ドゥラメンテ

 

血統 初年度産駒血統登録数:187頭 1位 繋養地:社台SS 種付け料:400万円

 


不動の本命は当然ドゥラメンテ。 父:キングカメハメハに母はアドマイヤグルーヴで祖母にエアグルーヴ、祖祖母にダイナカールと3代続けてのG1馬でそんな母系は滅多にいない。また代々の母父にはサンデー、トニービン、ノーザンテースト、ガーサントと社台血統の粋を凝縮させたこれぞサラブレッド、というような眩い限りの光彩を放つ血統表だ。

 

現役時は皐月賞、ダービーの2冠馬。相当に強い部類のダービー馬だったと思う。セントポーリア賞や皐月賞などもかなりのインパクトのある勝ちっぷりで個人的にはディープインパクトの次くらいに位置する特別な能力を感じた競走馬。

 

馬格もあるがデカすぎず、通算9戦しかしていないので使いべりもなく若くして種牡馬になれたのも大きいと思う。またその父キンカメはルーラーシップやロードカナロアなどすでにサイヤーオブサイヤーとして頂点まで上り詰めるような勢いで成功しており同年種牡馬デビューのリオンディーズやラブリーデイ、ホッコータルマエがいて、今後はレイデオロも控えている。

 

競争能力、血統、種付け頭数などどのファクターから見ても成功以下はあり得ない。どれだけの大成功を収めるかだけが焦点でマイル部門のロードカナロア、クラシックではドゥラメンテと今後はこの2頭がキンカメ系を発展させていく原動力になると思う。

 

ちなみに、すでに種牡馬デビューしているルーラーシップやロードカナロアと血統的に大きな違いがある。お分かりの通りサンデーサイレンスが本馬にはいらっしゃるのでこのクロスを持つ産駒も当然多くいるのだが個人的にはむしろプラスではないかと思っている。サンデーの3×3のクロスが常識的には限界なので多少牝馬をルーラーシップやロードカナロアに比べて選ばざる得ない部分はあるだろうが社台SSには世界中から集めた名牝がわんさかいるし、サンデーの3×4でもプラスが大きくマイナスは少ないと思う。

 

ロードカナロアの大成功も確実だと思っていたが、ドゥラメンテの大成功もすでに約束されたようなもの。先輩ロードカナロアと距離適性は違えどどこまで迫れるか、もしくは追い越してキンカメ系のエースに君臨していくのか。どちらにせよキンカメ系のサイアーラインをカナロアと共に拡げていく種牡馬になると思う。

 

 

モーリス

 

血統 初年度産駒血統登録数:176頭 2位 繋養地:社台SS 種付け料:400万円

 

 

種付け頭数と繋養地と競争成績、圧倒的な馬体から2番手は致し方なし。モーリスは突然変異だと思う。だからといって種牡馬として可能性がないかといえばそうではなく数少ない成功例の一つにはサンデーサイレンスがいる。ただし、オグリやトウカイテイオー、ミホノブルボン、メイショウサムソン、テイエムオペラオーなどそのほとんどは絶滅危惧種かほぼ絶滅している。

 

モーリスが素晴らしいのはもちろんその競争成績にあるのだが、血統も面白い。ボトムがおもっくそメジロである。全体的にはなんとも地味というか良血馬には程遠いのだがこのメジロをボトムに持つ点は興味深い。だけれどもやはり大成功かどうかにおいては非常に懐疑的。社台の分厚いバックアップと相当な強さを見せた現役時代に、距離適性も種牡馬として成功しやすい1600m辺りだろうからカナロアとはレースが被ってきそうも一応の成功は半ば保証されているとは思う。

 

どの種牡馬もそうだが初年度か、2年目の産駒から大物を出せるかどうかに将来がかかっているだろう。かなりの強気な種付け価格であり、また募集価格も異常なほどの強気な価格からはこの種牡馬に対する社台の期待感がひしひしと感じられるが、2年目までに大物が出せなければこの価格設定は仇となりそう。いきなしバーゲン価格にもできないだろうし高ければ誰も買わなくなる。血統が血統だけに早い見切りを迫られかねない。

