5分間の恋 13 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

間に合ったのかな … 凄く急いでたから

早朝バイトに3時からバイトって
合間に練習して、夜はダンスレッスン
いつ寝てるんだろう
ダンスでは食べていけないって言ってたけど
あれだけ踊れるのに…

全くダンスの事知らない俺が感動したんだ
あの人のダンスは人を惹き付ける魅力がある

あのギャップは … 反則だと思う
はにかんだ笑顔なんか、その辺の女性より可愛い

瞼の内側に浮かぶのは、フニャッとした笑顔と
スイッチの入った集中した顔

ダメだ … 考えるだけで顔が緩む

携帯を出して睨めっこ …
もう大丈夫かな…

見てくれたら返信くれるはず

『バイト、間に合いましたか?』

気の利いた言葉が浮かばない
取りあえずこれだけ …
震えながら送信のボタンを押した

「遅くなっても」って言ってくれたから
待つことにしよう

時計見たら午後8時 … いくらなんでも早すぎた

テーブルに携帯を置いて
何も出来ないまま、鳴らない携帯を眺めてた
一時間待って風呂に入った
それから缶ビール飲みながらテレビをみた
映し出されてたのは古い映画
内容が頭に入ってこない


今まで付き合った相手に
ここまで恋い焦がれた事はない

人を好きになるって
こんなにもどかしくて
切ないんだって初めて知った


ぼんやり観てた映画も、いつのまにか終わり
今日も後一時間 …
ため息をついて、鳴らない携帯を恨めしく見つめた

諦めて寝る準備をしてたら…
控えめにラインの入る音がした

慌てて画面を見ると、貴方からだった

『遅くなってごめんなさい
バイトは間に合いました
心配してくれて、ありがとう』

嬉しくて … それだけで舞い上がって

『おかえりなさい
今、帰ってきたの?』

『はい、今、戻ったばかり
もしかして、待ってましたか?』

待ってた … ずっと

『お疲れ様です
明日も早いんだよね?』

『はい、櫻井さんも明日仕事ですね
ごめんなさい、早く休んで下さい
オイラも風呂に入って寝ます
おやすみなさい』

その後、可愛いスタンプが送られてきた

いや、まだ話たい
慌てて返信した

『大野さんのお休みはいつですか?
良かったら、どこか遊びに行きませんか?』

送った後、暫く返信がない
お風呂入っちゃったのかな…


いつまでたっても返ってこないライン

焦りすぎたかな…
じっと眺めてると、返信が入った


『バイト休みの日は、昨日話した舞台の稽古があるので
休みは暫くはありません
土曜なら朝のバイト終わった後
少し空き時間がありますが』

よっしゃあ … 二人で会える
空き時間って、昨日と同じって事だよね

『じゃあ、今度の土曜にお店の横で待ってます
どこか、映画でも行きましょう』

OKして、お願い

『わかりました
えっと…昨日と同じ時間ですね
じゃあ、今度の土曜に…』

やった!思わずガッツポーズ
強引すぎたかなぁ … いや一年温めた想いだから
ここは押すだけ

『ありがとう、楽しみにしてます
じゃあ、ゆっくり休んで下さい
また明日、お休みなさい』

そう返すと
さっきと同じ、おやすみなさいのスタンプが返ってきた

一週間が待ち遠しい
今度はどこに行こうか…
胸の高鳴りが押さえられない
俺、今凄いデレた顔してる

明日、普通に会えるかな …





〈続きます〉