A Sweet Moment 61 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

学祭でのダンス発表が大成功をおさめた事を

一番驚いているのは実は俺

大野さんが傍で励ましてくれたから、3人がいてくれたから

最後まで投げ出さずにできたって思ってる



打ち上げの後、家に帰ったら おふくろが俺に



「お疲れ様 ・・・ なんてカッコいいんでしょ ・・・

 最高の演技だった ・・・ 母さん、もう3回も見ちゃったのよ」

って嬉しそうに笑って、俺に抱き付いてきた


「大げさだよ ・・・ でも、今日が一番いい出来だったって思う

 昨日まで不安な所もあったんだ ・・・ 良かったよ成功して」


照れくさいから、ぶっきら棒に答える俺の背中の手を置いて 


「母さんね、貴方がダンスしたいって言った時

 反対しなくて本当に良かったって思ったの

 勉強も大事だけど、それ以上に大切な事も有るから

 努力すれば結果はついて来る

 今日の達成感を忘れなければ、どんな事でも挑戦できるんじゃない」



「うん、そうだね ・・・ そう思う ・・・

 母さんには感謝してる、受験生の俺にやりたい事やらせてくれて

 ありがとう」


お袋は、ニコニコ笑って頷いて


「貴方の人生なのよ後悔しないようにね ・・・・

 それより、ひとつ聞きたいんだけど」


「何?」


「母さんが、どこに居たか気が付いてた?

