤の2時間は快調だったが、雨にふられてかなり濡れてしまった。

購入していたポンチョが小さく、ザックにかぶせることに手間取り髪の毛が濡れた。
このころから、左足の小指が痛みだし、歩くのがやっとの状態・・・

それでもなんとか空海が修行していた御厨人窟(みろくど)についた。
まさかの四国八十八ヶ所遍路道

ここは高い崖なのだが、ここで写真を撮ろうとしたら崖上から小石が落ちてきたので、撮影を中止して洞窟の中を見学したあと再度撮影を試みたところ、またもや小石が落ちてきた。
「撮るな!」言っている気がしたので撮影をやめた(x_x;)

ここで脚が痛くて歩けない、頭痛もしてきたので、一番近い宿で最御崎寺内のユースに宿泊の予約を入れたところ断れた。個人はあまり良い客ではないようだ・・・
そこでその先の「うまめの木」に電話すると、逆に「一人ならOK」とのこと。

宿が決まったところで最御崎寺へ登り、膝がガクガクで一歩一歩なんとか下って宿についた。
風呂は入替制らしく常に湯がきれい(といっても15:00にチェックインしたので一番風呂だけど・・・)。
部屋も風呂もきれいで、風呂を沸かしている間にいつの間にか寝てしまっていたが、風呂の中でも気持よくて寝てしまった。

その間に洗濯をお接待していただいた。今日の体調には最高のお接待(サービス?)だった。
ありがとうございます m(__)m

食事も美味しくて焼きたての鯛が最高、朝食は喫茶店も経営してることもあってパンを準備していただけるとのこと。久しぶりのパン食が楽しみ。

雨に打たれたせいか、熱があるようだ。ノーシン(粉薬)を飲もうと封を開けると「まつ毛」らしきものが入っていた ( ̄□ ̄;)
それは捨てて、他のノーシンを飲んで20:00には就寝した。

7:00の朝食に呼ばれて目が覚めた。

寝汗をかいていたので朝食後、朝シャワーを浴びて出発した。
一日で復活できたすばらしい宿だった。

(出費)
ジュース 150
納経 300
ジュース 100
うまめの木(朝・夕)6,800
小計 7,500
合計 134,987

(photo)24番 最御崎寺
まさかの四国八十八ヶ所遍路道
まさかの四国八十八ヶ所遍路道

10日目 無し(曇)

2007年2月8日

今日は道中二人のおばちゃんにポンカンをいただきました。

ホント、話しかけていただくと元気が出るんですよね(^∇^)

一人目は峠でポンカンを販売しているおばちゃんがそっとポンカンを二つ袋に入れてくれました。
ありがとうございます。

二人目は調子よく歩いていたら、若い遍路さん(T君)が接待を受けているようでした。
私も呼ばれたのでその場でいただきました。
このポンカンが無茶苦茶甘いのなんのって・・・
とりあえず、3個食べて「甘くて美味しいですね」って言ったら、さらに2個いただいたのでその場で食べちゃいました。
とにかく美味いのなんのって、さらに、お土産に2個いただきました( ´艸`)

(ここで出会った若い遍路さん(T君)とはのちに長い付き合いとなる・・・)

今日はポンカンづくしで元気いっぱいで足取りも軽いのだが、今夜の宿が決まらない。
40km先の「ロッジ室戸岬」も電話にでない。
昨日電話した「ロッジおざき」に再度電話したところ、空きが出たとのこと、ラッキー(^ε^)♪

(出費)
ジュース 150
ジュース 150
ロッジおざき(朝・夕)6,500
小計 6,750
合計 127,487

(photo)ただひたすら海岸線を歩く
まさかの四国八十八ヶ所遍路道

9日目 無し(晴)

