☆夏物語 川上未映子☆を読んでAIDについて考えた | ☆★☆キャリーに憧れて☆★☆

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夏物語   川上未映子        ★★★☆☆

 

 

いや~長編だった・・・。

そして、難しすぎた・・・。

感想書くのもまとまらない(><)

 

でも思ったままに書いてみます!

 

 

いや

内容はわかっているんです。

物語もわかるんです。

 

ただ、筆者の言いたいことを読み解くのが

難しかった。

正反対の意見をもつ、

いろんなキャラクターが出てきて、

誰が悪いも良いもない。

 

それぞれの考え方があるし、

どれも否定はしないけれど、

結局、自分は誰寄りな考えだな・・・

くらいで、劇的に自分が

動かされたりとかはなかった。

 

 

 

今回、これを読むきっかけになったのは、

NHKの番組で本人が出てきて、

この本の話をしていたので興味をもちました。

 

内容が

AID(非配偶者間人工授精)

をテーマにしているとのことで興味をもちました。

 

精子バンクと言えば

わかりやすいでしょうか?

 

日本には意外と古くからこの

AIDで妊娠、出産をしている人が

たくさんいるんだそうです。

 

今でこそ、

独身女性が一人で精子バンク使って

出産する人も増えていますが、

昔は男性に問題があって子供ができない夫婦が

使っていたり、

レズビアンカップルなどの同性愛者同士にも

使われているんだそうです。

 

私はこの本を読むまで、

大賛成でした。

女性としてはもちろん、

人として、子供が欲しいということは

ごく自然なことだし、

そこに引っかかることはなかった。

 

もちろん、子供が嫌いとかで

子供を望まない人もいる。

それはそれで全然いいと思うけれど、

望んでいる人が子供ができない環境なら

それができる環境があることは

とてもいいことだと思っていました。

 

 

でも、本の中では

親はそれで満足だけど、

それで産まれた子供の気持ちを

考えたことあるか?という、

問題定義がありました。

 

今はそんなことないかもだけど

昔の精子バンクで産まれた子供は

本当の父親(精子提供者)が

誰かをわからずに生きている人も

多いのだそうです。

調べようがないというのが、

表現としてあっているかな?

 

 

自分の半分は何者なのかと、

一生、その悩みの中で生き続けている人もいる・・・

とのことでした。

 

 

そこから、

 

そもそも、子供を作るってなんで?

 

という問題定義になっていきます。

 

これはこの精子バンクを

使う使わないにかかわらず、

夫婦だとしても

子供を作るというのは、

だれのため?

って・・・

本人たちのためであって、

子供は本当に望んでいるのだろうか?

 

自分たちの人生が今まで、

まぁ、多少の困難があったとしても

トータル幸せだったからといって

子供も幸せな人生になると、

勝手に賭けで産んでいるという極論を持った

登場人物が出てきます。

 

産まれて苦しみだけのまま死んでしまう

赤ちゃんもいる・・・・。

 

10人子供がいたとして、

9人がそこそこ幸せかもしれないけれど、

そのたった1人は死ぬくらい苦しい思いをして

生きないといけない人生かもしれない。

 

それなら、そんな親のエゴのために子供を

作るんじゃなくて、

子供自体を作る生殖活動をしなければいいという、

まぁ、これは極端な

非出生主義っていう考え方らしいですが、

そういう考え方の人もいるってことが

わかりました。

 

 

深すぎて、

私の頭では何が言いたいのかわからなかったアセアセ

 

結局、

そういう考え方もあるよね・・・

しかなくて、

私はやっぱり、依然、子供が欲しいし、

自分の子供に会いたい。

 

子供の気持ちを考えたことあるか?と言われても、

やっぱり、トータル幸せにしてあげられるだろうと・・・

そりゃ、賭けと言われればそうだけど、

子供を産める環境があるなら産みたい。

 

 

今、私は幸い、一緒に育てたいと思ってくれる、

相手がいるけれど、

もし、結婚できなくて、

本当にずっと一人で、経済的に心配なくて、

1人でも育てられる環境だったら、

やっぱり、この主人公のように

AIDを考えたと思う。

 

でも、安易に考えてはだめだよ!

という、メッセージだったのかな??

 

 

これは小説だから、

もっとエンターテイメントとして楽しめばいいのだけど、

今回の小説は感情移入というよりは

自分の考えと照らし合わせて

色々考えてしまった。

それで結局難しくて

☆は三つってことです。

 

あと、この小説だけを読んだ私にとっては

長すぎたアセアセ

 

二部構成なんだけど、

一部って、必要だった!?

 

って思ってしまいました。

 

あとで色んな情報を見て知りましたが、

この本は作者の以前の作品の続きでもあるんだそうです。

 

だからそれを読んだ人には長く感じないと思います。

 

 

私は、二部で出てくるAIDについての話に

興味あったから

一部がある意味がわからなかったけれど、

それも意味があったようです。

 

 

でも、この本を読んで、

少し、AIDの実態を知れてよかったです☆

 

是非皆さんも読んでみてください星