1mm happiness



■basic data■


名前:城間円香(しろままどか)
生年月日:1992年2月19日 20歳
所属:沖縄国際大学総合文化学部英米言語文化学科3年次



■Questions■



1、今やってること


大学では外国語や異文化について勉強してます。
高校生の時、就きたい仕事が多すぎてどんな進路に進めばいいのか見当がつきませんでした。しかもそのほとんどは、専門学校に進んでから就くのが一般的な専門的な仕事でした。
そんな中、英語は中学1年生の最初の授業で発音を褒められてからずっと好きでした。
親から大学進学を勧められていたこともあり、好きな英語を勉強しながらゆっくり自分に向いてる仕事を見つけよう、と今の大学に進学しました。
今は、自主的に英語の接客用語を勉強したりしています。


○バイト
居酒屋とレストランでバイトをしています。
居酒屋は、地元密着型で常連さんの多い個人経営のお店。
だから、一人ひとりのお客さんに時間を掛けて丁寧に接客をすることができるし、お客さんと近い距離でコミュニケーションを取れるところが好きです。
年配のお客様が多いから、仕事や人生について相談して、「勉強になりました!」なんて言う場面もよくあります(笑)。
レストランは、沖縄県内で何店舗か出店しているお店なんですが、バイキングに近いスタイルを持つお店だし人気で常に混んでるため、ここで働くときはスピードを重視しています。


接客は好きです。
見えるところはもちろん、見えない気遣いまでしてやっと、お客様の満足に繋がるんだと思います。
バイトを始めて最初の1~2か月は、オーダーを取るのと料理を運ぶのとでいっぱいいっぱいだったけど、徐々に効率よく動けるようになってきて、そのうち先輩の接客の良いところを真似るようになりました。
下げ皿をして怒られたことがあるように、自分がいいと思ったことをやっても必ずしもお客様が喜んでくれるとは限らないところが接客の難しいところだけど、だからこそ自分の行動がお客様の笑顔につながったときはすごくうれしいです。



2、好きな言葉や大事にしてること


○好きな言葉
「ありがとう」
接客時にこの言葉を掛けられるとすごくうれしいです。


○大事にしてること
・さりげない気遣い
気遣ってるのを気付かれないように人に気遣うのが好きです(笑)。
ある日、お母さんがリモコンを探してました。
「リモコン知らない?」って聞かれたから「知らない」って返しつつ、頭の中では「あっこにあった気がするなー」と思い、引き出しを開けてみるとそこにリモコンがあって、そっと見つけてそっと差し出しました。
「あっ!引き出しの中にあったよ!」とか「私も探すの手伝うよ」って言わないところがミソです(笑)。確信が無いこととかは言葉にしません。


この説明では伝わりにくいかもしれませんが(笑)、こーゆー行動をとることが多いです(笑)。



3、自分の性格


基本的に素直じゃないですね(笑)。
何でも言い合える友達の前では思ったことをそのまま言うけど、そうじゃない人の前ではまだまだ相手に合わせることも多いと思います。
けれど、流されやすい性格でもないし、「芯があるよね。」とも言われます。
自分がどんな人なのかって、よくわかんないですよね(笑)。



4、自分を色に例えると何色?


「灰色」
白でもなく、黒でもない、灰色です。
「一人ひとりは嫌いじゃないけど、なんだか人間って汚いし、信じられない」って思ってるダークな時期がありました。自分が純粋すぎた時に裏切られて、もう一度傷付くのが怖くて人をはねつけてたんです。あのときの私は黒色だったなあ。
その後、環境の変化や友達との出会いがあって、その人間への不信感は拭われていきました。だから、今の私は灰色です。
昔は白と黒が混じり合ってたけど、今はセパレートみたいな感じです。
きっちり線を引いて白と黒に分かれています。



5、人生のターニングポイント


性格が3回くらい変わったんですが、その時々がターニングポイントにあたる気がします。


小学校の時の私はツンケンしてて全然可愛くなくて、それが原因でイジメのようなことをされたことがありました。それが辛くて、「自分が変わらなきゃいけない」と思い、お利口で友達の顔色やご機嫌を伺う八方美人な性格になりました。
「こんな私なら、きっと嫌われない。もう大丈夫だろう。」そう思ってたらまたトラブルに巻き込まれ、ここで人間不信になります。
中2くらいでダークさが収まって灰色のような人間になり、大学1年のときに今のセパレート状態になりました。環境が変わったことや、大学で出会った友達のおかげだと思います。
彼らと出会ってから、開き直って自分を認めることができるようになりました。


