取りあえず始めようか 42 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

何をそんなに怒るのかが理解できない

価値観の相違だというけど

貴方の生活をより快適にする為なら

どんな労力も出費も厭わない

堅めのソファーよりフカフカのソファー

重い布団より軽い布団がいい

貴方の喜ぶ顔が見たい

そのアイデアは次から次に浮かんでくる

 

これも初めての経験なんだ

今まで付き合った相手に

ここまで考えたことはない

自分を曝け出した相手も貴方

俺の心を全部独占してるのも貴方なんだ

 

確かに女性と付き合っているときは

凄く警戒していたのは事実

近寄ってくる相手は

俺のバックグランドばかりみてた

あれが欲しい、ここに行きたい

彼女たちにとって、俺は財布と同じだった

だから、俺も本気になる必要はなかった

 

 

マッパで始まった俺達の恋

マッパだったからこそ崇高だと思えた

貴方はマッパの俺、俺という人間を見てくれたから

 

 

例えば貴方が俺に寄り掛かるように

同居生活を始めてたら

多分 ・・・ 恋は冷めていたと思う

 

何も望まない貴方だからこそ

何かしたいって思うんだ

それを快く受け取ってくれるには

どうすればいいんだろう

 

「智君、俺と結婚してください」

 

思わず口を突いて出た言葉

その言葉に吃驚した様な顔をする貴方

 

「そんな吃驚しなくても」

 

「するだろう、突然何を言い出すのかと思った

 いきなり結婚?何でそう思った?

 聴いてやるから言ってみろ」

 

訳が分からないって顔で見つめられる

 

「さっきの話なんだけど

 生活費全般を折半にするなら

 いっそ結婚して家計を一つにしたら

 ここまで揉めないんじゃない?」

 

お互いの収入を一つにして

そこから生活費とか出せばいいのであって ・・・

 

貴方は呆れた顔で大きく溜息をついて

 

「揉めてる訳じゃねぇだろう

 どこをどう考えたら、そこに辿り着くんだ

 俺達はまだ付き合って半年、同居して1ヶ月だぞ

 なのに結婚?

 何年も、何十年も一緒に暮らして

 その上での結婚なら考えられるけど ・・・

 全て折半なら結婚してって ・・・ 短絡的過ぎる

 俺の言ってる意味分かってないだろう?

 お前は何が不満なの?」

 

少し苛ついた顔で俺の顔を窺う

 

「何も、不満なんてない

 言ってる意味も理解してるつもりだよ

 結婚って形にこだわるのは可笑しい?

 だって、この先貴方以外の人を好きにはならないよ

 だったら結婚してもいいじゃない」

 

「結婚って ・・・ そんな簡単な事じゃねぇだろ

 お前にも親がいる、当然俺にも親がいる

 その親を説得して、賛成して貰って初めて結婚じゃねぇの

 それにさぁ、お前は自分の立場を考えてる?

 俺は一緒に暮らせればそれで良い

 結婚は望んでない」

 

最後の言葉が意外にキツイ ・・・

突き放されたような気分 ・・・

貴方と俺の考え方は違うの?

 

恨めしげな顔で見つめる俺に

困った顔の貴方が

 

「そんな世界の終わりみたいな顔すんな ・・・

 これから、本格的な二人の同居が始まるのに ・・・

 付き合うとき言っただろ、ゆっくり育てていこうって

 手を繋いでドキドキして

 初デートでワクワクして

 心と体が一つになって幸せを感じて

 そうやって、恋を愛に変えていこうって

 どうして、その過程をすっ飛ばしてゴールしようとする?

 まだ第1歩も踏み出してないのに ・・・」

 

貴方は意外にロマンチストだったことを忘れてた ・・・

 

「じゃあ ・・・ いずれは結婚してもいいって思ってる?」

 

まだ言う?って顔で頭を左右に振って

 

「結婚ていう形に拘ってはいない

 俺は、お前が腰が曲がった白髪の爺さんになっても

 今と同じくらい、いやそれ以上に愛してる

 そう言える自信はある

 それじゃダメなの?」

 

「ダメじゃないけど ・・・

 俺は貴方と一緒に居たい

 その想いを形にするのが結婚だと思ってる」

 

 

「今すぐに返事は出来ない

 この先、二人で家を買うとき、もう一度言って

 それまでは保留な ・・・

 さっきの言葉は聞かなかった事にする

 これ以上、この話はしたくない

 勘違いすんな、俺はお前を愛してる」

 

ヤバい ・・・ 行きすぎた

この人が怒った時の言葉

「これ以上話したくない」

だけど、俺も譲れない

貴方と添い遂げるつもりだから

 

「分かった ・・・ でも、取り消さない

 それに謝らない、俺の言葉に嘘はないから

 この先、何度でもプロポーズするから」

 

貴方は苦笑いを浮かべて

 

「いいよ、俺が頷ける言葉を用意してくれれば

 何時でも結婚する」

 

その言葉忘れないでね

 

貴方、場の空気を和らげるように

大きく伸びをして、一際大きな声で

 

「腹減ったな ・・・ 飯の用意する

 お前は風呂の用意して」

そう言ってニッコリ笑った

 

「飯の用意は一緒しよう

 その方が楽しいでしょ?」

 

「そうだな ・・・」

 

「怒ってないよね?」

 

「怒ってないよ」

 

「じゃあ、kissして?」

 

貴方はクスクス笑って

甘い甘いkissをくれた

 

「俺はお前に甘い ・・・」

そう呟いた後

 

 

さっきよりも濃厚なkissをくれる

 

 

 

いつか2人だけの結婚式あげようね

 

 

 

 

<続きます>