以下はウォッチ編集部内GAMEが2012年7月26日~29日開催(現地時間) 上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre) で開催されたChinaJoyにて中国モバイルゲーム市場で奮闘する日本のメーカーにインタビューした内容だ。
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許認可やマネタイズ、各種不正行為の横行などで、とかく複雑怪奇な中国ゲーム市場。そうした中で奮闘を続けるメーカーが日本を代表するモバイルゲームプラットフォーマーであるDeNAとグリーの現地法人である。両社への取材から、中国モバイルゲーム市場の状況を紹介したい。
(DeNA China)
中国ではもっとも先行するDeNA China。すでに60タイトルをリリース
* DeNAは中国版Twitter「Weibo」にもサイトを持つ。
* ゲームメーカーの中国担当者への取材で、「よく頑張ってる」ともっとも名前が挙がったのがDeNA Chinaだ。
* すでに参入から6年が経過し、着実に実績を挙げつつある。
* DeNAは、2006年にDeNA Chinaを設立、中国市場向けにモバイルゲームの提供を行なっている。
* 中国では海外メーカーの自社単独のビジネスは認められていないため、China UnicomやChina Mobile、China Telecomなどのキャリア系をはじめ15社以上のメーカーと提携し、各社オリジナルのアプリストアやポータルにMobageアプリを置いて貰っている。
* 1つでも良い掲載位置や有利な条件を獲得できるように日々交渉するなど、サードパーティー的な立ち位置で地道な努力を続けている。
* 現在提供しているタイトルはAndroid向けが50タイトル、iOS向けが10タイトル。
* もっとも人気のタイトルは、「忍者ロワイヤル」で会員250万人を誇る。全体の会員数は500万人を擁し、中国向けの新規タイトル「三国志コンクエスト」や「逆襲のファンタジカ」では、開始してすぐ数十万人の会員登録があり、売り上げ的にも恥ずかしくない数字が出つつある。
* DeNA Chinaの試算によれば、現在の中国のモバイルゲーム市場の規模は30億元(約400億円)で、スマートフォンのユーザーが1億5,000万人いることを考えたら、DeNAの500万人という会員数はまだまだ少なく、市場規模的にも今後大きく成長できると考えている。
* 現在、DeNA Chinaが重視しているのは、中国ユーザーの行動パターンの収集。
* 中国ではフィーチャーフォンとスマートフォンでは購入する層が異なるため、フィーチャーフォン時代の収集データはあまり当てにならず、500万人の会員から様々なデータを収集し、分析している。
* 詳しくは企業秘密だが、たとえば、一度プレイしたユーザーが再び戻ってくる割合、言い換えれば定着してくれる割合を示した“リターンレート”は、50%を超える日本や欧米と比較して中国は圧倒的に低い。
* その代わり、中国にはコンシューマーゲーム市場が存在しないため、一度ハマると集中的にプレイする傾向がある。こうしたユーザーの傾向の違いをうまく今後の開発に役立てて行きたい。
(GREE Beijing)
まだ手探り状態のグリー。まずは中国から海外への支援事業からスタート
* 世界単一のモバイルゲームプラットフォーム「グリープラットフォーム」による世界制覇を目指すグリーだが、中国法人GREE Beijingは、2011年8月に設立されたばかりで、中国展開はまだ端緒についたばかり。
* 許認可の問題で、グリープラットフォームをそのまま中国で展開することはできない
* 現時点では中国大手Tencentと提携し、タイトーの「特工大戦(原題:SPY WARS)」と、コーエーテクモゲームスの「1億人の三國志(原題:100万人の三國志)」の2タイトルをAndroid向けに展開するに留まる。
* iOS向けや、グリーが擁する「探検ドリランド」や「釣りスタ」などの自社タイトルは展開しておらず、まさに手探り状態。
* GREE Beijingでは、北京の開発スタジオや他の開発スタジオを通じて、中国向けのタイトルを開発しながら、どのような形で展開するのがベストなのかリサーチを続けている。
* 懸念事項は、俗に“ブラックカード問題”といわれる偽造クレジットカード問題をどう対処するか。
* そしてゲームは無料で遊べるのが当然と考える“無料の文化”に対してどうマネタイズしていくか。
* 同時に、中国のメーカーともコミュニケーションを重ね、グリープラットフォームを通じて中国タイトルのグローバル展開を各メーカーに打診している。
* グリーや日本や北米では、DeNAの一歩先を行っているだけに、この強みを最大限活かすためには、現時点では中国展開そのものに力を注ぐのではなく、中国からグローバルへの流れを支援するというのは確かに賢い戦略のように感じられる。これで信頼関係を構築し、中国展開に繋げていくという考え方。
* GREEは現時点では中国展開戦略はまだ固まったものはないということで、本格進出のタイミングや、新規タイトルの展開時期や、そしてiOSタイトルの展開時期などの具体的な取り組みは見えてこなかった。
【上記はほぼ転記 出典は以下】
DeNA China、GREE Beijingに見る中国モバイルゲーム市場
統一ルールが存在しないカオスな状態も、世界最大規模の潜在需要が眠るホットな市場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20120729_550006.html