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焼肉文化を追求・創造する焼肉ですニコニコ


梅は咲いたか桜はまだか、というには早すぎるが、

現在、焼肉業界では、例の販売禁止になったユッケの代替品として、

様々な食材の使用や、提供法の工夫などでお客様のニーズに応えようと

色々と工夫している。

中には、法律など無視して提供を続けている店もあるみたいだ。

または、お客には、「ロースターに乗せて火を通してくださいね」

と口添えし、皿ではなく鉄板に盛りつけた「焼きユッケ」も存在するとか。



誰がそんなものを食べるだろうか。

ユッケを焼くくらいなら、はじめから注文などしない。

暗黙の了解でそのまま生で食べるのだ。

店側の意図も見えすいている。

お客にウインクして、いい気になっているのかも知れない。

片眼をつむる裏には、店の集客離れを防ぎ、利益を残したい下心がある。



政府も政府だ。

以前から生食のリスクを知悉しながら何ら具体策をとらず、

いざ死者が出ると慌てて、国民の生命を守るためとの大義を唱える。

ならば何故、もっとリスクの高い生レバーの提供を容認しているのか。

生レバーの危険性は、業界をはじめ、医療関係者、保健所、

その元締めである政府、いや、一般の人たちさえ周知の事実。

それより、どうすれば安全に食べれるか、大袈裟かも知れないが、

国を挙げて考えてもいいのではないか。



食品安全委員会 のリスク管理も不十分と言わざるを得ない

牛肉の表面をいくら加熱しても、危険性があることを認めている。

ましてや生レバーにいたっては、それ以上に危険だと訴えている。

にもかかわらず、曖昧な対処法しか掲げられない。

そもそもどんな食材にも健康被害へのリスクが伴うのである。

100%安全などと保証のしようがないのだから、どんな法律を作ろうが、

その場凌ぎにならざるを得ない。

しかも長年築き上げた食文化は、そんなに容易く消えるはずが

ないのだから、闇で食されることになる。



そこで思い出して欲しいのが、昔の人たちの知恵である。

今でも言い伝わる食べ物の取り合わせだとか、食べ方。

長い年月の間に色褪せたり、科学で否定されるどころか、

科学が逆にその効果を後追いしている。

例えば、ユッケや生レバーを調理したり、摂食する際に、

ごま油を多用すると食あたりしにくいなどの言い伝えがあった。

ごま油の成分に薬効があるのだ。

そんな先代の知恵には、計り知れない知恵と経験による

具体案が秘められている。

全国、いや世界中のそんな言い伝えを集め、

本気で実験・証明してみてはいかがなものか。



食の世界に限らず、私達は日本の文化、

昔からの良い伝統や風習を、大国に都合良く奪われ、

まるで両手をもぎ取られた案山子のようだ。

いまこそ、元の文化を取り戻し、生かせる文化力を身に付ける

時なのではないだろうか

個人的にも、行政とお客様のニーズの間で、

あるいは法律と文化のせめぎ合いのなかで、

肩を落として溜息をつき、田圃の雪のまん中で

立ち竦む案山子然としているしかない。



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