5分間の恋 7 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

俺より1こ上 ・・・ この可愛い顔をした人が年上

俺ってドンだけ失礼な奴、タメ口もタメ口 ・・・

いやいや、どっちかと言うと高圧的だったような ・・・

しょっぱなから失敗か ・・・ 背中に冷や汗が流れ出す ・・・



「あの ・・・ 食べましょう ・・・」


バイトを掛け持ちしてるって事は ・・・

もっとリーズナブルな店の方が良かったって事だよな

ご馳走しますも失礼だし


落ち着け俺 ・・・ 挽回しなきゃ ・・・ 話題、話題 ・・・



「サラダ美味しいですね ・・・ 

 ダンサーさんって、プロのダンサーなんですか?」



ジッと野菜を見つめてた瞳が

ゆっくりと顔をあげて俺を見つめる


口の中に野菜が入ってて

咀嚼時間が長い ・・・ 瞬きがゆっくりで ・・・

可愛すぎるんだけど ・・・ 24歳 ・・・ 絶対嘘だ ・・・




「モグモグ ・・・ あっ ・・・ プロじゃないです ・・・

 まだまだ ・・・ バイトしないと生活できない ・・・

 いい年してって思うでしょ ・・・

 一度諦めて他の仕事してたから ・・・ 

 でも、諦めらんなくて ・・・ そんで再チャレンジしたから ・・・」


って、恥ずかしそうに俯く



「そんなつもりじゃ ・・・ 思ってないですから ・・・

 俺、そっち方面の事に疎いから ・・・ 気を悪くしたらごめんなさい」


あたふた言い訳すると

キョトンとした顔で


「へっ ・・・ なにが? ・・・ 」


って、不思議そうな顔して俺を見る

もしかしてこの人 ・・・ 凄く純粋な人 ・・・



「何でもないです ・・・ この後もバイトがあるんですか?」


って訊ねると

俺の眼をじっと見ながら、小さく頭を振る



「今日はないです ・・・ 夕方から、今度出させてもらえる舞台の練習があるから

 それまで家で寝てようかなって ・・・ 行く所もないから ・・・」


そう言ってクスクス笑う



「今度、その舞台観に行っても良いですか?」



「えっ ・・・ 興味あるんですか?

 オイラ ・・・ の為なら勿体ないです ・・・ 

 だってちょっとしか出てないし ・・・ ずかしぃ ・・・」


って ・・・ 最後の方は小さい声で聞こえない 

 


そこにピザが運ばれてきて

フォークとナイフを手に取って食べ始めると



「あの ・・・ ピザって ・・・ そうやって食べるんですか ・・・」

って、焦ってる ・・・ 


それから俺の真似しながら

ぎこちない手で、フォークとナイフを使って食べようとするから


俺って気が利かない ・・・


「俺 ・・・ 緊張して ・・・ いつも手で食べるのに ・・・」

って苦笑いして、手でピザを頬張ったら

ホッとした顔をして、同じように手で食べ始めた



「こんな高そうなお店でピザ食べた事ないから  ・・・

 良かった ・・・」

って、美味しそうに食べ始めてくれた


味なんてわからない ・・・ 口に頬張るだけ頬張って

何処に入って行ってるかも ・・・ 分からない ・・・



「なんか ・・・ 食べ方が ・・・ 可愛い ・・・」

って、クスクス笑ってる



その笑顔がまた可愛くて ・・・ 無理だって ・・・ 

顔が ・・・ 崩壊する ・・・




「この後、映画でも見ませんか?」

そう訊ねると、ちょと困った顔して



「映画は ・・・ また今度で ・・・ バイト代入る前だから

 それなら ・・・ オイラに付き合ってくれますか ・・・」

って、遠慮がちに訊ねる


誘われたら即答でしょう ・・・


「はい ・・・ どこでも付き合います 」


って、答えると

大野さんは嬉しそうに笑ってくれた




やっと話せたんだ ・・・ 

もうちょっと一緒に居たい ・・・

もっと彼の事知りたい



気持ちは溢れるばかり ・・・ 変な奴って思われてないよな ・・・

段々不安になってきた






<続きます>