そもそもなぜ、初診まで3ヵ月も待つ
病院を選んだのか。

それは……以前に通院した事があるから。
&評判も良く安心出来ると思ったから。

ここは不妊治療専門の病院ですが、
普通の婦人科も見てくれるので、
その昔、独身時代
通っていたことがあります。
その時、もし不妊治療をするならば、
ここにしたいと思っていました。
何より先生の気さくで優しいお人柄と、
内診が痛くない!
色んな面でとても安心感があります。


実は、私、過去に婦人科への
大きなトラウマがありました。

私は若い頃から生理不順がありました。
それも、生理が止まらないという
めんどくさい生理不順。

初めてその症状が起きたとは
20代前半の頃。
当時、婦人科なんて行ったこともなく、
ものすごく心細い思いで、ビビりながら
近所の婦人科へかかりました。

不幸にもそこで、
私は婦人科に対するトラウマを強くしてしまいました。

医者との相性が合わなかったのです。
その医者は、いかにも頑固そうな
ぶっきらぼうな話し方をする
おじいちゃん先生でした。

初めてでビビっている、
無知な私なので、
自分の症状を説明するのも、
しどろもどろ。
当然、基礎体温て何?
くらいの知識の無さで、
最後の生理がいつ来たのか
そんな質問にも答えられず。

そんな私に、その医者は
怒鳴りはじめました。

あんた!
自分の事も分からんのか!
自分の身体の事も知らんで
医者に見てくださいだと?
認識が甘すぎるっちゅうもんだ。

みたいなことを、
明らかに苛立った感情を私に見せて
物凄い剣幕で怒られました。
(私にはそう感じました)

んじゃ、内診するから
隣の内診台へ移動しろ。
と指示があり、
内診台へ。

そもそも、内診台すらショックです。
こんな椅子に、下着を脱いで座るだなんて!
若き私には、それだけで
本当にショッキングで
辛かったです。

その恐怖と恥ずかしさと、
先程怒られた事への煮えきらない感情が
入混ざり、内診はとにかく苦痛でしかありませんでした。

そして、その時の内診はとても痛かった。
痛かったのに!

その頑固なおじいちゃん医師は、
追い打ちをかけました。

内診している最中に、
いきなり私のお腹の肉をギューっと
指で摘んだのです。

最初は、内診の1つかな?と思いましたが、次の瞬間。
医者はこう言いました。

「だいたい、あんた、
こんな腹しとるから生理不順にもなるんや。こんな贅肉、ちょっとスポーツして気をつければ直ぐに減るだろに。
不摂生もいいとこだ。」
と言いながら、お腹の肉を
物凄い指の力でギューギュー掴んでつねられました。

もう、私は笑うしかなく…
アハハハ…あ、はい。
みたいな。。。

恥ずかしさと、怒りと恐怖と
いろんな感情が入り交じ
笑うしか無かった。

確かに。私は太っています。
不摂生も認めます。
そして、無知で自分の事もろくに説明出来ない。
医者の言ってることは確かに間違ってません。

しかし、言い方!
あの言い方は、
未だに思い出すと腹が立ちます。

初めての婦人科。
初めての内診。
何か悪い病気なのだろうか。
様々な恐怖で心細く、ビビる私に、
内診中に、腹の肉を摘んで言うこと?!
未だに腹立たしいです!

それで、私は完全に
婦人科がトラウマとなりました。

帰り道、泣きながら
帰ったのを覚えています。

婦人科。
優しい言葉をかけてくれると思っていた。
大丈夫ですよ。
一緒に治しましょう!
と笑顔で言ってくれると思っていた。
全然違っていました。


その日1日は、
気分も落ち込み寝込みました。

そして、二度と婦人科なんて
行くもんか!
と完全にトラウマと
なってしまったのです。


今の私なら、
そんな弱虫な若き自分に、

ヨシヨシ。
怖がらなくていいからね。
優しいお医者さんも沢山いるし、
そんなに怖くないから、
不調を感じたらすぐに病院へ行きなさいよと言ってあげたいです。