今でもこの性格でいいのかはわからないし、また「このままの私じゃダメだ!」と思った時に変わってゆくんだと思います。
友達には、「カメレオンみたいだね!」って言われます(笑)。



6、モチベーション


○上がるとき
・自分で「出来てないなー」と思ってるとき
「よし!じゃあ今度はこうしよう!」って思えるからです。
・頑張ってる人を目の前にしたとき


○下がるとき
忙しいときや疲れが溜まってるときは全然動けなくなります。。。


悩んでるときや落ち込んでるときは最初はイライラして愚痴ります。
でもずっと考えてるうちに、「あっ、でもあの人はそういうつもりで言ったんじゃなかったんだろうな」「他の人はこんなことでイライラしないかもしれないな」とかって、脳内で自分が自分をなだめ始めます。
それからは、原因を考えて思いを書き出します。書くことで気持ちが落ち着きます。書いてるときは誰かに見せるつもりで書いてるんですが、書いてるうちに怒りやモヤモヤが収まってきます。それで、「ただ愚痴っただけの投稿なんて誰も読みたくないだろうし、読む人を不快にさせたくない」って思って、投稿の最後は「よし、がんばろう!」的なニュアンスの言葉で締めます。そう書いてるうちに、どんどん気持ちも回復していくんです。こんな循環を経ながら、立ち直っていきます。



7、旅


初海外は、今回と同じグローバルリテラシー講座実践編を通じてインドに行きました。
事前に調べて行ったけど、状態の悪さや貧しさは自分の想像していた以上にひどかったです。あれは、行ってみないとわからないものだと思います。
インドでは、知ってたけど目を背けてきた現実をたくさん突き付けられました。
同時に、「日本は恵まれていて、すべてが整っている国なんだなあ」と感じました。


今回、このフランス・スペインの旅に参加したのは本当に直感です。
ちょうど「最近の自分、動けてないな。」と思ってた時に、この旅の話を聞いて、「パリを見てみたいから!」と即決。いつもは割とよく考えてから動くほうだから、「勢いに任せて動いてみる」経験がしたかったのかもしれませんね。
思いっきり大学の授業がある時期にかぶってたけど、「学校どうするの?」と聞かれても「なんとかします!」って答えて旅に来ました(笑)。

ヨーロッパは、何もかもが綺麗。
けど、意外とホテルの設備とかは整っていませんね。でも、これが世界の基準なんだと思います。
そう思うと、やっぱり日本のホスピタリティはすごいなって思います。


フランス人は一見冷たそうだけど、接してみたら結構優しいですね。でも、「他人は他人」って割り切ってる感じはします。
スペインでは、海外の人とたくさん話せてとても楽しかったです。


一番心に残ってるのは、エッフェル塔。
テレビや写真で見てたあの塔が目の前にあることにすごく感動しました。
エッフェル塔を見てあらためて、今自分がヨーロッパにいるんだと実感した気がします。


マドリードのソフィア王妃芸術センターで見たピカソの「ゲルニカ」にも圧倒されました。
履修してる芸術学の授業で、先生が「海外にあるのでなかなか見に行けないですが、、、」と言いながら紹介していた絵の前にいることがなんだか不思議で。
教科書に載ってる写真には映り切らない模様や色を間近で見ることが出来て、直に見ることの良さを感じました。


今一番行きたい場所は、オーストラリアのエアーズロックです。



8、好きなエンターテイメント


○本
「夜回り先生」/水谷 修
「Deep Love 特別版『パオの物語』」/Yoshi



9、尊敬する人


・母親
私の母親は聴覚障がい者です。
父親との結婚も最初は反対されてて、それを押し切る形でしたそうです。
「子どもが泣いても聞こえないので大変なのではないか?」などと、周りからも子育てを心配されてたみたいなんですが、母は子どもが泣いたら反応する機械を購入するなどして自分の手でしっかりと私と姉を育ててくれました。結局は、いつも機械が反応する前に母親は自然と目が覚めたらしいのですが。


