取りあえず乾杯しようか 16 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

ロマンティストだとは思ってたけど(笑)

生まれた時間に花のケーキのプレゼント 

普通は考え付かない

流石セレブリティな男が考える事

それがまたスマート、板についてるって事なんだろう

 

綾野君と相談してコース料理にしてるはず

大概の事は手に取るようにわかる(笑)

次はどんなサプライズかな?

 

東福寺のモミジは有名

二人で見たかったんだ

 

 

 

 

「智君 ・・・ 山が紅に染まってる ・・・」

 

ふふ ・・・ 口をあんぐりと開けてる(笑)

綺麗な景色を見ると

大概無防備な表情になる

 

今度は俺の腕を掴んで

揺すりながら興奮気味

 

「凄い ・・・ 赤い絨毯敷いたみたいになってる」

 

子どもみたいにキラキラと瞳を輝かせて

お前の瞳に紅いモミジが映ってる

その横顔が綺麗で ・・・ 思わず見惚れた

 

「今しか見れないから

 どんなに技術が進歩してても

 自然のサイクルは変えられない

 お前と見に来たかったんだ

 来年も ・・・・」

 

「一緒に観に来ようね」

お前が俺の言葉を続けた

 

「ああ ・・・そうだな」

 

一緒に ・・・ 観に来たいよ ・・・ 

 

 

ゆっくり散策をしたら、とっくに昼は過ぎてた

 

お前が腕時計を見て

「そろそろ食事に行きましょう

 予約の時間です」

 

俺以上にお前の方がワクワクしてる

それがなんか嬉しい

 

綾野君お店に着いたら

準備中の札が出てた

 

「まさか貸し切り?」

 

「あれ?やっぱり閉めた(笑)」

 

「知らなかったの?」

 

「知らなかった(笑)入りましょう」

 

店の扉を開けたら

綾野君と小栗君が目の前に立ってた

 

極上の笑みを浮かべて

「いらっしゃいませ」

「お待ちしておりました」

そういって一礼する

 

「はあ? ・・・ すごく仰々しいけど

 ランチだよね?」

 

「ええ ・・・ 今日はスペシャルランチコースを承っております」

「早速お席にご案内いたします」

 

「智君、行きましょう」 

 

お前がニッコリ笑う ・・・ という事は

これは打合せ済みという事か ・・・

 

案内された席は、庭のモミジが見える

俺のお気に入りの場所

 

「それでは料理をお運びいたします」

 

 

お前が用意したのは

最高級の食材を使ったフルコースだと思う

(そうそう食った事ねえから)

運ばれてきたものが ・・・

あの船の料理に引けを取らない

シャンパンも最高級 

 

綾野君、どこまで此奴の注文に答えた

そもそもこれいくらの料理だ ・・・

今日は考えない

 

お前が考えた俺のバースデイだから

思いっきり楽しむ

 

綾野君がシャンパンを空けてグラスに注いで

 

「では、ごゆっくり」

 

そう言って部屋を出て行った

 

 

 

 

<続きます>