Be with you 137 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

手を繋ぐ機会もなくなって

足踏み状態というより

かなり後退した俺たちの関係

今は恋人と言うよりは理解者の様な存在

かといって、諦めたわけではない

(諦められるわけがない)

智君が修行を終え日本に帰るとき

これからのことを話そうと思ってる

それまでに、お互いの家族に認めてもらえるよう

俺は俺で動こうと思ってる

だから今はこの状況を

甘んじて受け入れる

 

「一緒にふろに入ったら?」

 

師匠がニヤリと笑う

 

「3人は店員オーバーです」

 

明日は「Ladybird」の定休日

師匠からの「今日は飲むぞ」の一声で

夕飯の前に風呂に入ることになった

智君と健太君が入浴中だ

そこに入って行けと言われても

久しぶりに貴方の柔肌を見たら

絶対に鼻血もの ・・

さすがにそれは恥ずかしい ・・・

 

「随分と理性的になったな(笑)

 俺は昔の猪突猛進の君も好きだったけど」

 

「それ言います? ・・・ あんなに ・・・

 押し付けるなと言ってたのに ・・・」

 

じろりと横目で睨むと

クスクス笑って

 

「あの時は仕方なかったの

 智がかなり悩んでたからな 

 それに全く気が付かないから

 つい、キツイことを言った」

 

「それを言われると ・・・

 面目ないです

 自分の事で精一杯で ・・・」

 

悩んでる貴方を頼り過ぎてた

それと ・・・ 多分 ・・・

 

「彼奴も本音を隠すのに長けてるから

 そこも、ちゃんと見ててやってくれよ

 ついて行くんだから」

 

「そこは善処します ・・・

 俺の方が年上なのに 

 一緒に居ると年下になるんですよ

 あれは何なんですかね?」

 

「父に似てるからだろ(笑)」

 

「って、父は父ちゃんより年下です」

 

「そうだった(笑) ・・・

 彼奴の悩みはまだ消えてないぞ

 それが何か、ちゃんとわかってるんだろ?」

 

「ええ、分かってます ・・・

 智君の修業が済んで

 気持ちを確かめ合ったら

 互いの家族に話をしたいと思ってます

 それまではこのままで ・・・」

 

「それを聞いて安心

 彼奴、別れようとしてたからな ・・・」

 

それは気が付いてた

少しずつ俺との距離を置こうとしてた

 

原因は祖母 ・・・

あの余所余所しい態度が

智君を傷つけたのは間違いない

 

祖母は古い人だ

俺たちの関係を疑ったのだろう

一応、俺は跡取り(智君もだけど)

そこは認められないと感じたのかもしれない

だからこそ、時間が掛かると思ってる

 

「知ってます ・・・

 でも、俺は離れないので

 そこは諦めて貰います」

 

師匠が満面の笑みを浮かべて

俺の背中を思いっきり叩いた

 

「それでこそ俺が見込んだ男

 君の情熱が健在なのも

 確認できたから一安心だ(笑)」

 

商店街を全力疾走した甲斐があった(笑)

膝が笑ってるけど

 

「肇さんはもう少し落ち着いた人だったけど ・・・

 師匠は誰に似たんですかねえ ・・・」

 

俺たちのお兄ちゃんではあるけど

肇さんのイメージじゃない

 

「そんなことないぞ

 結構お茶目な人だった」

 

昨日の事のように思う反面

ずいぶん昔のような気もする

ちょっとだけ淋しそうな顔をしたところに

師匠の天使が戻ってきた

 

「とうちゃ~ん でたよ

 しょうおにいちゃん、はいって!」

 

「健太君、髪の毛濡れてるよ!」

 

バスタオルを持った貴方が

後ろから追いかけてくる

 

湯上りの顔がほんのり赤くて

禁欲生活中の俺には刺激が強い

鼻血出てないよな ・・・

思わず鼻に手をやった

 

その様子を見ながらくすくす笑う師匠

 

「櫻井君、背中を流してあげるよ」

 

ニヤリと笑って肩を組む ・・・

嬉しくはないが ・・・ それもありか ・・・

 

「とうちゃん、よかったね

 しょうおにいちゃんとはいれるよ!」

 

今度は貴方がクスクス笑う

 

「行きますよ師匠!」

 

 

本気で受け取ったのかと

今度は師匠が目を丸くする

 

言い出したのは師匠だから 

思いっきり背中を洗おう

覚悟してくださいよ(笑)

 

 

 

 

<続きます>