∂死刑台のエレベーター
ジャンヌ・モロー
@Lynブログ20200511D
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∂恋人フロレンスの夫を殺すために完全犯罪をもくろむ青年ジュリアン、計画は完璧だった。しかし予想外の事態が発生し逃走途中のエレベーター内に閉じ込められてしまう。
彼の車をある少年が盗みだしガールフレンドと一緒に乗り回すうちに、少年は事件を起こしてしまう。何も知らないジュリアンは必死でエレベーターからの脱出を図る。そしてそんな状況を知らないまま、ジュリアンを探して街を彷徨うフロレンス。接点のないまま、三つの出来事が同時進行する。
この映画でフランス映画の最高賞「ルイ・デリュック賞」を獲得したルイ・マル監督のスタイリッシュな演出、撮影担当は当時まだ新人だったアンリ・ドカエ、そして当時のフランス映画界にあって最高のコンビ、モーリス・ロネ&ジャンヌ・モロー、若き気鋭のフランス映画人が結集する中、マイルス・デイビスの透明感に満ちたトランペットのアドリブ演奏が成功を決定的なものにした。
あえて距離をおいた殺人シーンにより観客は目撃者としてこの映画に引きずり込まれ、続いて相次ぐトラブルに見舞われるジュリアンに感情移入させられる。
車のダッシュボードに隠した拳銃に手を伸ばす少年、もうほんの少し広ければ抜け出せるエレベーターの隙間、愛する男の写真が自分の犯罪を証明してしまう
という皮肉に満ちた結末、サスペンスたっぷりのこの映画の魅力はとても一筋縄では語れない。
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∂死刑台のエレベーター | |
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Ascenseur pour l'échafaud | |
監督 | ルイ・マル |
脚本 | ロジェ・ニミエ ルイ・マル |
原作 | ノエル・カレフ |
製作 | ジャン・スイリエール |
出演者 | モーリス・ロネ ジャンヌ・モロー ジョルジュ・プージュリイ |
音楽 | マイルス・デイヴィス |
撮影 | アンリ・ドカエ |
編集 | レオニード・アザー |
製作会社 | ヌーヴェル・エディティオン・ド・フィルム |
配給 | Lux Compagnie Cinématographique de France 映配 |
公開 | 1958年1月29日 1958年9月26日 2010年10月9日(ニュープリント) |
上映時間 | 92分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 ドイツ語 |
∂Lyn
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