取りあえず奇蹟を起こそうか 140 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

心地よい気怠さを感じながら

お前の腕の中で微睡んでる

箍が外れた愛の営みは

体中に懐かしい痛みを与える

どう考えても起き上がれない(笑)

座るのも儘ならないかも ・・・

 

「愛しい姫君、浴室にご案内します」

耳元で囁くお前

 

「アハハ ・・・ 俺は姫君じゃねえぞ

 嫁に来るのはお前なんだから

 姫君はお前じゃねえの?」

 

「ううん ・・・」

お前が大きく咳払いをした

 

「なに?」

 

「では、私をバスルームに運んでいただけますか?」

 

声音まで変えて、お姫様っぽく訊ねる

 

意地悪な奴(笑)

加減という言葉を忘れてきた張本人がよく言うよ

 

「姫君と呼ぶなと言ってるだけで

 浴室に行くのは否定してないけど」

 

「そうなの?」

 

「そうだよ、だから 

 浴室に連れて行け」

 

「どうやって?」

 

肘をついたまま俺の顔を眺めて

空いてる手の指先で鼻を触った

 

「そりゃ ・・・ 抱っこしてだろ」

 

言った後に気が付いた

失敗した ・・・

 

お前がニヤリと笑う

 

「お姫様抱っこでしょ?」

 

他愛のない言い合いが新鮮に思える

これって ・・・ 

世間一般で言うバカップルって奴だ(笑)

 

「お姫様抱っこじゃなくても良いぞ

 何ならおんぶしてくれても」

 

「それは駄目です!」

 

即答じゃん(笑)

 

「何がダメなの?」

 

「おんぶにしたら

 貴方の顔が見えないでしょ」

 

キッパリというお前

ある意味清々しい

でも、ちょっと意地悪してやろう

 

「その代り、うなじに息を吹きかけてやれるぞ

 ついでにkissのシャワー付き(笑)」

 

瞳を忙しなく動かせて考えてる(笑)

うなじにkissって、そんなにそそるか?

さっき、すんげえkissしたのに

 

「ちょっと待って ・・・ 抱っこの方が

 貴方とkissできる(笑)

 それも顔を見て ・・・

 だから、おんぶは却下ね」

 

したり顔をするお前が愛しい

 

「じゃあ、お姫様抱っこで良いから

 バスルームに連れて行ってくれ」

 

「隅々まで洗ってあげるからね」

 

「それは良いけど ・・・

 今日は無理だぞ」

 

この会話 ・・・ 前にもあった様な ・・・

土曜日の攻防だったのを思い出した

 

「それは分かってるって」

 

それが既に怪しい ・・・

顏が ・・・ デレてる ・・・

 

「ほんとに分かってる?」

 

「もちろん」

 

「買物とか出かけらんないぞ

 飯も作ってやれないぞ」

 

「それは大丈夫

 貴方が必要な物はすべて揃ってる

 食べ物も俺が作るから」

 

「へ? ・・・ お前が作るの?」

 

「任せて!」

 

嫌に自信ありげ ・・・

って ・・・ いたす気満々じゃん

 

「だから ・・・ いたさないよ」

 

「夜があるから」

 

急に真面目な顔をする

 

「ああ ・・・ 夜がな ・・・」

 

何が夜がなんだ ・・・

今日は無理だって ・・・

明日も出かけらんないじゃん

 

「心配しなくても

 そこまで節操がない訳じゃない

 夕方、商店街に行こう

 お昼は何か作るからね」

 

「うん ・・・ 翔 ・・・」

 

「なに?」

 

「入れなければOKな」

 

「ふふ ・・・ それで充分 ・・・

 バブルバスにしようね」

 

「はいはい」

 

姫君のお好きなように(笑)

 

 

何を作れるんだろう? ・・・

でも、お前が作ってくれるものなら

何でも食べられるよ

 

 

俺をガラス細工を扱う様に

優しく抱き上げて

掠め取る様にkissをして

 

「では、バスルームにお連れします」

 

俺の大好きな顔で笑って

甘い声で囁いた

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>