2007年2月7日

今朝は宿を7時前には出発した。
薬師寺から次の最御崎寺までは75.5kmあるから・・・

最御崎寺までは二泊三日必要とガイドブックある。
どこまで歩けるのか分からないが、とにかく歩いた。
一泊二日が行きたかったが今の体力ではできなかった。

最御崎寺までの間に温泉宿があったので、これを目指し今日はひたすら歩いた。
最後の10kmが脚全体もそうだが、足裏全体が痛くなり、特にかかとが痛い。

しかし、到着した温泉は最高だった。
いわゆるPH値の高いトロトロ温泉だが、35㎞歩いた甲斐があった。

夕食が別だったので、久しぶりに肉(カツ)を食べて体力が復活した気がする。

朝も隣のホテルでバイキング、腹八分にして出発した。
朝食のコーヒーも久しぶりでよかった。

(出費)
ジュース 100
お菓子 81
お菓子 320
ジュース 100
道の駅穴喰温泉(朝食のみ)6,000
小計 7,751
合計 120,737

8日目 23番(晴)

2007年2月6日

今日は今までの疲れが出たのか、寝坊してしまった。

出発が遅れ、薬王寺まで20kmだけとなった。

もうすこし歩けたが、温泉宿が意外に安かったので気持ちが折れた。
温泉は硫化水素という泉質だ、宿自体はB級温泉だがいろいろとよくしてもらって
サービスは満点だった。
温泉に素晴らしいサービス、ホントに心も体も癒されます。

宿は最高だったが、薬王寺の納経してくれた方の印象が悪い。
いまどきの坊主でしゃべりながら筆をふるっていたが、書いてもらった字はバランスも悪いし、今まで書いていただいた中では一番下手くそなメガネ坊主だった。
ここのどら息子なんだろうな「書いてやってる」という上から目線が不愉快だった。


(出費)
納経×1  300
ジュース 120
ジュース 100
マキロン 399
ホテル千羽(夕食のみ)7,350
小計 8,269
合計 112,996

(photo)23番 薬王寺にて
SCALLYのブログ
SCALLYのブログ

七日目 20〜22番 (晴)

20_大龍寺-1_convert_20100206134755


2007年2月5日月曜日

鶴林寺→太龍寺→平等寺

20番の鶴林寺までは1時間ほどで着いた。3日目の焼山寺に比べると大したことない気がした。

20_鶴林寺-2_convert_20100206135311

今日は3つの山を越えるのだが、地獄は2つ目の山に待っていた。永遠に続く階段状の坂道、ひざが痛い、つらい・・・
しかし、太龍寺に着くと素晴らしい寺だった。この寺の参拝だけのためにロープウェイがあるとはこれには驚いた。
ここでは先ほど打った鶴林寺が前方の山に見え、山を登って下ってまた登ってきたと実感できる瞬間だ。

しかし、何度も言うが本当にひざにきている。下りはひざが痛くて全くのスローペース、もうひと山越えた後は平地でも足があがらなくなり、休憩ばかりとって何とか本日の宿にたどり着いた。

太龍寺から4時間もかかってしまったが、宿は私の貸し切り、洗濯・乾燥無料(助かる~)、ご飯も美味しかった。
明日も頑張ろう、明日は平地だ。
おっと、左小指の表側にもマメができている・・・

太龍寺のロープウェイ待合室で休憩していたところ、詐欺お遍路さんの張り紙が・・・
しかも同じ福岡出身だ(ノ_-。)

20070205_174782_convert_20100206140747.jpg


(出費)
納経×2  600
ジュース  120
ジュース  120
コーラ×2  300
ロウソク用ライター  100
山茶花  6,300
小計 7,540
合計 104,727

(photo)
20番 太龍寺にて

六日目 19番 (曇)

