Another world 13 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

アナタの部屋のドアノブに手をかける
鍵が掛かってない事を祈りながら、ゆっくりと …

さすがに、そこまでイジワルじゃないんだね

ドアはすんなり開いて、顔をあげると … アナタが目の前に立っていた


「話したい事って?」

俺の知らない仮面をつけたアナタが、冷たく言い放つ


「中に入れてくれないの?ここで話す内容じゃないでしょ」

ここで負けたら終わり
アナタの瞳を睨み付けて言えば


「俺とお前の間に、そんな重要な話があったのか?
皆目、見当がつかないんだけど … 」


そう言ったアナタの瞳に優しさは … 見えない
俺の勘違い? … いや、違う …


「じゃあ、ここで話すよ … 良いんだね?
…俺としては、騒ぎになっても構わないからさ」


そう言うと、表情ひとつ変えずに

「… 話だけは聞いてやるよ」


って言って、俺に背中をむけて中に入って行く
追いかけるように後に続く

「智君、ちゃんと話がしたいんだ」


「何の話か知らないけど、早く済ませて帰ってくれ」

何故ここまで頑ななんだ … もしかしたら …

「アナタさっき言ったよね、本気にさせろって
俺さぁ、アナタ以外はいらないから
アナタの目の前で、消していくよ」

俺は、アナタに見せるように、携帯のアドレスをひとつ、ひとつ消していく
最後に、携帯画面をテーブルの角にぶつけて使えなくした

「明日、アナタのアドレスだけを入れた携帯を買うから
言い訳になりそうで嫌だけど、俺の遊び相手は素人じゃない
切れるのは簡単なんだ、口も硬いから …
ただ、アナタの相手が誰か探したけど、居なかった…」

そこまで一気に話す

「ふ~ん 相手が口が固くっても、お前がバラしたら意味ねぇだろう
あんな大きな声で、皆に教えたいのか?
まぁ、俺らに迷惑かけなきゃ別に好きにしろ」

腕を組んで、呆れたように呟く


「俺がうかつだった…その事は謝る
だけど、アナタへの気持ちに嘘はない
俺はアナタが好きだ、心も体も全部 … ほしい」


最初から、こう言えば良かったんだ
アナタの本音が知りたいから…


「贅沢だな … 両方ほしい? … それは無理だな…
体だけなら、いくらでもやるよ」

そう言って、薄ら笑いを浮かべる

俺は間違ってた、体から始まる関係なんて…
アナタと向き合ってから始めなきゃ


俺はアナタを傷つけたのか …

「体だけならいらない … 心がほしいんだ
だから … 待つよアナタが振り向いてくれるまで」


嘘はつきたくない …
俺はアナタを諦めない …


今、アナタの瞳が憂いを帯びて
小さく揺れた