ネオンが 赤炭色の夜の空で点滅している
雑踏から離れ 一人佇むコンビニの前
煙草の吸殻が投げ込まれた水たまりに
そのネオンの灯りも投げ込まれ 滲んでは消えていく
どのくらいの灯りが このアスファルトに浸みこんでいるのだろう
家路を急ぐ人々の背中には
一日の疲れと ねぐらに帰れる安堵が混ざり合ったものが
ふわふわゆらゆらと 覆いかぶさるかのようにのっている
それらも やがて行きどころをなくし 彼らから離れ
地に落ち それもまた 水たまりに溶けていく
この水たまりに
私のこの想いを投げいれ
溶かして無くす事が出来るのならば
どんなに楽になれる事だろう
ネオンが滲んで見えるのは
私か゛泣いているのか
それとも雨のせいか
ネオンが イラついたように瞬き始めた・・・・
by deko