Only love(君と歩く未来)56 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

ひとしきり三人で泣いた後、相葉ちゃんがオイラの手を握って

「お母さんに電話した?」
って、訊ねる

「うん、お昼にした
オイラからの電話、待っててくれたんだ
お父さんも…」

「ちゃんと叱って貰いましたか?」

ニノがニッコリ笑う
オイラ、黙ったまま頷いた

「許してもらった?」

「お父さんもお母さんも優しいんだ
オイラの事、凄く心配してくれて
許してくれたんだ」

オイラまた泪が出ちゃう

「じゃあ、もう自分の事を許していいんじゃないかな
ニノもそう思うよね」
相葉ちゃんがニノの顔を見てニコニコ笑う

「俺もそう思います
やり方はどうであれ、皆の幸せだけを願って
一番辛い道を選択したんです
もう充分苦しんだでしょ?
だから、自分を許してあげて下さい」

「ニノ … 相葉ちゃん、ありがとう…」

相葉ちゃんが分かってないなぁって顔で

「だから、翔ちゃんに甘えて良いの
翔ちゃんだって甘えて欲しいんだよ
ケジメをつけてからって
そんな堅いこと言わないで、ギュってしてもらって」

「へ? … だってまだ…」

「櫻井さん、ご両親が貴方を許してくれたんでしょ
それに俺たちも許したんだから
もう、 誰に気がねするんです?」

ニノが不思議そうな顔をして苦笑い

「でも、約束したから
日本に帰ってから
皆の前で指輪 ・・・ 嵌めて貰うって」

 

それがけじめだもん


「それは翔ちゃんから聞いた
指輪はそれで良いよ
でも、ここに泊まっても大丈夫でしょ?」

一緒に?ここで?
だって … オイラ … そんなの調子が良すぎるでしょ?

「そんな勝手出来ないって思ってるでしょ
貴方の気持ちもわかります
自責の念が強すぎて、自分を許せないことも
俺たちからお願いします
櫻井さんの為に一緒に居てあげて下さい」

「翔ちゃん、大ちゃんが居なくなって脱け殻だったんだ
 ホントに ・・・ 見てられないくらいだった
 二週間引き込もってて… ボロボロになって

 息してるだけ、何も見えてない ・・・ 

 ただ大ちゃんの幻を追いかけてた
 そんな翔ちゃんを立ち直らせたのは
 残念ながら俺たちじゃなかった
 大ちゃんが作って、冷凍してたスープだったんだ」


「ううん … 二人が支えてくれたって
二人が居てくれたから … 立ち直れたって ・・・」

 

ニノが相葉ちゃんを見て大きく頷いて

 

「相葉さんが言う通りですよ ・・・
 櫻井さんは貴方で出来てるんです
 貴方の想いを支えに、本当に頑張ったから
 ご褒美を上げてください

 今日から二人一緒に ・・・ お願いします」

オイラ … また間違えるところだった
翔君の気持ちに甘えてた…

「… 翔君と ・・・ 一緒にいたい …
 オイラ … 翔君と … いたい
 甘えていいんだよね …」

「良いですよ」
「もう我慢しなくて良いよ」

二人が泣いてるオイラの背中を
優しく撫でてくれた

オイラを翔君の側に連れていってくれる


「智君、お客さんが帰ったから
皆でご飯食べてって
上島さん今、家に帰られたよ」

翔君が階段から顔を覗かせた

「翔ちゃん、ホテルの荷物取ってきた方がいいよ」
相葉ちゃんが、お道化た顔で伝える

翔君はキョトンとした顔で
小首を傾げる

「櫻井さん、後は大野さんから聞いて下さい
 大野さん、ちゃんと話してあげてね
 ご飯の準備は、俺達二人でしますから
 少しだけ二人きりにしてあげます」

ニノがクスクス笑って
オイラの肩を叩いて
相葉ちゃんと二人で下に降りていった





オイラ、やっと素直になれる
二人が背中を押してくれたから
翔君を抱きしめて良いよね


 

 


〈続きます〉