 

ここまで強気の価格設定と超良血の牝馬を交配してきたからには最初の2世代で大物が出せるかどうか。注目したい。

 

 

 

リオンディーズ

 

血統 初年度産駒血統登録数:132頭 3位 繋養地:ブリーダーズSS 種付け料:150万円(出生条件)、100万円(受胎条件)

 

 

リオンディーズは父:キングカメハメハに母シーザリオとこちらも超良血馬。サートゥルナーリアとは極近い血統構成。2戦目に朝日杯フューチュリティステークス制覇という離れ業をしてのけた。たった5戦での現役時代だったが皐月、ダービーとともに5着と存在感は示したしなんというか馬体から漲るパワーのようなものを強く感じさせた競走馬だったように思う。本馬も5戦と非常にフレッシュな状態で種牡馬入りできたのはプラスに働くだろうし初年度産駒血統登録数:132頭は2位のモーリスに次ぐ3位と恵まれている。

 

ただし、一点非常に種牡馬として残念なことは繋養地が社台SSでないこと。これは種牡馬としては非常に大きなマイナス要素。モーリスと比べて種付け頭数が同じくらいかもしくは社台SSならばキンカメ&シーザリオパワーを信じて対抗馬にしたかったが流石にこの2点で大きく後れを取っていては現状は厳しく3番手にした。ただし、初年度産駒や2年目の産駒の活躍次第ではキンカメの後継種牡馬の1頭として大活躍する可能性は十分にあり得ると思う。

 

 

 

 

 

マクフィ

 

血統 初年度産駒血統登録数:102頭 6位 繋養地:静内種馬場 種付け料:220万円

 

 

マクフィが日本に来たことには少々驚いた。貴重なDubai Millennium の血を引く種牡馬であり自身もG12勝で産駒も結構走っているイメージがある。これが社台SSが繋養しているなら相当に熱い注目を浴びているように思う。距離に限界はありそうだがかなりの活躍をしても不思議ではない。

 

ちなみにマクフィの母系は地方重賞を勝った牝馬のケープリーズバーンなど日本での活躍馬を多く出していて、海外でもAlhaarthという馬がG1を勝っている。日本適正は高そうだし母系もかなり優秀で伝説の馬Dubai Millenniumを祖父に持つ。個人的にはかなり注目。

 

 

ミッキーアイル

 

血統 初年度産駒血統登録数:70頭 9位 繋養地:社台SS 種付け料:150万円

 

 

ミッキーアイルはディープインパクトの後継種牡馬でNHKマイルC、マイルチャンピオンシップを勝っている。競争成績こそ特別なインパクトは少ないものの社台SSで種牡馬になれたことで非常に将来が明るくなった。初年度産駒血統登録数:70頭いるので十分な活躍が見込める。祖祖母にステラマドリッドを持つ良血でディープの血を拡げる一頭となる可能性も十分にあると思う。

 

 

 

 

 

ラブリーデイ

 

血統 初年度産駒血統登録数:99頭 7位 繋養地:ブリーダーズSS 種付け料:150万円

 

 

父:キングカメハメハ。ディープとキンカメの子孫が今後日本競馬を引っ張っていくことは先ず間違いないだろうが、ドゥラメンテは別格にしてもリオンディーズと比べてもパンチ力が薄くサイアーラインを拡げる一角を担うような種馬になるとは思えず個人的には懐疑的。

 

そこそこの産駒は出すだろうし全くの大失敗の可能性は薄いとは思う。種付け料:150万円にして99頭もの産駒がデビュー予定で馬産地の期待の大きさは感じられる。

 

大成功の可能性が薄いと思うのは2点。G12勝をしているものの競走馬として強烈に強かった印象が全くない。(失礼だが)個人的にはよく2勝もできたなと思うくらいで、これが馬主金子真人の人知を超えるような馬運なのかと、現役時に感じていた次第。通算33戦して18回も馬券外になっており本格化したのも遅い。33戦と6歳までみっちりと走っており搾り切ってる感(牡牝に限らず若くて戦績も少ないのが理想的だと思っている)がある。