19_立江寺_convert_20100206133951

2007年2月4日日曜日

立江寺
今日は明日からの山越えを前に、山のふもとの宿に泊まった。
道中、歩く距離が短かったにも関わらず初めてお接待をいただいた、しかも2回。

1、立江寺を出て歩いていると、車が止まった。おじいちゃんが手を合わせて「お接待させてください」と言われ、正直びっくりした。
車のトランクから温かいコーヒーとパンをいただいた。車内にはおばあちゃんと障害者らしき子供がいた。明日のお寺では3人の幸せを祈ろうと思う。
コービーとパン、とても美味しかったです(^▽^)/

2、さらに歩いていると、手を振るおじいちゃん。
寄っていきなさいと「お茶と餅3個」をご馳走になった。話しはかわるが、こちらのおじいちゃんは次の寺になる鶴林寺の檀家さんらしいが、昔のお坊さんと今のお坊さんは違いすぎるといろいろ語ってくれた。
要はお遍路さんを大切にしてほしいとのこと。お遍路ブームで儲かったお金を2号さん使わず、本当に苦しいお遍路さんに使ってほしいとのことでした。鶴林寺は4年前から宿坊を休業しているが、営業しているときも団体しか泊めないとのこと。本当に苦しいのは個人のお遍路さんだと。
法事で鶴林寺を住職がこのように語ったそうです。
「お遍路さんは相手にしないように」と・・・
これにはさすがに切れてしまったそうです。
私が思うに、住職は時代とともに最近のお遍路さんは悪い人がいるから気をつけろという意味ではないかと思ったりもする。
実際のところは分からないが、その場にいたのはおじいちゃんなのだからそうなのかもしれない。
最後にこのおじいちゃんはこう言った。
私たちは「お遍路さんはお大師様、お遍路さんを通じてお大師様に思いは伝わる・・・」と。
それで初めてお接待を受けたおじいちゃんが私に合掌した意味が分かった。
みなさんの思いをお大師様に伝えなければならない、生きるということは本当に大変だと感じる。お遍路に行きたくてもいろいろなじがらみで行けない人もいるだろうし、歩けるだけ私は幸せかもしれない。
足が痛い、ついに右足の小指から出血(ノ_-。)
でも必ず、「お接待」していただいた方の思いは伝えます。
そうそうに宿に着いた。
汚い・・・
これも修行だ。

(出費)
納経×1  300
旅館 金子や(夕食のみ) 5,500
小計 5,800
合計 97,187

(photo)
18番 立江寺にて



五日目 18番 (晴)

18_恩山寺_convert_20100206133339

2007年2月3日土曜日

恩山寺

今日はチェックアウトぎりぎりまでホテルにいたので前半は快調に進む。
徳島駅駅前の街中を通過するので、今まで歩いてきて必要と感じたものを購入した。
1、家に忘れてしまった宿用のパンツ
2、まめ、ひざが痛いのでテーピングと湿布
3、ロウソク入れの金具(壊れてしまった)

ところで、明日18番恩山寺から20番鶴林寺まで行くのに泊まる予定にしていた鶴林寺の宿坊が営業してないことがわかった(遍路シーズンオフのため)。
通常、鶴林寺から21番太龍寺までは山中なので宿がないため、ここに泊まれるかがポイントになっていたのである。
のたれ死にしたくないので、鶴林寺のちょっと前で宿を取り、一気に山を越えなければならない。
っということは鶴林寺までの間に二泊必要となる。
後半は足全体そして両足小指にできたマメが痛くなりペースダウン。
そんな中でも徳島駅前ではおばちゃんに「こんにちは、気をつけて」って声をかけてもらっただけだが、これが励みになる・・・
明日は途中で買った「テーピング」巻いて、歩いてみよう。

持参した遍路本の通り、まさに疲れのピークがきている。マメ、ひざが痛いが、歩く距離が短い今日明日で少しでも回復をはかりたい。
宿では私一人、風呂には入浴剤が入っていて気持ちよかった。

(出費)
納経×1  300
ゆうパック  780
フリースパンツ(ユニクロ) 790
湿布・テーピング  1,470
金具(ロウソク入) 105
民宿ちば(夕食のみ) 6,090
小計 9,535
合計 91,387

