先月の私の誕生日に、次女とその彼氏から、
ZIPPOのライターを貰った。
ふたりで散々迷った挙げ句に選んでくれたと言う。
その想いの込もった時間が有難い。
それ故、使うのにもったいなくて、そのまま机に飾って置いた。


だが、月替わりでもあり、思い切って今日降ろすことにした。

オイルを補充し、火を点けてみた。
その瞬間、遠い過去がフィードバックした。

まだ20代の頃に、当時付き合っていた彼女が、
何かの際にブレゼントしてくれたのも同じzippoだった。
彼女の見ている前でリボン付きの蓋を開け、

発火石を擦った時と同じ懐かしいオイルの匂いがし、
その時の眩しいほどの微笑みの薫りとともに蘇って来た。


photo:01


あの時のライターは、いつのまにか失くしてしまった。
孤独の青春を叫びながら、若きまま逝ってしまった往年の銀幕のスター、

ジェームズ・ディーンのプリントがしてあるライターだった。

どうやらオイルを入れ過ぎたみたいで、

要らぬ思い出が溢れてしまったようだ。

少し冷えはじめた夜に、ほんのりと温かな灯りが灯った。


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