 

血統は超良血でないもののそこそこの母系ではあるが、母父ダンスインザダークがどうも推せない。かなりの産駒数がいるのにブルードメアの最高傑作は本馬だけで2位は大きく離れてアルバート。正直父として(そこそこの成功ともいえるが)以上に母父としてかなりの期待外れ感があり、血統的にはラブリーデイは推せない。

 

まあ、とは言えキンカメ産駒のG12勝馬。(否定的に書いてしまったが)一定以上の成功は十分に見込めるだろうし、サイアーラインを拡げられるかどうかというような高いハードルを無視すれば十分に面白いというか、生産者や馬主などにとっていい種馬である可能性は全然あり得ると思う。

 

 

 

 

 

ホッコータルマエ 

 

血統 初年度産駒血統登録数:110頭 5位 繋養地:優駿SS 種付け料:80万円(受胎条件)、120万円(出生条件)

 

 

ホッコータルマエも父:キングカメハメハ。110頭もの産駒数がいることから生産者の期待の大きさがわかるし、キンカメ系の高い期待がうかがえる。確かに超一流馬であったがいかせんダート馬。やはり芝での活躍馬に比べて一枚、二枚評価は落とせざる得ない。ただ本馬は不思議なのかどうかはよくわからないが、一度も芝を使わずに引退している。理由はわからないが芝を走っていてもG1級であった可能性はゼロではないので逆にこの点が種牡馬にとしてどうでるのか興味深い。

 

母系はアメリカンも早熟な血というよりはかなりパワー、スタミナ、底力のある血で埋められている感じ。遡ればかなり欧州臭い感があり、吉沢 譲治 さん風にに言うと欧州ベースのスパイスが効いたアメリカ料理という感じだろうか(わかりにくいですかw)

 

あまり近親に活躍馬が少ないのはマイナスだけど、サンデーに血を加えれば全然芝でもいける可能性はありそうだし結構この馬も面白い存在だと思う。

 

 

 

 

エイシンヒカリ

 

血統 初年度産駒血統登録数:51頭 12位 繋養地:レックススタッド 種付け料:300万円(出生条件)250万円(受胎条件)

 


種付け料が若干高め!?のせいか、競走馬としての能力に疑いがあるためなのかよくわからんが海外G12勝馬のディープ産駒のわりに種付け頭数が少ない気がする。ディープの活躍馬には珍しい芦毛馬。産駒が活躍して種付け頭数が増えれば将来性は十分にありそうな種馬に思える。



 

ダノンレジェンド

 

血統 初年度産駒血統登録数:68頭 10位 繋養地:イーストスタッド 種付け料:50万円(受胎条件)

 

 

サイアーラインは世界的にも超傍流というかよく言えば非常に貴重な血脈。兄弟に今年活躍したダノンキングリーや近親に活躍馬が多く多分かなりの良血馬(適当)。血統的にもゴリゴリのダートの短距離血統だと思う(適当です)。現役時の14勝の勝鞍が全てダートの1400mまでと明らかにダート短距離のスペシャリストだろう。勝つときは常に強い勝ちっぷりだった。血統や戦績の印象とは裏腹に馬体重は約450㎏とダート馬としてはかなり小柄だったと思う。

 

多分大半の馬は地方でのデビューだと思うがダノンキングリーの活躍や馬体重から芝に適性を持つ産駒も現れて不思議なさそう。ともかくサウスヴィグラスのような活躍もあり得る面白い種牡馬だと思う。
 




アジアエクスプレス

血統 初年度産駒血統登録数:117頭 4位 繋養地:優駿SS 種付け料:60万円(受胎条件)、90万円(出生条件)

 