車も運転するし、今は手話の講師をしています。
少しは発音ができるので、私たち家族が手話を使わなくても、大きく口を開けて話したら、その口の動きで私たちが言いたいことを読み取ってくれます。


そのおかげで、私は未だに手話を覚えてません。
だから、内緒で練習して結婚式の時に手話でメッセージを伝えて泣かせてやろうかなーと思ってます(笑)。



10、未来について


大学生のうちに英語圏に1年間ほどワーキングホリデーに行って、英語を学びながら接客の仕事をして専門性を高めたいなと思っています。


バイトをしていてずっと、人よりバイトが好きだしプロ意識を持って取り組んでる自信がありました。接客が好きだし、自分でアイデアを出すのも好きなので、例えばウエディングプランナーや洋服やお店のデザイナーなど、接客とクリエイティブな要素が組み合わさった仕事に興味があります。


また、バイヤーや留学カウンセラーにも惹かれます。
前に、IACっていう留学会社に行ったとき、留学カウンセラーの方が友達のような感じでとても親身に相談に乗ってくれました。以前、そこのプログラムで留学に行ったOBの人もおしゃべりしに来るくらいアットホームな場所で、みんな楽しそうに仕事をしていました。実際に、「ここには、いやいや来る子がいない。『留学したい!』っていう思いと理由を持って来る子しかいないから、みんな目がキラキラしてる。そんな子たちのお手伝いができるのはすごく楽しいよ。」とおっしゃられてました。


最近は周りのみんなが就活を始めてるから、それとは違うルートを歩んでいくわけだけど、あんまり不安や焦りは無いです。
就活についてすごく不安そうな人たちもいるしそういう風潮があるけど、職なんて選ばなければいくらでもあるし、私はどこに行ってもなんだかんだやりがいを見つけて頑張れるタイプだから、「大丈夫でしょ!」って感じです。
それに、「自分のお店を持ちたい」って気持ちがあるから、「就職先が見つからなかったら自分でお店作ってしまえ!」くらいに考えてます。


○人生でやりたいこと


・ジュゴンとたわむれる
・ウミガメと写真を撮る
・自分のブランドを作る
・超可愛い家を建てて住む


○理想の人生


結構平凡でもいいかな、と思ってます。
派手じゃなくたって、その中で自分がやりたいことをやれてたら幸せですよね。
みんな仲良くて、家族との時間を大事にしてて、夫婦がいつまでもラブラブなヨーロッパの家族を見てて、よりそう思うようになりました。
こういうのを「本当の幸せ」って呼ぶんだろうなって。


好き勝手やりたいです。
好き勝手やった先に自分の世界観を確立して認められる人になりたいです。
「やりたいことをやってたらそれが仕事になってました。」みたいなね。



1mm happiness


【About you】♯075 城間円香
Facebook→Madoka Shiroma




■My note■


先月、一緒に「グローバルリテラシー実践編 フランス・スペインの旅」に参加したまどかちゃんに、インタビューさせてもらった@空港のターミナル。笑


まどかちゃんは、元気で好奇心旺盛で、ふとしたことに疑問を抱き、そのわだかまりを大切にする子。
無邪気であり、懐疑的。まるで大人と子どもの心どちらも合わせ持ってるかのよう。

センスが良いから、お土産を選んでる様子を隣で見てるだけで楽しかった。笑
それに、発想が斬新で面白いなあと感じることがたびたびあった。


これから、より大きな世界へとダイブしていくであろうまどかちゃん。
その大きくて美しい瞳で未来をしっかりと見据えて、自分の意志や心の声の望む方に進んでいってね。


また関西か沖縄で再会しよう!
京都なら全力で案内するからね。笑



【追記】


一緒に旅に行った直樹くん、さきこさん、そしてコーディネーターの松川さんにはインタビューできなかったので、もう一度再会して果たしたいな。


そして、今回私に旅に出るきっかけをくれたアシスタントのりなちゃんは、実は過去の【About you】に登場している。それがこの記事→【About you】♯016 稲田大勇


このインタビューの半年後には、彼は毎月海外に飛ぶ生活をするようになるんだけど、このインタビュー時には本人も全く今の自分の姿を予測できてなかったらしい。


なんか、人生って面白いね。

そんな追記。