いろもの、集大成 | 噺新聞

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浅草フランス座は今は浅草東洋館となって「バラエティ定席」小屋になっている。

下の写真にあるように、フランス座といえば、渥美清やコント55号の萩本欣一、坂上二郎、三波伸介、北野武などそうそうたる人たちがここを経て世に出て行った。

ここで12月21日から27日まで開催されている、東京演芸協会の「爆笑いろもの演芸大行進」に行ってみた。

新宿末廣亭、上野鈴本、池袋演芸場、浅草演芸場には足を運ぶことはあっても、ここ浅草東洋館に来たのは、初めてだった。

ふだん、寄席で落語と落語に挟まれて登場する、〝いろもの〟このいろものが集まった演芸大行進、開口一番から、トリまで、じっくり堪能させてもらった。

これだけ一堂に会した〝いろもの〟を観せられて驚いた。アコーデオンを抱えオペラを唸る、いや歌う「みま」。その歌の上手さには圧倒された。

陸上自衛隊を繰り上げ定年して漫談をしているという「トリトン海野」。進軍ラッパ、トランペットのようにピストンバルブがついていない、ただ、菅だけでできているラッパ、これを吹き聴かせながら漫談を語る。

チンドン屋があり、奇術があり、太鼓持ちの都々逸、蝦蟇の口上、ウクレレ漫談、タップを踊るのも、次から次、出てくる。

それぞれの持ち時間は10分だが、その10分に集約された、裏付けされた芸がどれも半端ではない、いやいやハンパない。

この10分のために、何十時間、何十日、何十年積み重ねてきた結果を、今日10分の芸として届けてくれている。

そう思うと、芸人は凄い、その芸を作り上げるエネルギーは底知れぬものがあるような気もしてくる。

 

舞台の前の最前列の席には「サンジュナ」という女性の芸人さんを声援しようというオッさんが、応援グッズを振りながら、いやー、いや元気、元気。あなたには負けますヮ。