(photo)
18番 恩山寺にて

四日目 13〜17番 (曇)寒い

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2007年2月2日金曜日

大日寺→常楽寺→国分寺→観音寺→井戸寺

昨晩、温泉に入ったせいか快調に歩いていく。しかし、13番の大日寺にはなかなか着かない、着いたときには両足のマメが痛む。
大日寺から14番井戸寺までの道のりは7.8kmの間に集中しているので、ちょっと休憩し気力で歩いていく。
井戸寺では疲れからか、納経していただいたときに財布を忘れていたらく、住職が届けてくれた。住職さんありがとう。
しかしまた問題が・・・
目的の17番までは着いたが、宿がない。もう歩けない(゚ロ゚;)
ここで昨日のいっしょにあるいたIさんと合流し、2km先の宿に向かうも途中ではぐれる。
彼は宿まで2kmあるので電車で行ったそうだ、目的の宿で偶然お会いしてわかった。
私は歩くことしか考えてないので、はぐれるのも当然かもしれない。
あと2kmを死にものぐるいで歩いた。散歩しているおばあちゃんにも抜かれるほど、ペースが遅い。何とか宿に着いたが、宿はビジネスホテルなので夕食がないことを思い出し少し戻って「うどん屋」に入った。
「カキフライ丼+うどん」と「味噌カツ丼+うどん」のセットで悩んだが、カキフライに目がない私はこちらを選んだ。
目がないなら悩む必要もあると思うだろうが、カキフライには「当たり」「はずれ」の差が大きいのである。
疲れているにも関わらず、私の選択は失敗に終わった(ノ_-。)
その代わりいってはなんだが、宿ではチェックアウトの時間まで寝ていた。全く修行になってないと考えるが、体が動かなかった。まだまだ甘い私・・・
とにかく今日は温度が上がらず1日中寒かった。日中は暖かくなると思い、薄着で我慢していたのも疲れの原因かもしれない。よく考えたらまだ2月だ・・・

(出費)
納経×5  1,500
ジュース  150
パン  147
ジュース 120
ビジネスホテル   5,250
夕食  1,000
小計 8,167
合計 81,852

(photo)
14番 常楽寺にて

三日目 12番 (雪)

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2007年2月1日 木曜日

焼山寺

遍路ころがし、今日の焼山寺の道のりは超ハードだった。

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前日に宿知り合った大学生のN君と山中で合流し、焼山寺まで共に歩いた。
道中は朝から雪は降るし、登りは汗だくとなり、止まるとバリ寒い、下りはひざがボロボロです(15kgを越える荷物はひざにきます)。
登りは登りでしんどいが、下りは下りでひざが・・・

下山し、平地にはいってもお爺さん並のスピードで杖をついて歩いている状況。山を下り、気力体力を取り戻すためになんとしても温泉に入りたいという思いが、遠回りになるけど「神山温泉」というところに何とかたどり着きました。ところが、フロントで2万円という言われ諦めようと思いましたが、夕食無しだと8,400円になった。割高ではありますが「温泉で体力回復」と勝手に理由をつけて泊まることにしました。
っていうか、もう歩けない・・・
和室と洋室を選ぶことができたので迷わず洋室を選んだ。
部屋に入るとツインの部屋だよ、高いはずだ。
温泉には気がついたら、一時間も入っていた。

途中まで温泉を目指し一緒に歩いていた方は歩くペースが早く見えなくなってしまった。翌日その方に会った、温泉は断念し途中の宿に入り、温泉にはタクシーで往復したそうです。
そんなのありかぁ~
って思うけど、お遍路は人それぞれ・・・

(出費)
納経 ×1 300
ジュース  120
お菓子  150
夕食   480
神山温泉(朝食のみ) 8,400
小計         9,450
合計 73,685

(photo)
遍路姿の弘法大師が迎えてくれる「一本杉庵」