拷問は果てしなく

銀バエがぶんぶん飛び回る
絶望の地牢
囚人どもは呻き、ションベンで囚人服を濡らし
バリバリになった髪の毛を掻きむしる
100ヤード向こうにあることを
小っこい丸窓からの光は
陽のあたる普通の生活があることを知らせている

ひでー臭いだ、石の壁すら息を詰まらせ
緑の汁をボタボタたらしている
巨大なフイゴが火をおこしている拷問部屋
拷問は果てしなく続く
拷問は果てしなく続く
拷問は
拷問は
拷問は果てしなく続く
ぐちゃぐちゃに腐ったあれこれ、鼠と鼻クソ
床の上にはゲロ
50人の不細工な兵隊どもが
鉄の扉の脇で槍を構えている
ナイフや大釘
銃やら何やら
痛みを与える道具の数々
そして、バケツとモップを持った
陰険な小人が
血の流れ落ちていく排水溝の所にいる

(つづく)