いつか娘は
まっすぐ帰宅せずに
ステキな人と出かけていくんだろう。





娘が中学生になるまで、
家族3人で、
よくディズニーランドへ行った。




アトラクションに並んでいるときに、


目の前に若い中学生くらいのカップルがいて、


お互い何も話さずに
二人ともお洒落をして、
ずっと長い列に

隣にいながら
距離を保ったまんま、
ただ立っている。



わたしはその女の子が
娘みたいに思えて、
または昔のわたしみたいに感じて、



いつか娘が
親じゃない、好きな人とこうしてデートをして、

話すことがなくなり
黙って、

手も繋がずに時間を持て余すのだろう

と思ったら

行列で泣けてきた。





わたしといつまで
手を繋いで並んでくれるんだろう。



いつのまにか
ベビーカーも、
抱っこ紐も
いらなくなり、

繋いだ手もいらなくなる時が
くるんだろう。




ママ〜
どうしたのー?

何で泣いてるの〜?




となりに小学生の娘が
わたしや夫と手を繋いでいるのに、


一瞬で
離れてゆく娘を
眩しく想像する。




代わりに
今は母が
わたしと手を繋いで
腕を絡ませ、
外出してる。



わたしも
父や母より
夫を選び、家族を作り、

今度は夫と一緒に
歳を重ねた母の手をとる。




大好きな人と
いつの時代も生きて
手を繋いでいるなあ💕






娘はいつも通りに出かけて、
お友だちともつるまずに直帰!!



キンプリのケーキを予約したから
家に帰る〜〜💕


ハイ💕待って待って待ち焦がれたケーキ💕





ケーキを一つ買うとキンプリのフォークがついてくる💕

これが楽しみで楽しみで
仕方なかった。




冷たい風に当たった娘の手を、
頰を、
寒かった?と言って
ずっと撫でたい。




昔、父や母が
わたしの長靴をストーブの前でずっと温め、

しもやけになった足を
さすってくれたことを思い出しながら。