芝もダートも両方こなした一流馬。ただ超一流というほどでもなく成長力も疑問。不思議に初年度産駒血統登録数:117頭と大人気だが個人的にはダノンレジェンドの方がよほど魅力的に映るのだが・・・。やはり芝でのG1勝ちが大きいのか。地方でそこそこ活躍馬は出すのかな、と思う。

 

 

 

 

 

 

所感など

 

2020年度の産駒デビュー種牡馬は近年では最高に質のいい種牡馬が揃ったかなりの当たり年だと思う。上記に載せていない種牡馬にも面白そうなのもいた。8頭くらい成功、2~3頭の大成功があると思うほどの質と量。

 

その中でも極めて光り輝くのは言うまでもないがドゥラメンテ。まず間違いなく大成功。この種牡馬がこけたら一口馬主辞めます・・・。

 

モーリスに関しては社台SSのすんごいバックアップという大きなアドバンテージがあるし社台グループも総力を挙げて成功させようとしている節が感じられるのである程度の成功はするだろう。ただ大物を輩出できるかは懐疑的。ともかく何故にドゥラメンテと種付け料が同じなのか不思議だし、サンデーなどの募集馬の値段はむしろモーリスの方が高いくらい。自分がもしも種牡馬株をどちらか一方貰えるならコンマ1秒も迷わずにドゥラメンテだが・・・。

 

ドゥラメンテ以外で大成功の可能性がありそうに思えるのはリオンディーズとマクフィ。リオンディーズは母シーザリオ。兄弟にエピファネイアとサートゥルナーリア。しかも父はキンカメ。血統的にはこれ以上ないくらい。しかもG1馬だし大物感もあった。なぜこの種牡馬が社台SS繋養でないのか不思議。このブログを書くまで社台SSだと思い込んでたくらい。この馬もお金があってシンジゲート株を買えるなら買いたい。

 

ともかく初年度産駒血統登録数:132頭もいて、今年の種付け料は300万と産駒がデビュー前だというのに倍プッシュになっていることからも相当に出来がいいのだろう。また社台系のクラブでも結構募集がかかっているし、社台系の牝馬にもそこそこ種付けしているみたいでほかされたわけではなさそう。もしかしたら半持ちとかなのかもしれない。

 

馬体も凄かったし上記の理由からも将来的にはドゥラメンテと共にサイアーラインを伸ばす種牡馬になれるような気がする。当然、今年の募集馬でもリオンディーズ産駒は積極的に狙っていくつもりだ。

 

最後にマクフィは貴重なDubai Millennium の血を引く種牡馬。貴重でも成功しなければ意味がないが20世紀最強馬の一頭に数えられるDubai Millennium、そして大成功しているDubawiの後継種牡馬。Dubai Millenniumはたった一世代しか産駒を残せなかったがもしも健在であったならば現在の競馬界の血統図を塗り替えていたかもしれない。

 

父Dubawiの種付け料は2019年度は250,000ポンドと日本円にして約3440万円。ほとんどディープ並みの種付け料。日本で走ったキャロットのマクフィ産駒アールブリュットが芝で活躍したようにこのサイアーラインはミスプロ系でも芝向きタイプ。

 

血統のわりに種付け料が安く、社台SS繋養馬でもないので繁殖の質が非常に心配だが、これだけの血統馬。日本が「種牡馬の墓場」は今は昔なのかもしれないが、どうかこの貴重で優秀な遺伝子を多くの子孫に繋いでいってもらいたいと思う。

 

ミスプロ系ばかりでディープ系をあまり取り上げていないことに今気づいたが当然期待しているし活躍すると思う。ただ今年はそれ以上の注目馬が個人的には多かった。今後もリアルスティールやサトノアラジン、サトノダイヤモンドなど数多くの後継馬が控えており日本馬産界はディープ系VSキンカメ系の図式になってくるのでは、と個人的には考えている(普通そう考えるか)。

 

それも踏まえて今年からの出資のスタンスはディープ系とキンカメ系の種牡馬の募集馬を高くなっていく前に狙っていきたいと思う。