キャプテンビーフハートはトラウトマスクレプリカがこのまま。

ある雨の日、東急で岡田浦治は麻婆茄子の素が安かったので買ってみた。
エスビー食品。瀬古利彦。→

茄子
関西ではナスビとも言う。

そして冷蔵庫にはトマトがあった。
眠くて仕方なかったので布団に入ったのだが岡田浦治は冷蔵庫のトマトの事が気になってしょうがなかった。さて、何故トマトの事が気になってしまったのだろうか? 果たして眠ってしまった。夢にトマト出てきたのだ。去年のトマトがヤットコを担いでやって来たのだ。

夢の中でどこかのバーで岡田浦治は飲んでいた。
オレンジの味がするテキーラを飲んでいた。

ナッツとミルキーは食べ放題だった。ナッツの殻は床に捨て放題だった。
外人が話しかけて来た。テレビからは野球中継が流れていた。

何かの器具。井戸の中から岡田浦治が見つけた物だ。

配電盤は見つからなかったが、ガスメーターがバーの中にあった。
やれやれ。

やがて眼が覚めた。どうやら麻婆茄子を作る事になった。岡田浦治は閃いてガールフレンドに電話してみた。ガールフレンドは図書館に勤めていた。クックパッドを見ると麻婆茄子にトマトを入れている人がいた。真似っ子する事にした。人間とは永遠の真似っ子動物だと誰かがテレビで言ったような言わないような。

具は他にはピーマン、葱、豚バラ肉を使ったと云われている。

箱の裏に書かれた作り方を見て作った。
音楽を聴きながら料理したかったので図書館で借りてきたCDを流した。
オーディオはDENONのCDプレイヤーにヤマハのアンプ、スピーカーはBOSEだ。
エリックドルフィーのイリノイコンサートを聴いた。バービーハンコックが参加しているやつだ。

トマトは最後に投入した。

やがて完成した!!

飲んだ。

ねこが生きていた。
美味しかった!! 

豆板醤と中華味噌のコクに見事にトマトがシンクロしていた。いつものこの麻婆茄子の百倍美味しいと言っても誰も文句は言わないだろう。その位美味しかったのだが...........

ここから奇想天外な話が始まる。

昨日の夜の奇妙な出来事について話さなければならない。

下巻につづく。