 翔さんって呼んだけど見てもくれなかったでしょ冷たいったらありゃしない

 ずっと真ん中の席ばかり見てて ・・・ 貴方の笑顔の先を追いかけちゃった

 でも、よく分かんなかったのよね

 もしかして ・・・ 彼女とか来てたの?」


って揶揄うような探るような、どっちか分からないけど

ニヤニヤ笑いながら  ・・・ 俺の表情を窺ってる


「気のせいだよ ・・・ そんなの ・・・ 母さんが録画してたのは見てた

 何度かカメラ目線になってたはずだから確認して ・・・

 それに、恋人がいたとしても教えない ・・・ 教えたらうるさいでしょ

 この話はおしまい ・・・・  

 学祭も済んだので明日から受験勉強に専念するよ

 これからも、よろしくお願いします」



いくら物わかりの良いお袋でも ・・・ 詮索されたら大変なことになる


俺達が大人になってから

それまでは言う必要はないって大野さんとも相談したんだ



お袋は優しく笑いながら


「頑張んなさい、

 母さんは翔さんの一番の応援団で味方だから

 それだけは忘れないで

 今日は疲れたでしょ、早く休みなさい

 母さんは、もう一回見てから休みます」


そう言って部屋に戻っていった



カンテラで打ち上げをしたけど

殆ど大野さんとは話せなかった

帰りも、片づけがあるからって大野さんはカンテラに残って

俺達4人で帰ったから



時間を気にしながら、ベッドに寝転がってたら

大野さんから電話があった



「翔君、寝てた?」


「ううん、電話待ってた

 掛けるって言ってたから」


「ごめん遅くなって、あの後ダンススクールの先生が来たの

 翔君たちの発表見てくれたみたい

 心配だったけど、大成功で安心したって

 キラキラ輝いて素敵だったって伝えてって」


大野さんの嬉しそうな声が耳元に流れ込んでくる


「そうなんですか、明日みんなに伝えます

 大野さん ・・・ ありがとう ・・・

 高校生活最後の夏、俺にとってかけがえのない夏になった」


「俺もだよ、高3の夏をもう一度やり直したみたいな感覚になってた

 翔君と過ごした高校生活だね ・・・

 そうだ、さっき聞けなかったんだけど

 どっちが優勝したの?」


そう言って、可笑しそうに笑う


「女コンですか? ふふ ・・・ 口止めされてたんですが

 二宮君です、ダントツの投票数で」


「どんな女装したの?」


「メイドさんです、因みに松本はセーラー服でした」


「アハハ ・・・ 今度写真見せて ・・・ 

 二人とも不貞腐れてたでしょ ・・・ 

 相葉ちゃんはきっと来年だね、多分ダントツで優勝しそう


電話の向う側でクスクス笑ってる声がくすぐったくて



「俺としては抹消したい記憶ですけど ・・・」



「どうして?俺はその時恋に落ちたんだけどな ・・・ 翔君に

 ホントにふくれっ面だったよね ・・・ 

 笑ってくれれば可愛いのにって、ずっと見てた」


俺は気が付きもしなかった ・・・

きっと何も見てなかったんだあの頃の俺は


「そうなの?ショックかも ・・・ 女装の俺に惚れたんですか」

って、拗ねたように呟くと


「だめ?でも、綺麗だなって ・・・ 

 カンテラに来た時はドキドキしてた

 こんな所に何でいんの?って

 ふふっ ・・・ 懐かしいね ・・・


 ・

 ・

 ・

 

 翔君 ・・・ 大好きだよ」



ヤバい ・・・ そんな声で囁かれたら ・・・ 胸がキュッとなって

体中が脈打ち始める ・・・ 



「俺も ・・・ 大好きだから ・・・

 どうしよう ・・・ 思い出しちゃった ・・・」


昨日の烈しいkissを二人で登りつめる快感を

俺の耳元で囁き続ける甘い言葉を ・・・



「俺も ・・・ 翔のイク時の顔が  ・・・

 名前を呼ぶ掠れた声が ・・・ 体を包んでる ・・・

 

 一緒に ・・・ いこ ・・・ 夢の世界へ ・・・


 俺の手だって思って ・・・ ほら ・・・ 指先で ・・・ 触れるよ

 だんだん ・・・ 大きくなって ・・・・ ね ・・・・  あぁ ・・・

 こんなにして ・・・ 我慢できなかった? ・・・ 動かすよ ・・・

 最初は ・・・ ゆっくり ・・・ 翔 ・・・・ んっ ・・・ あぁ ・・・

 声を聞かせて ・・・ 声を ・・・」




「智 ・・・ いい ・・・ もっと ・・・ あぁ ・・・ つよく ・・・

 ぅ ん  ・・・ kissして ・・・ 大好きだから ・・・・

 我慢できない ・・・ あぁ ・・・ 呼んで ・・・ 俺の名を ・・・」



耳元に流れ込んでくる貴方の言葉にならない声が

俺を煽って追い上げて ・・・ もう ・・・ 限界 ・・・

頭の中が真っ白になりそう ・・・ 



「智 ・・・ イッちゃう ・・・  あぁ ・・・・ 愛してる

 一緒に ・・・ 智 ・・ 」



「翔 ・・・ イクよ ・・・・・・ 一緒に

 んっ ・・・ ぅ ん ・・・ ああ  ・・・ しょう ・・・・」


長い声の後、荒い息遣いだけが耳元に届いて

この甘美な余韻で言葉すら出てこなくて


貴方が息を整えて、掠れた声で囁く


「抱きしめて ・・・ kissしたい ・・・・

 愛してるよ翔」


「俺も ・・・ こんなに人を好きになった事ないんだ

 愛してる ・・・ 」


そう答えると、耳元にkissの音 ・・・



「ごめん疲れさせた ・・・ 今日はゆっくり休んで

 翔君の夢を見るよ ・・・ お休みなさい」




「・・・・・・ 俺も智君の夢を見るから

 おやすみなさい ・・・」



「夢の中でデートだな」

ってクスクス笑って、電話が切れた



心地いい気怠さと、貴方の言葉が全身を包んで

甘い余韻を楽しんでいた






















俺にとって大切な人 ・・・

ずっと一緒にいられるって 

その時は信じてた 


 

 

  

 


 






<続きます>