「夫婦で何度か行ってる者です。

今回は家族で出掛けますのでよろしくお願いします」


そんな風にYahoo!予約をしてくださったお客様。


「精いっぱい心を込めてご提供致します。宜しくお願い致します」


嬉々としてそうお応えしました。


さて本番である今夜。


もちろん、他のすべてのお客様同様、吟味した肉を丁寧に盛り付けてお出ししました。


日曜日の夜、予約も含めて開店と同時に満席の店内の片隅でご家族の楽しげな晩餐がはじまりました。


お食事中、気になる私は全体を見渡すと共に、暖かなその一隅を時折注視していました。


(美味しく召し上がっていただけているだろうか?)


調理人なら誰でも思う想いを一入感じながら、この夜も過ぎて行きました。


帰り際、厨房との仕切りのように位置するネタケースの前を通り過ぎて行く時、ご家族の一人一人が私を見つめて、「美味しかった」、「ごちそうさま」、「またよろしく」などなどと声をかけていただけました。


仕込みも段取りも、忙しさも自分に対する不甲斐なささえ、この瞬間にすべて報われる思いがします。


心でガッツポーズを取りながら、「ありがとうございました!またいつでも予約してくださいね」


こう見えても口下手でナイーブ(怒らないでね)な私はここでも精いっぱいに感謝の気持ちをお伝えしました。


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ただ、互いに残念だったのは、ご夫婦がネタケースを見ながら、「わー、めちゃ美味しそう!」と指差されたのが本日お出しできなかったサーロインロース(2,480/120g)。


追加で「とびっきりの霜降り肉を」とオーダーされた時に、このサーロインロースにするか、三角バラにするか迷った末、より脂ののっていた後者を選択したのでした。


それはそれでご満足してくださっていたのですが、何となく申し訳なく、心残りになってしまいました。


そこで思わず、「今度ご来店の際に是非!」と、次回いつお見えになるかも分からないのに、この同じ肉など多分ないのに、口走っていました。


でも、それでいいのです。

心なのです。


にっこり笑われたお顔からは、通じ合えた確かな温もりが感じられました。


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そして、今夜は「美味しかった」との天から届くようなお言葉を何度も聞けた素晴らしい日になりました。


すべてのお客様に感謝の気持ちで溢れそうです。


ありがとう、ありがとう、本当にありがとうございます‼︎


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