A Sweet Moment 80 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

毎日ここに泊まるわけにはいかないらしく
週に3日、この部屋に泊っていく
その度に、俺のスケジュールを確認する
何時に家を出て、『カンテラ』にはどれくらい居て
劇場には何時に入るのか
それはそれは、マネージャーの如く事細かにメモする
 
自分では上手に隠し事しているつもりらしいけど
何かを企んでるのは、火を見るよりも明らか
だって嘘付けねえもん
ふふ ・・・ 大体想像はついてる
翔君の匂いにバターの匂いが加わった(笑)
ここは、気付かない振りをするのも優しさかな
 
ベッドに腰掛けて
スエットパンツに足を入れてる俺の背中に
冷たい指先が、背骨に沿ってなぞられていく
 
「おはよう  ・・・ 冷たいし、くすぐったい ・・・」
 
思わず非難の声を上げる
 
「ふふ ・・・ 智の背中好きだな ・・・ この筋肉のつき方が好き」
 
腰に手を回して、背中にほっぺをくっ付けて
含み笑いをしながら囁く
 
「背中だけ?」
 
「背中も ・・・」
 
上半身だけ振り返って
頭を抱きしめて髪にキスをする
 
「もう少し寝てていいよ ・・・ 朝飯作るから
 マスターから上手いコーヒー豆分けて貰った
 俺が居た時より、良い豆使ってんの
 何で変わったか知ってる?」
 
「その前に ・・・ おはようのkissはしてくんないの?」
って、上目遣いで拗ねた顔
 
顎を掬って、唇を塞いで
おはようのkissをする
それから太腿で止まったスエットを腰まであげる
 
「智が飲んでるコーヒーが珍しいだけ
 店のコーヒーは昔と変わらないよ
 特別な人に出すコーヒーなんだって
 智は特別だから」
って、背中から抱き付いて、首筋に唇を落とす
 
「あぁ ・・・ 着替えらんないだろ?
 ヤキモチ? 翔君も飲んでるじゃん?」
 
「アハハ ・・・ バレたか ・・・ 
 何でも飲ませたい人がいるんだって
 その人のために用意してる豆だから」
 
いい加減、離れてくれないと
着替えが終わらない(笑)
 
「マスターの大切な人?」
 
「う ・・・ うん? どうかな ・・・ 
 お客さんだって言ってたけど
 今は ・・・ 遠くにいるって ・・・
 来てくれるのを待ってるんだって
 珈琲が好きな人みたい
 
「ふ~ん ・・・ 男?女?」
 
「気になるの? ・・・ 男だよ ・・・
 それより早く、上を着ないと風邪ひくよ」
 
ずっと俺の肩に顎を乗せてる
翔君が言う?(笑)
 
「俺も早く着替えたいんだけど ・・・
 ずっとくっ付いてる人がいるんだ ・・・
 頭文字が 『 S 』の人なんだけど ・・・ 知ってる?」
 
「『 S 』ねえ ・・・ 誰だろう ・・・
 そんな知り合い、いたかな?」
って、惚けた声で答える
 
「俺の一番大切な人なんだけど
 SHOって言うんだけど、違ってた?」
 
「ふふ  ・・・ その人の事愛してる?」
 
これは ・・・ ちゃんと抱きしめないとダメって事かな
立ち上がって、翔君に向き合って
思いっきりギュッと抱きしめて、甘い甘いkissをする
 
「まだ足りなかったの?あんなに愛し合ったのに・・・
 翔 ・・・ 愛してる ・・・ 着替えて良いですか?」
 
翔君は最上級の笑顔で
 
「着せてあげる」
そう言って、パーカーを頭から被せた
 
「翔、シャワー浴びてきて
 それから、一緒に飯食おう」
 
そう言って
頭をクシャクシャってしてキッチンに向かう
 
「一緒に入ってくんないの?」
って、ブツブツ文句を言ってる
 
ぐっすり寝てたから起こすの可哀想で
先に入ったのに ・・・ たぶんそれを言うと
『何で起こしてくれないの』って
お小言が返ってくるのは目に見えてる
 
「つべこべ言わずに早く行く
 先食べちゃうぞ」
 
「やだ ・・・ 一緒に食べる ・・・ 待ってて ・・・」
って、言いながら部屋を出て行った
 
 
今朝は翔君の好きなフレンチトーストにしようかな
 
 
 
 
翔、大学を卒業したら一緒に暮らそう
暫くは、向こうと行ったり来たりだけど
この部屋で、新しい生活を始めよう
 
 
 
俺の方がサプライズかな(笑) 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
<続きます>